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【ほめ方】よくできたね、と言ってはいけない

アドラー心理学では
「ほめてはいけない」といわれています。

これは「ほめるな」「何も言うな」というのではなくて
ほめるときのやり方に注意しなさい、ということだと思います。

具体的には

「よくできたね」と言ってはいけない。

これ、子どもに対して言いがちですよね。

よくできたねー
じょうずだねー
がんばったねー

って。

アドラーはこのほめ方はいけないというのです。

なぜなら

上から目線である


立場を逆にしてみてください。
あなたが子どもから「よくできたねー」と言われたら。
あなたが部下から「課長、じょうずですねー」と言われたら。
あなたは社長に「社長、がんばりましたね」と言いますか?

違和感がありませんか?

目下のものから目上のものに言う言葉ではない。
つまり、この言葉の背景には

上下関係があります。
上から目線です。


では、どう言えばいいのでしょうか。

それは

感謝の気持ちを伝える

ということなのです。

「ママ、助かったー。ありがとう」

感謝されたら子どもも大人も、部下も社長も
誰だってうれしいです。

「自分が人の役にたった」

この気持ちです。
人は自分が人の役にたてたと思えることで
自己有用感、自己有力感をもてるのです。

自分にはできる。
自分を信頼できる。

さらに
感謝してくれた人に対して
信頼感をもてるのです。

他者への信頼感です。

感謝の気持ちは横から目線です。


子どもをほめるときにどう言ったらいいのか。
それは

あなたがやったこと、やってくれたことに対して
わたしがどう思ったのか?

になります。

子どもがおもちゃのお片付けをした
→お部屋がきれいになって、ママうれしい、ありがとう

子どもがお手伝いをしてくれた
→ママ、すごく助かっちゃった、ありがとう

子どもが自分で早起きしてきた
→朝早くから〇〇ちゃんの元気な顔が見れて、ママうれしい

こんな感じです。

よくできたねー、えらいねー、すごいねー、ではありません。

子どもが
自分は役にたっていると感じる経験
感謝される喜びを感じる経験を
積み重ねていく。

もっと「やってみよう」と
自分からどんどん挑戦する子どもになります。

自ら自分の人生を切り開き
自分の人生を幸せに生きていく。

周りの人を愛し、愛される人生。

子どもにとって

自分は役にたっていると感じる経験
感謝される喜びを感じる経験

何よりも重要な経験ではないでしょうか。




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