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ファンでいることが楽しい理由

サッカーが好きです。なんていうと、必ずどこのファンなの?誰が好きなの?と聞かれる。

コミュニケーションツールに過ぎない、この便利な会話は私をとても困らせていた。

好きなチームなんて長らく存在いていなかったからだ。それは、私がアマチュアチームのお手伝いをしていて、その期間があまりにも長く、そこで出会う数々の選手たちが好きで、言い出すとキリがなく、そして話がマニアックになるため聞いた方も困惑すると思う。

そんな中、2015年にそのアマチュアチームが解散し私の日常も変わった。週末は当たり前のように試合だった。それがなくなる。想像ができない世界がやって来る。そうだ!Jリーグだ!と思っても、たまにしか見ていなかったこともあり、なかなかピンと来ない。ぼんやり1年間色々なサッカーを見ていた。

たまたま見ていた2017年元旦の天皇杯決勝。川崎フロンターレ。このチーム見てて楽しい。そして、小林悠って選手めちゃくちゃシュートがうまい。もっと見たい!知りたい!と思い、その年の綾町キャンプを観に行った。思い立ったら即行動。これは私の鉄則だ。キャンプの練習風景すら面白いこのチームに興味が湧いた。そして練習後。もっと近くで見たいなと、ファンサービスの列の様子を伺った。すると、地元の方が私に声をかけてきた。

心配しなくて大丈夫。このチームの子たちは、ファンを大切にするから。

本当にそうだった。練習で疲れているだろうに、一人一人丁寧に対応している。写真も本当にいい笑顔で写ってくれる。ファンサービスは、簡単そうで難しい。特にSNSが全盛の現代は。しかし、全選手がほどよくこなしている。チームの理念が選手たちにもしっかり根付いていて、本当にすごいチームだと一気に好きになった。

余談だが、私がサッカーが好きになった理由は、当時浦和レッズだった福田正博選手にファンレターを書いたら、後日サインが送られてきたことに感激したからだ。あれは、まだJリーグが始まる1年前だったかな。

心を揺さぶられることを実感するとき、認識するとき。そう体の力がぬけてフワフワする感覚。あれを知ると、もうやめられなくなるのだ。これを思い出させてくれた。

好きなチームは川崎フロンターレです。

今はこの気持ちを広めて、勝手にフロンターレファンを増やしている。母も、新聞やテレビで結果をチェックするのがルーティンになった。

あの憂鬱な質問は、私の世界を広げる質問に変わりフロンターレを伝えるツールになった。

これが、そう。ファンでいることが楽しい理由だ。

このフロンターレを作り上げてきて、これからも進化させるだろう中村憲剛選手には感謝しかない。

ちなみに、私が好きになって毎年タイトルを獲っているけど。まだまだ俄で有ることは隠さずにいようと思う。



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