教授だった父親が、認知症になった①
大学教授。
人はこの言葉を聞いてどんな姿を想像するだろうか?
眼鏡をかけ、白髪交じりで、堅物で、真面目で、勉強が好きで・・・。
いやいや。もしくは、これらのような印象とは真反対にいる超絶フリーダムな面白人間を思いつく方もいるかもしれない。
まあ兎にも角にも、自分の父は前者にあたるような『典型的』大学教授だった。
いやホントに。言い方は悪いが世間が抱いているステレオタイプな教授像が、そのままぴったり父に重なると思う。
全てにおいて大事なのは自分の専門分野の研究。
(もう一度言うが、『自分の専門分野の研究』。それ以外は関心が無いのである)
そして家族と過ごす時間よりもその研究に使う時間の方を優先し。
(お陰で学校イベントほとんど来なかった気がする。記憶が正しければ)
誇張なしでほぼ365日大学に行っており。
(母親によると正月も行ってたらしい。こっちは覚えてないけどマジで!?)
定年後も部屋に山ほど本を置いて何か書き物を綴り。
(ちなみに膨大な量の本のせいで、家の床が抜けそうなんですけど大丈夫でしょうか?)
私の父はあまりにも大学教授であり、そしてどこまでも大学教授だったのだ。
・・・が!!!
大学教授過ぎたが故に、定年後の父の世話は大変だった。(現在進行形だが)
最初の投稿でも書いた通り、今、父は認知症を患って施設に入所している。
(ちなみに『自己紹介』の記事では好印象を抱かせるために「です・ます口調」で書いたけど、それは世を忍ぶ仮の姿なのでこれからは変えます)
趣味も無く、というか仕事そのものが趣味だった人間が認知症になるとどれだけ大変か。
そしてノンデリカシー堅物人間だった父が弱っていく様を見て、どれだけ複雑な気持ちになったか。
これはもう、連載型で書いていかないと到底語り尽くせないのである。
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