アダルトチルドレン
私の夫はアダルトチルドレンでした。時々わけもなく涙ぐんでいるときがあり、理由を聞いても答えません。私が何か言うと、「うるせぇ!」何か頼んでも「知らんよ」。性格破綻者ではと思っていました。ある時偶然アダルトチルドレンのことを言っているyou tubeを見ました。まさに夫の性格どおりでした。アダルトチルドレンとは、子供の頃に、家庭内トラウマによって傷つき、そして大人になった人たちを指します。子供の頃の家庭の経験をひきずり、現在生きる上で支障があると思われる人たちのことです。アメリカで親がアルコール依存症の家庭の子供たちから提唱され始めました。主人がいつか子供の頃は、父親が大酒のみで、母親と喧嘩ばかりしていたと話していたのを思い出しました。主人の涙は、「対人関係の問題」や「いきつ‘‘らさ」に悩み苦しんでいたのだということに気が付きました。アダルトチルドレンの人は、独特の性格をもち、精神的な病気の人もいます。結婚生活もうまくいかない人が多いです。主人の性格としては、①感情のコントロールができない②自分は、人とは違うといつも感じている③衝動的である④ありがとうとかすまないと言わないなどです。
私はそれまで主人を性格破綻者と思い、いちいち怒っていましたが、事がそのような単純な問題ではないのに気が付きました。主人の子供の頃の家庭は
子供にとってあるがままでいいというような安心感のある居場所ではなかったのだ、主人の子供の頃は悲惨だったんだ。大人になってもそれを引きずっているのだ。怒っているどころではない、幸せ薄い主人に涙するとともに、主人を回復させなければと決心しました。
*あるがままの自分をとりもどすために
まず安心できる場所や仲間が必要です。私はできる限り家事をこなし、主人の親代わりになり、温かい家庭を造ろうと努力しました。主人は趣味のゴルフや卓球で友達がおり、いったらと気持ちよく送り出しました。帰ってきて仲間の話をするのを笑顔で聞きました。you tubeで情報を集め、いろいろなことを知りました。主人に「あなたはアダルトチルドレン」と話し自覚を持ってもらいました。主人は否定しませんでした。自分を責めることをやめ、何かあったら心を開いて私と話すことで、生きずらさを軽くしようと提案しました。私たちは今手探りで生きていますが、この先の人生で主人は新しい価値観を選択し、変わり、幸せな人生を二人で生きていきたいと思っています。
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