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過去の仕事_自分が変わるきっかけ

新卒の仕事を退職し、怪しい仕事を辞めてから一年ニートをしていたときの話です。

人間は簡単には今まで持っていた考えや思考を変えることができない生き物です。社会人に戻った今でも、変えたいけれど、変えられないことがまだまだ残っています。


そんな暗黒の時代に、考え方をどうしても変えないといけないと思い、フリーターへの道を進むきっかけを与えた出来事について、noteで投稿しようと思います。

1.人生の自己分析

ニートの時期は、2009年2月から11月まで。

約、9か月ですが、今思えばこの時期に自分自身を真剣に考えることをやっていなかったら、今の自分はないと思っています。

この時に真剣に取り組んでいたことがありました。

自己分析

よく、就職活動の時にやっているやつです。

この時のテーマは、「今の自分の性格がどのようにして形成されたのか」ということ。就職活動としてやったのではなく、人生というレベルに引き上げて、今の自分の考え方、性格、好みなどがどういう背景で形成されたのかを細かく分析するため、ノートに書いたり、書籍を本屋で立ち読みしたりして分析をしてみました。

すると、あることがわかりました。

「自分で決断しない人生を歩んできた」

高校の進路や、大学選び(就職は別ですが・・・)など、人生においての大事な決断を自分は親に任せていました。

何故か?


正解がわからないから。


例えば、野球で甲子園に行きたいからAの高校に行きたいとなれば、それに向けて勉強を頑張ったり、部活動+自分の生活の中で技術の習得に熱中するはずだし、そのために先を考えるはずです。

それが、当時の自分にはありませんでした。

親に任せておいて、直前になったらなぜか自分の意思を少し出してみる。
こればかりは、自分が悪いことに気が付いていなかったため
「なんで、親の進路に合わせるんだ?」と浅はかな考えでしたが
他人に決断を任せておいて、直前になって自分の希望を主張するのは勘違いもいいところです。

つまり、大事な決断を他人に任せた結果、自分がニートの状況にいるのは、自分が選択をした結果に責任を持てていなかったことが原因。

新卒の会社でも、問題を起こしていますがすべて上記が原因です。


今、現実のビジネスを例にすると(そもそも例になっているのか・・)

絵本作家のキングコング西野さんに

「今儲かるビジネスはありますか?」と聞いて、もし西野さんが
「Aは儲かる可能性がある」と発言したとします。


それを聞いて、Aのビジネスに投資を始めたけど、全く成果が出なかったら
「キングコング西野さんが言ったからやったのに、儲からなかったじゃないですか!?嘘つきのペテン師!!」って言っても

外野はこういうはずです。


「あなたが選択したことでしょ!!」


誰かが言ったことが、すべて正しいという思考を持っていたため


自分は、キングコング西野さんをペテン師と言っている側になっていました。西野さんが言ったのはあくまでその時の西野さんの選択です。
(他人の意見は正解ではないという例で使わせていただきました。不快な気持ちにさせてしまい申し訳ありません。)


でも、どこかでそれを素直に認めたくないし、それを認めるには時間ときっかけが必要でした。その場で正論を言われてもそれを正しく理解できるオツムが当時の自分には備わっていませんでした。

認めたくないので、親に当たりたいわけですが、そんな幼稚なことをやっても解決にはならないと悟りました。

これが、人生で初めての反抗期です。26歳の時です。


反抗期は、起こることが正常です。起らないと異常だと自分の人生観として思っています。

なぜなら

現状を鵜呑みにしている証拠だから。反抗期は理想と現状のギャップに悩んでいるから八つ当たりする。


2.転職活動で履歴書を返される。

そんな反抗期があり、たくさん考えましたが、貯金も底をつきそうになり、なんとかしないといけない状況に追い詰められたときに、転職活動の面接を受けるきっかけがありました。

この時が11月の寒い時期で、コートを羽織って面接会場まで行きましたが、まさかの上着を忘れる凡ミスを犯しています。

完全に現状を受け入れられていない証拠です。

最初は身だしなみが整っていないので、面接をキャンセルしようと考えましたが、これも今思うと失礼極まりない。面接官の時間をわざわざとってもらっているのに、上着ひとつ忘れただけで面接をなしにしようとした自分がそこにはいました。

その当時、面接してくれた社長にはご迷惑と失礼をいたしましたことお詫びいたします。

ですが、この社長との出会いが、考えを改めるきっかけとなりました。


面接をしたあとは本来、採用であろうがなかろうがいつまでに連絡するというのを口頭で伝えて結果を待つという形式ですが

その人は違いました。

ダメだったら、履歴書をその場で返す。


そう、履歴書返されました。


その前に転職活動でたくさんの不採用連絡をメールでもらっていましたが
その社長も何かに気づいてくれたのかもしれないです。

「彼には、きちんと現実を見せないと今後変わらない!!」
「つらいけど、今の自分では通用しないということを理解させないといけない。」

そういう意味での現場での履歴書返却だったと思います。

その時は悔しくて悔しくて涙が止まらなかったです。

約三年間、新卒でやった仕事でのスキルが
まったく他社では通用しない。

色々言ってくれましたが、悲しみと悔しさで内容は覚えていません。

ただ、面接後に握手してくれたことは覚えています。

家に帰った後、実家住まいだったので妹の前で号泣したのを覚えています。

3.号泣するほどの挫折

心が折れるのはつらいですが、当時の自分には一番の薬でした。

この出来事は、今の自分を形成するうえで最も大事な出来事の一つだったと思います。人生で初めての挫折です。これがきっかけとなり、人生の方向転換を考え。

「今のままでは、社会人として考え方が通用しない。」

「まず、アルバイトでもいいからプライドを捨てて仕事をしよう。」

と決断に至りました。

ただ、お金のためにアルバイトをするのではなく

「できる限り自分の選択に責任を持つ。」
「人のせいにしない。」
「自分が間違えていたら素直に謝る。」
「周りの意見は参考にするが、自分の意見は周りに流されない。」

といった、自分が今まで持っていた考えを洗いなおすために仕事をしようと決意します。結局はこの作業に6年近い年月をかけることになります。
ただ、この時間が存在していたからこそ今があります。

まとめ

凄く恥ずかしい話ですが、約10年前の自分がプライドをズタズタにされてフリーターとして方向転換するきっかけの話をいたしました。

今の自分でも、まだまだ改善しなければいけないことはたくさんあります。

人にはプライドや信念など、長い年月で積み重なったものがあります。

それを崩されたり、壊されたりすることはすごく怖いです。

怖いので、傷つけられる場面から逃げ出したくなります。

そうやってなんとかプライドを守ろうとします。

でも、そうすると

永遠に勘違いし続けます。

誰も言ってくれる人がいなくなります。

指摘してくれる人がいなくなります。

指摘してくれる人が近くにいれば

「〇〇は勘違いしている?」と

警告のメッセージをくれます。

だから


周りにイエスマンだけを集めてはダメ。


当時、面接をしてくれた社長には心から感謝しております。

人生で、履歴書を現場で返された人はあなただけです。


サポートいただき、有難うございます。サポート以外でもスキやフォローいただけると、今後のnote活動の励みになります。