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昨日は、とてもお世話になっている会社の全社総会(経営方針発表会)に参加させていただいた。毎年、ここで様々な勉強をさせていただき、また良い刺激をいただいている。

仙台にいると、動物病院の世界ですら、関東圏の動きとの間に大きなギャップを感じる。

よく、日本の動物病院市場は、歯科医院市場の5〜10年遅れている、欧米の動物病院市場から10年遅れていると言われるが、日本の中でも関東圏と地方の格差が広がってきているなと痛感してる。

これは獣医療レベルの格差は無くなってきているのに、市場に格差が生じていることから、完全に「動物病院は”医療の質”だけではやっていけない」ことを物語っている。

動物病院の長は、おそらく99.99%獣医師である。そしてその獣医師の多くは獣医療を修める「研究者」「技術者」の顔が強く、経営となると我流や経験のみでやっちゃってるところがほとんどである。

それが着実に地域格差に現れてきている。

もちろん、その格差の直接的な影響を受けるのが、動物であり動物のオーナーである。そして、そういう流れになると、地方で動物と暮らすことがしんどくなる、ますます動物離れが進んでいく、ということもあり得なくはない。

もう動物病院の競合相手は「近隣の動物病院」ではない。地域全体が手を取り合って競走ではなく共創する時代である。しかし、経営を知らない動物病院の長は、今でも近隣の動物病院を目の敵にしている(少なくとも私の周辺は)。

という私もプレイングマネジャーの域を脱することができておらず、そんな経営をしない地方の一病院と結果的には変わっていない(動物病院を競合視することはないが)。目の前に苦しんでいる動物がいれば、経営は後回しである。しかし、それももう限界にきているように思う。そろそろ本気で森のいぬねこ病院を経営しないと、この先、動物と人との幸せに貢献できる事業として継続は難しくなると思う。

関東圏で暮らすほとんどの動物のオーナーには、そこまで動物病院の大きな変化は見えないと思うが、ここ数年で劇的に変化している。その変化が地方に訪れるのはまだ数年先だが、中でも仙台にはもっと遅れてやってくる、あるいはガラパゴス化する可能性もある。

前述したが、それでは動物とオーナーが地方で暮らしにくくなる。
もちろんそうはさせない。今の時代は動物病院に限らず、小さな組織でもあるいは個人でも戦えるようになった。

この一年、地方で暴れてやろうと決意した。

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