【グロッサリア】
先日、特別な体験となった「宮若颯香亭」の紹介をしました。運営のベースとなっているのがトライアルHDです。東証グロースに上場しました、そのグループ企業がIoTの開発拠点としている宮若市にはゴルフ場もあります。
たまたま私の出身高校のOB会が主催するゴルフコンペが行われ参加しました。福岡市内から1時間弱と便利なところにあります。このコースは以前は福岡の新聞社系列でしたが、トライアルグループが買収して運営をしています。
ゴルフ場といえばレストランがつきものですが、このコースのレストランは、もちろんトライアルグループ。メニューブックにトライアルの飲食関連のシェフの写真が並び、監修された料理が提供されます。
颯香亭の金丸シェフの監修メニューは7月からの登場とのこと、楽しみが増えました。
颯香亭のある一帯は以前はトヨタグループの研修施設、保養所だったところで、宮若町経由でトライアルHDが運営を引き継いでいます。ビュフェレストランのコハク、和食の虎白、古民家宿泊施設煉り、宮若虎の湯(宿泊・温泉)とリゾートエリアとして整っています。煉りリゾートグループは九州だけでなく箱根などのリゾート施設をM&Aで拡大しているようです。
トライアルは大型ディスカウントストアとして全国展開していますが、量販店の運営だけでなく、店舗運営に関わるシステム開発にも相当力を入れています。そこに、日配品や食品メーカーが賛同してシステムに関わる企業が担当者を送り込んでいます。それがmusubuAIという施設です。福岡市内から1時間圏内とはいえ、ロケーション的には東京でいえば房総半島の中央部くらいのところです。夜になると明りもなく、3桁国道に時々車が通るくらいの場所といえば判るでしょうか。里山で何もないところです。
どちらが先なのか判らない感じですが、そこに暮らす人たちの為の食事場所として、また買い物をする場所として、トライアルGOという店が作られています。ディスカウントストアのトライアルとすれば小型の部類に入ります。300坪くらいでしょうか。生鮮品、日配品、惣菜と一通りそろったミニスーパーです。スーパーマーケットの経営的には、こんな山の中に作る規模の店ではありません。しかも24時間営業。さらにトライアルが開発したレジカートが導入されていたり、カメラを使って客の動線や購買状況を計測するなどのシステムが組み込まれているなどシステム的には最先端の店舗です。つまり、この店はトライアルの実験店舗なのです。ここで開発されたシステムが全国の店舗に展開されるという仕組みです。
トライアルGOの隣には、グロッサリアがあります。
ゴルフの帰り道に立ち寄って買い物をして帰りました。
ここは廃校になった小学校の体育館を改装した建物で、天井が高く広い店内は、イートインのテーブルが並び、ゆっくりと食事が楽しめます。食事は「ミヤワカキッチンKOHAKU」、ベーカリーの「PontPain」、フルーツタルトとコーヒーの「トルテ」と並ぶ店から好きな物が選べます。使っている食材は、なるべく地域の生産者によるものを使い、有機農法や自然農法にこだわったものを使っています。
スーパーに並ぶ食材をその場で調理して提供する、いわゆるグローサラントという業態に近いものです。厳密に言えば違いますが、これもまた業態開発の実験店なのかもしれません。
同名の小型店舗が北九州市に開業しています。
トライアルの惣菜が最近美味しくなった、見栄えのする惣菜が並んでいると友人たちと話題にしていたのですが、なるほど、その背景にはレストランの運営やシェフの監修という仕組みがあったのだなと気付きがありました。
グロッサリア
https://groceria.jp/
トライアルゴルフ&リゾート
https://trial-golf-resort-wakamiya-course.com/restaurants/
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
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