追っかけにおける距離感

自分以外のすべての他人と良い関係でお付き合いをしていく上で、個人的にいちばん大事だと思っているのは、お互いに依存しないこと、親身になったり心配はしても、「その人の生き方はその人にしか決められない」とどこかで(良い意味で)あきらめの気持ちを持つことだと思っている。
ざっくり言うと「あなたがいなくてもやっていけるけど、いてくれた方が人生が豊かになる」っていう関係がベストかなと思っている。

前の記事でも書いたとおりわたしはバンドの追っかけが生きがいというほど好きなのだけど、ライブハウスで顔見知りの演者さんと話しているとき、わたしの人となりそこそこ知ってる人は「あみさんはお客と演者って住み分けがちゃんとできてるから安心だ」「好いてくれてるけど、ほどよい距離感保ってくれる」って言ってくれるし自分でもまあそこそこうまくやれているなと思うのだけど、それは過去に踏み込みまくり踏み込ませまくり散々やらかして痛い思いをしてきた経験の賜です(笑)
具体的に何をしてるかというと、自分の一方的な都合や個人的な欲望で「◯◯して(もしくはしないで)」と相手に要求をしないことですね。あと不満を直接ぶつけない。これにはいろんな考え方があって、推しのためを思えばこそ意見するべきみたいな考えも否定はしないのだけど、わたしはあれが嫌だった、これは違うと思う、みたいなことは推しに言いません。そもそも「あなたのためを思って言ってあげてる」みたいな表現が嫌いなんです(笑)だって、要は「あなたのためを思って言ってあげてる(のだからなに言ってもわたしを嫌いにならないでね☆)」っていうことでしょ、結局は。
じゃあ嫌なことがあったり、推しに思うところがあったらどうするのかっていうと、話のわかる友人に酒の席ででも愚痴る、寝て忘れる、以上。あとは、その嫌なことと推しを好きな気持ちを常に天秤にかけることです。嫌な方に傾いたら自分が離れる。お金を払ってモヤモヤしに行くのは悪趣味以外の何者でもない(笑)
あ、離れるときにわざわざ「ファン上がります!もう来ません!」ってわざわざ宣言する人もいるけどわたしは特になにも言わないです。自分1人がいようといまいと別に変わらんし、万一「なんで?」って聞かれたらそれはそれで面倒だし。

でもわたしのやり方が良いのかどうかはわかりません。推しからすると、ニコニコ楽しそうにライブ来て大好きだよ~ってことしか言ってこなかったのに、ある日から急に来なくなってSNSのフォローも気がついたら外れてる、みたいなわけなので、それはそれで薄情なのかもしれないけど、友達や恋人ではないのでね。そのくらいのものだと思ってやってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?