【久原本家のチャレンジ】
博多の焼き鳥屋に行くと、まず山盛りのキャベツがでてきます。付き出しの代わりで食べ放題。焼き鳥を頼むと、盛られたキャベツの上にサーブされます。
このキャベツは、七味唐辛子で食べる人もいますが、大半はタレと称するポン酢かドレッシング。酸味の効いたタレです。焼き鳥屋独自の調合がある様です。
これを福岡県民の食卓に拡大したのが『久原の旨タレ』です。
ザク切りにしたキャベツに掛けたら、もうお店の味です。
このタレを作っているのが久原本家。福岡久山町で創業120年になる醤油メーカーです。醤油タレでは、各種メーカーの小袋商品のOEM製造を行ってきましたが規模としては小さいものでした。
ところで福岡の特産品として名の通っている『辛子明太子』がありますが、同社は1990年に、辛子明太子製造業に進出。他社にない、昆布出汁に漬け込んだ明太子を開発。『椒房庵』のブランドで人気を集めています。ここから調味料メーカーとして伸びが大きくなり、福岡市近郊久山町の山奥に建てたレストラン『茅乃舎』が大繁盛。『茅乃舎』ブランドの、出汁、調味料は人気を集め。駅、空港から、現在は六本木ヒルズに直営店を構えています。
醤油メーカーから、辛子明太子製造、醤油からタレ、飲食店経営、菓子製造、出汁、スープ製造と醤油製造、発酵技術から派生した製品を上手くマーケティングして業績を拡大しています。
久原本家グループ
https://www.kubarahonke.com/
最近、久原ブランドでTVコマーシャルを見かけるのが、お店の味をご家庭でというキット商品です。
コロナ禍で時短営業、酒類の提供禁止という最近の状況で、家庭で居酒屋の味を楽しめる、しかも簡単にというキットです。
そういえば、居酒屋に行くと注文する定番商品ばかり。
材料を準備して調味料と合わせるだけというのは人気を集めそうです。
これが人気になって普及してしまったとき、コロナ禍が落ち着いて居酒屋にお客さんは戻るのでしょうか?
博多発 めんたいポテトサラダキット(じゃがいも2個を準備)
https://www.kubara.co.jp/products/archives/149
博多発 和風だし香る山芋鉄板キット(すりおろし長芋、卵を準備)
https://www.kubara.co.jp/products/archives/148
ゆず果汁と甘麹たれ トマトサラダキット(冷やしたトマト2個を準備)
https://www.kubara.co.jp/products/archives/153
風味豊かな黒胡麻山椒 もやしサラダキット(ゆでもやし一袋を準備)
https://www.kubara.co.jp/products/archives/84
豆乳シーザー風 レタスサラダキット(レタス半玉を準備)
https://www.kubara.co.jp/products/archives/83
キャベツのごまたれ
https://www.kubara.co.jp/products/archives/10
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
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