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教育委員の会議 ~問題解決になっているのか~

社会教育委員という委嘱を受け、県庁での会議に弾丸で行ってきました。2時間の会議で、往復の車の移動で3時間ってところ。以前はせっかく那覇まで出たら、人にあったり、気の利いた場所を訪問したりと時間を有効活用したのだが、年々ということと、年度末のせわしさも重ねり、速攻戻ってきました。名護に。

20年ぐらい、名護市や国頭地区、沖縄県などで社会教育分野で勉強させてもらったり、現場で自治会や子ども会、PTAの活動など一通りやってきた。正直言って、よくなっている部分もあるが、全体として20年前の課題はそのままだし、より複雑化し、今日的な課題もプラスされているのに、議論している仕組みは、何も変わっていない。

何とかしないといけないと思い、がむしゃらに突っ走ってたら、20年という感じだ。違う仕組みやアプローチの段階に来ているので、今年一杯かなこんなことやっているのも。

前置きが長くなりました。公民館について議論しているので、現状整理のメモ程度。


公立公民館と自治公民館

書き出すと長くなりそうだが、行政が設置運営する公立公民館と町内会・自治会が運営する自治公民館があるが、沖縄は自治公民館の数が多く、現在も頑張っているところが多い。
公立公民館は、中央公民館と言ったりして、市町村に1つまたは人口規模の大きい自治体は、地区に1つのように複数ある場合もあるが、基本拠点的な役割。
自治公民館は、大小さまざまなだが、沖縄で言うと、昔のムラヤーを基準にその字(町内会)毎に生活単位が区切られ、小さな宇宙を持っている。現在は都市部ではそうでもないが、やんばるの奥の方に行くと、言葉や文化も独特なところも残っている。
自治公民館がもっと、地域の中心になるといいよね。防災でも、子どもの教育でも、コミュニティとして成立すれば行政の手の届かない部分もカバーできると住んでいる人にメリットがあるよね。というところ。

ただし、課題はそもそも人と関わりたくないという人も増えたし(関わらなくても生きていける)、コミュニティを維持するための、いろんな役割が面倒で、誰かがその負担をかぶることになる。持ち回りだったり、インセンティブ設定によって、機能している部分もあるが、基本昔のようにはいかないので、見直しましょうというところがポイント。

学校教育と社会教育(ついでに家庭教育)

公民館の議論してきたの公民館のことだけをメモしようと思てましたが、少しだけ。
学校教育と家庭教育の対比もよくあり、学校以外での教育的行為は社会教育だとおもってもらってOKかな。家庭教育という部分もあるが、教育する(受ける)環境で、呼び名が変わりそれぞれの役割があります。
教育というと、学校がどうしても強いので、学校を支えるのが地域ということになったりしがちだが、生涯教育という言葉もあるように、学校というシステム以外でも学びはたくさんあるし、時間的には学校外の方が長い。日本人はこれまで、大学卒業して就職するとベルトコンベアーに乗るように定年まで務めあげるモデルに乗っかり、学びが少なかったとよく言われます。これからは、学び続けることが大切ですよね。
社会教育は、その団体として、子ども会、青年会、婦人会、と字単位から市町村、県、全国とそれぞれヒエラルキーがあり、会員または団体は会費を納め様々な活動をしてきた。ここも後継者不足や時代とのズレで、課題は山積していて、私が関わりだしてから20年は、ほとんど状況は変わっていない。

貧困とか虐待とか不登校とか

また現代的な課題として、格差社会では二極化し、貧困や、そこから派生する虐待なども表に出てきています。以前から同質の問題はありましたが、表面化してきたそして数が増えてきているのでしょう。
不登校については、完全に新しい課題として学校では頭を抱えている。むりしていかなくていいので、課題と捉えなくてもいい場合も多いのですが、問題が個別の事象なので、一くくりにはできません。ここも沖縄の抱える大きな問題です。

システム不全をどう考えるか

日本の公教育が曲がり角に来ていることは、みなさん感じていると思いますが、なかなかどうして既存システムを変更することは難しい。
社会教育についても、公民館も生涯学習も、社会教育団体も毎年同じことを繰り返しているが、そろそろ変わらないとですね。
答えは持ち合わせていませんが、現状ではまずいという部分はみなさん賛成で、どうするかは、自分事になりきれない状況です。
個人ができることは小さいですが、考え続けていくしかないのでしょう。

やんばる時節

きょうは那覇・名護間のドライブ。途中、帰省中だった娘を空港まで送っただけで、那覇の街も観てないし、名護の街もウォーキングもできていません。
ドライブ途中の宜野座村から名護あたりの高速道路から山肌が近い場所があり、山の木々は黄緑色の新芽が出だし、沖縄のことばでいうと「うりずん」近し。

2月下旬頃から4月下旬にかけての時期(旧暦の2月と3月)を、沖縄の方言で「うりずん」と呼びます。

沖縄気象台
https://www.jma-net.go.jp/okinawa/kion_hikaku/kikotokusei.html

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