ゆっくり夢日記 「初恋の娘」「霧散する躯」「上書きして保存」2014年#12
朗読動画
記録
9月25日
私の好きな女の子が子供を産んだのでお祝いに行く。彼女は絶世の美少女だった。透き通る白い肌はくすみ、目の下は黒ずみ、髪はざんばら。目から光が消えている。私はなぜこの子がこんな目に会わないといけないのかと悲しくなる。親友と二人で汚い居酒屋でさめざめと泣く。
詩「初恋の娘」
9月25日
学生時代、私が好きだった女の子が子供を産んだのでお祝いに行く。
当時、彼女は絶世の美少女で男子だけでなく女子も彼女に媚びる程だった。
また会えると思うと心が躍る。
学友たちと待ち合わせして彼女の家を訪ねる。
チャイムを押すと彼女が出てきた。
透き通る白い肌はくすみ、目の下は黒ずみ、髪はざんばら。
万能感に満ち輝いていた瞳からは光が消えていた。
変わり果てた姿だった。
出産祝いのプレゼントを贈り、少し談笑して帰った。
帰り道、私はなぜこの子がこんな目に会わないといけないのかと悲しくなる。
いつもの飲み友達を呼びつけ、汚い居酒屋で愚痴りながらさめざめと泣く。
記録
9月30日
大きく膨らみ、体のパーツがバラバラに混じり合う感覚。ラギアちゃんが私の頭を膝の上に乗せて、冷たく鋭い爪で弄ぶ。膨張と圧縮が繰り返される。笑ながらラギアちゃんが何処かへ行ってしまう。
詩「霧散する躯」
9月30日
大きく膨らみ、体のパーツがバラバラに混じり合う感覚。
ラギアちゃんが私の頭を膝の上に乗せて、
フワフワと空中を漂う私の肉片を引き寄せては
冷たく鋭い爪で弄んでいた。
その爪で触れられると肉片からひんやりとした感覚が伝わって来て気持ちいい。
バラバラになっても感覚は繋がっているのだ。
私の身体は漂いながら膨張と圧縮を何度も繰り返す。
身体が完全に溶けきると、
笑い声を上げながらラギアちゃんが何処かへ行ってしまった。
記録
9月30日
私に誰かが上書きされて驚いて飛び起きる。
詩「上書きして保存」
9月30日
眠っていると、頭の中に違和感を感じた。
新しい誰かの人格が私の頭の中にインストールされようとしている!
驚いて飛び起きた。
恐怖でまだ体が震えている。
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