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4年後の different world

ロシアワールドカップのベルギー戦はバングラデシュのダッカのヒルトンホテルで観ていた。
翌朝、モーニングを食べているときにオランダ人から「とてもいい試合だった。オランダは出ていないから心から日本を応援したよ」
そうか、ベルギーとは隣国なのか。そんなことを考えながら、夢の祭典の終わりを受け止めていた。

私は特にアジア圏の多くの国の人々と仕事をしている。
欧州ほどではないが、アジアでのサッカーそして日本サッカーの人気は
近年欧州4大リーグで活躍する日本人も増え、知名度が上がってきている。
海外に行けば、サッカーの話題は時に言語の限界を超えるときがある。
適切な英語でなくても、通じるものだ。そんな万国共通語だ。そして何より場が和む。使い方さえ間違えなければ、協力な武器だ。

スペイン戦が終わった日。
私のメールボックスやソーシャルネットサービスには、各国からお祝いのメールやメッセージが届いた。
特にムスリムの国々は金曜は公休だ。にもかかわらず、メッセージをくれた。母国が勝利したかのように。

写真が予選時なのはご愛嬌

特に、バングラデシュ人の熱狂は違っていた。
少し驚きだった。
話を進めると、2014年に当時のリオオリンピックを目指していた21歳以下の日本代表がバングラデシュに遠征したことがあったそうだ。
その時のメンバーに浅野選手、遠藤選手、南野選手がいたそうで、何でもその話題でもちきりなのだそうだ。
そういえば、あの頃ミャンマーでも南野選手の大きなポスターを見かけたものだった。
バングラデシュといえば、クリケット大国なのにサッカーもかなりの人気がある。クリケットは2日3日は勝敗にかかるスポーツで、対局にあるような気もするが、彼らの日本への愛がそれを上回ったと思っている。


カタールワールドカップのクロアチア戦は日本の自宅で観ていた。
4年間色々あったもんだ。

観ていた私たちは、確実に新しい景色を見た。
選手たちももしかすると、まばゆい光のなかで一瞬見えたかもしれない。

英語の勉強の一貫で、ニュースは英語で聞いている。
翻訳で新しい景色をdifferent world と言っていた。なるほど。
これまでと違う世界がこれから待っているのだろう。
プロの世界なので、結果はすべてだ。
頑張りました。では通用しない。でも何も残らなかった訳でもない。
そう思う。

私はこのカタールワールドカップの日本代表が好きで、まだまだ終わらせたくなくて、未完のマクベスやオーデュポンの祈り を読んだときのように最後のページを読みたくない気持ちで一杯だ。
クロアチア戦の戦評類を読んだり観たりしていないのもそのせいだ。
そろそろ、最終ページに手をつけようと思う。

バングラデシュは、ワールドカップ期間中、家の屋根や壁に応援している国旗を掲げたり、ペイントしたりする。

アルゼンチンが一番人気

アルゼンチンやスペインやブラジルの国旗で溢れていた。
日本の国旗は1回しか見たことがない。
でも、4年後 この景色は劇的に変わっているだろう。
バングラデシュの国旗のそれとそっくりな国旗に

#新しい景色を2022


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