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計画には予めチートデイを設定して挫折しないようにする【「倒れない計画術」読書感想文】

背景

前回、やり抜く人の9つの習慣を読んで目標達成のための計画を立てた。

しかし、その本だけでは不十分な部分がある気もしていた。
というのは、燃え尽き症候群的なことになる可能性について触れていなかったからだ。
そんな中、首題の本はサブタイトルに「まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ」との記載があった。
これはまさに今必要な情報が載っていると思い選んだ。

学びたいこと

目標達成するための計画術


内容

目標設定のための法則

目標設定には、本書執筆時点でエビデンスの多い有効な方法として「MACの法則」というのが紹介されている。

Measurable(測定可能)、Actionable(行動可能性)、Competent(適性)の頭文字を取ったもの。「いつまでに数字をどうするか」「そのために何をするか」「自分にどういうメリットがあってするか」という視点で見ると目標達成率が上がるというものだ。

これらを決定するために効果的なのは、ポジティブ思考で考えるのではなく自分自身に質問すること。

  • Measurable(測定可能)…「自分は本当にできるか?」「いつするか?」

  • Actionable(行動可能性)…「どのようにするか?」「もっとうまくやるには?」

  • Competent(適性)…「なぜそれがしたいか?」

目標達成のためのテクニック

目標が設定できれば実際に行動するに当たりどのようなテクニックがあるかを紹介している。ここでは3つ例にあげる。

  • 予めサボる日=チートデイを設定して挫折しないようにする

  • プロセスを細かく想像する…「毎朝30分読書する」ではなく、「起きたら机に向かう」「昨日の続きの本を開く」「30分経てば〜まで読み終わっている」など。

  • 目標から逆算する後方プランニングで計画を立てる

計画倒れを防ぐ対処法

計画倒れになる原因として自暴自棄になることがある。
うまく行かなくなって、もうどうでもいいやと思ってしまうようなこと。
例えば、食事制限をしているときに飲み会に行き、これを食べてしまったからもう締めまで食べちゃおう、みたいなことだ。

これには、

  • 小さなご褒美を事前に設定しておく

  • 進展状況を記録しておく

ことでモチベーションを維持し回避できる。

団体で目標に向かうときのテクニック

個人的に目標に向かうときと異なり、団体で実施するときは若干毛色が異なる。例えばビジネスの場などだ。
その時有効な手段としては、計画を立てた後その計画自体に対して他者からアドバイスを貰う、ということだ。

目標の期間によってアプローチを変える

目標は期間別にアプローチが異なる。

  • 長期(3〜5年)…目標の立て方は価値観で決める

  • 中期(1年以内)…目標は修正可能なことを念頭に置いて立てる

  • 短期(2週間以内)…目標はタスク見積もりを間違えないように立てる

上記について、長期的なものについては見積もりが甘くなるという双曲割引という特性がある。
そのため、長期的な目標については長期的な視点から自分にとって何が大事かを再確認していくこと。

逆に短期的な目標については「この1日が一生続く」という意識を持って取り組みのが良い。なお、その場合は燃え尽きを防ぐために予めチートデイを組み込むのがおすすめ、とのことだ。

感想

やり抜く人の9つの習慣と似ている部分が多かった。
ただ、本書では日本人の傾向という視点を加えて書かれているため、個人的には共感できる部分が多くあった。
例えば、日本人の約9割は計画を立ててうまくいくタイプという下りだ。

また、スケジュールにはなるべく空きを作っておくというところについても新たな気づきだった。
何かを始めたいと思ったときにすぐ動けるようにスケジュールをあけておく。
それはお金をある程度ためておいて、ビビッときたことに使えるようにしておくのと似ている概念に感じた。

特に刺さった3行

  • サボる日=チートデイを予め作っておくことで燃え尽きを防ぐ

一生懸命取り組んでも、急にやる気が無くなることっていうのは多々ある。ノートの1ページ目はきれいに書くけど、1回書き損じたらもうどうでもよくなるあの現象に似ている。
そういったモチベーションとかやる気の低下を防ぐために予め予定しておくというのは無かった視点だったため、いろんなことに応用していきたいと感じた。

  • 小さいご褒美を事前に設定しておくことでモチベーションを維持する

他の本を読んでいても「自分にご褒美をあげよう」という文を見たことがある。正直そんなことする必要ないだろうと思っていたが、モチベーション維持のために予め用意しておくという発想はなかった。

例えば、小さい目標を立てて、そのチェックリストの横にご褒美を書いておく。〜まで進んだらちょっと良いチョコを買って食べる、〜まで進んだら気になっている喫茶店に行ってみる、など。
想像すると結構ワクワクするし、そういう贅沢ってなにかのきっかけがないとなかなかできないので見聞を広めるためにも有効な手段だと感じた。

  • 団体で目標に向かう際、計画自体に対してアドバイスを貰う

仕事において計画がなかなか立てられず、上司からもそういった点を指摘されることがある。それでも思うように立てれていないのだが、上司からしても計画の骨組みすらなければアドバイスできないよな、と腑に落ちた。

当然のことではあるが、自分でできる範囲で進めてからアドバイスを貰いに行くのが一番良い。これは仕事中に意識すべき考え方だと思った。

つぎにやること

  • やり抜く人の9つの習慣とのドッキング

同じことについて書かれていた部分もあるし、本書のほうがより詳しい部分もある。
なので、そういった新たな気づきをエッセンスとしてフレームワークに組み込むことで自分なりに目標達成のための雛形を作る。

手紙を書くことは現在進めているので、上記のドッキングをしてフレームワークができれば、他の目標についてもそれを使って実現に向けて進んでいく。

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