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BCPにかわり、やるべきこと【売上・経費計画のアップデート】と【主力事業の見直し】

今、必要なことは・・・
“事業生き残りのため何をすべきか”です。
第1の行動はキャッシュの確保、運転資金のやりくりです。
企業倒産は赤字になったから起きるのではありません。現金が枯渇するからです。
まず資金調達、資金繰り計画です。
これについては、日々行っているハズです。

次にやらなければならない重要な点は、売上・経費計画をすぐ修正、アップデートすることです。
経営環境が安定しているときであれば、前年対比の売上計画にも一定の意味があります。
長年コンサルティングをしていると、高度成長期には既存店ベースで前年対比5~10%UPの売上計画でOKの時代もありました。
夢のような時代です。

しかし、今のwith CORONAの状況では前年対比は意味がありません。
何故なら一寸先も読めないからです。超一流の経済学者でもピタリと当てることは不可能です。
であれば、都度アップデートするのが正しいやり方です。
今すぐ修正売上計画を立てて、売上と経費の見直しをしましょう。

ポイントは、
  ・今までの売上計画は破棄する。環境が大きく変わっている。
  ・直ぐには収束しない。3カ年中期計画で考える。
  ・ゼロベース(過去の常識にとらわれない)で何ができるか検討する。
  ・“悲観的見通し”と“現実的見通し”の二つのシナリオから、
   現実解を見つける
  ・事業を売上高で判断しない。利益と収益貢献度で判断する。

【売上・経費計画のアップデート】
コロナ禍で売上ペースはどのくらいの期間で戻ってくるのか。
 ・・・経営者の判断で決めるしかありません。

最悪の場合(悲観的見通し)では、いくらの売上にとどまりそうか。
 ・・・最悪の場合の覚悟、意思決定のタイミングを決めておく。
   (主力事業の集中化、一部店舗閉店、事業売却、廃業等)
・意思決定をズルズルと引きずらない。遅れればおくれるほど
 不利な状態に追い込まれる。
 ・・・腹を決めた時点で気分が楽になる。

最高の場合(現実的見通し)、手堅くいってどのくらい戻せるのか。
 ・・・予測値がズレた場合、手間でも都度、何度でも修正する。
 ・・・予測が大きくハズれた場合、次の打ち手を準備しておく。
※コツは細かく作りすぎない。どうせ変更するのが当然の時代である。

【主力事業の見直し】
◆事業悪化に大きく影響を与えているのは、戦線の拡大主義です。
 成長期にやたらと多くの事業を展開しています。
 儲かっているのか赤字でキャッシュを減らしているのか点検する。
◆New Normal(新状態)に移行している現状で消費者行動にマッチして
 いるのか、チェックする。 
◆企業の体質をまずスリムにする。脂肪を落とし筋肉体質にする。      

コロナの主要感染ルートは飛沫感染です。すでに人間の行動パターンを変えています。
元の行動パターンに戻ることは、決してありません。
“腹をくくって行動する”ことです。

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