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オレンジマーマレード

2021年初回となります。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
イタリア全土のレッドゾーン首相令に基づきクリスマス、新年と各家庭で過ごすことになりましたが、その甲斐あってかここ2週間の感染者数、死亡者数は減少してきています。
とは言っても日本と比べるとまだ桁違いに多いので安心はできません。我が家の斜向かいの家の家族4名陽性となりそのうち1人は比較的重症で救急車で運ばれるという騒ぎがありました。一時緊迫感がありましたが、幸い1週間ほどの入院で陰性となり帰宅することができました。これ程人口密度の低い田園地帯の村でも身近になって来ているという状況です。

我が家の畑では今年の冬初めて10年ほど前に植えたオレンジやマンダリン、タンジェリンの大豊作になりました。
春から秋までは種類豊富に果物があるのですが、冬は柑橘類オンリーです。今年は買う必要がないほどたくさんとれています。そこで初めてオレンジのマーマレードと複数の柑橘類の皮を使ったリキュールを作ることにしました。皮を向いたりコトコトと煮たり手間暇かかりますが、オレンジの甘酸っぱい香りが部屋中にたちこめるのは何とも幸福感溢れる時間です。リキュールは数種類の柑橘類の皮と葉も入れて作ってみました。味が馴染むまでもう少し時間がかかりますが、お馴染みのリモンチェッロとは違うこれもまたなかなか上手く仕上がりそうです。

今年は何故か柚子は不作でしたが、そのほかの柑橘類はよく育っています。皮ごと使う場合農薬が気になりますが、自前のものだとその点安心です。
ライムはジントニックやモヒートに。ベルガモットは皮を乾燥させて細かく切り刻み紅茶に混ぜてアールグレーにと色々と楽しんでおります。グレープフルーツは、旬の野菜フィノッキオ(フェンネル)と一緒にサラダとしていただきます。また大型レモンの一種、チェードロは外皮と内側の実の間の白い皮の部分が美味しいのです。苦味がほとんどなく爽やかな甘さで口の中がさっぱりします。日本にもある文旦と似ているかとも思ったのですが、やはり食感と甘さが違います。イタリアでも飲料や菓子など加工品としては知られていますが、生ではなかなか食べる機会のない珍しい果実です。

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人の
ジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、
レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストラン
のビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した
超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業した
ビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を
授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考
え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したので
す。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家
農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽
しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報
発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っておりま
す。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が
惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報を
お届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺り
がプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダ
プーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日
本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人
のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464
106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という
方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農
家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料
庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウ
をはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山ありま
す。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地
で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係に
あります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、
飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア
料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好き
なアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

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