学問のすすめ 福澤諭吉の仕事術
こんにちは、いっしーです。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」、日本人なら一度は耳にしたことがあるであろう「学問のすすめ」の冒頭です。
今からおよそ150年前に書かれたこの本、平等についての人権の本かな、と思っていました。が、全然違いました。
「学問のすすめ」は、
日本の文明を前進させ、独立をし続けるために、日本人を叱咤している本です。その内容は現代に通用する「仕事術」「ビジネス書」であるといっていいでしょう。
賢い人と愚かな人の違いは、学んだか学んでいないか、ただそれだけ。
文学など役に立たない学問は後回しにすべきで、集中すべきは生活に役立つ「実学」だ。
人は能力、人間力、行動で平等に評価される、
とのことです。
「学問のすすめ」の中で説いていることは、
1 組織と人は対等
2 当事者意識を持つ
3 一人ひとりが独立心を持つ
4 全員がメンバーでありリーダー
5 お金のためだけに働かない
6 現状に満足しない
7 学んだら行動に移す
8 失敗を活かす
9 疑問を持つ
10 志は高くあるべき
11 自分ブランドをつくれ
12 ネットワークをつくる
です。まったくもって、ビジネス書ですよね。
中でも、自分ブランドをつくれ、は印象的でした。
自分ブランドをつくれ
人望こそがブランドである。そして名声や人望は積極的に追い求めるべき。そして自分を正しくアピールせよ!奥ゆかしさはいらない。
すごいですね、150年前にあって、この積極性、本当にすごい日本人です。
正しくアピールするために大切なこと3つ
言葉を学びなさい スラスラ、ハキハキと使いなさい。相手の立場に立ったわかりやすい説明をしなさい。
もう150年前に既に以心伝心じゃない感覚!がすばらしい
見た目に気をくばれ 表情や服装などの見た目を快活で上機嫌そうに保つのは、人としての義務。
150年前から「人は外見じゃない」なんて言ってません!
ネットワークをつくれ 自分の興味関心をできるだけ多くもち、1カ所にとどまらずいろんなことに挑戦し、いろんな人と接しなさい。自分の興味関心を素直にさらけ出して、さらっと対応したらいい。
150年前から「ネットワークの価値」を知ってたんですね。
これから、1万円札をみるたびに 福澤諭吉の叱咤激励を思い出したいと思います。
原書は結構難解らしく、中学生でもわかるような内容で書かれた 学問のすすめ 福澤諭吉 河野栄太郎 現代語訳 を読みました。
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