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久留米発祥の豚骨ラーメン

このコラムで何度も書いておりますが、豚骨ラーメンの発祥は久留米です。

ちゃんぽんスープのために豚骨を炊いていたら、うっかり炊きすぎて白濁してしまったところから始まっています。

その久留米から南は玉名、熊本、鹿児島と拡がり、北は小郡、博多、北九州と拡がり、いまや全国、さらに海外へと豚骨スープは拡がっています。

発祥の久留米では、街場の食堂でも、しっかりと豚骨を炊きスープを仕込んでラーメンを出しています。

白濁したスープにチャーシュー、海苔、茹で卵、ネギが浮かんでいます。麺はさすがに自家製とはいかない様ですが、スープに絡む低加水の麺です。妥協の無いラーメンに昼時は行列が出来るほどです。

その中の一店舗が「沖食堂」、後継者がいなくなって65年の歴史に幕を下ろすということで、懐かしむ人たちで混雑したとニュースになりました。なんとか親戚に後継ぎが出来たようで暫く修練を積んで再開するということで、安堵しています。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/660083/

ところで全国展開している「一蘭」は、コロナ禍の前からソーシャルディスタンスのカウンターだったと話題になっていました。逆に最近のラーメン屋でカウンターに仕切りがあると「一蘭」みたいだと言ってみたり。

あれは「味集中カウンター」と呼んで特許を取得しているそうです。

https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/takuma-otsuka/2019-00160

店舗システム 出願人:株式会社一蘭 特許第4267981号

正確にはカウンターだけでなく、店舗のシステム特許のようです。

その一蘭、会員制のラーメン店としてスタートしていたという小郡市にルーツがあるのですが、豚骨スープにチャーシュー、ネギ、そして真っ赤に辛い唐辛子が乗っているのが特徴です。

久留米市北野町に「一味」、小郡市に「麺屋我ガ」があります。東京丸の内に「中蘭」という店があることも以前書きました。

これらの店を総称して「小郡系ラーメン」と呼ぶ人もいます。

赤い辛味噌は、他の店でも出るようになりましたが、元祖は小郡です。

さて、その「麺屋我ガ」が我が家の近所に出店してきました。

http://menya-gaga.com/
https://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400801/40054931/

開店当初は、バイパスが渋滞するほどの人気でした。現在も昼、夜のピーク時は駐車場が満杯、コロナの影響で、入店規制もあるので尚更です。

この店は、原材料にこだわりがあり、安心して食べられる感はあります。塩味のきつい豚骨スープでヘルシーというのもなんですけどね。滋味あふれるスープは底まで味わって良いのではないでしょうか。このまま続けて欲しいところです。

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え
福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインス
トラクター

上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担
当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コン
サルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品
を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管
理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営
まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現
場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防
止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対
応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動し
ている。

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