最近の記事

日野浩志郎(作曲),池田昇太郎(詩・構成)「歌と逆に。歌に。」@クリエイティブセンター大阪

8/17、「歌と逆に。歌に。」@クリエイティブセンター大阪へ。 リズムの持つ可能性を拡張変位させている日野くんが「言葉」に対してどう取り組んでいるのか、見逃せなかった。 予定が合わず一度しか観られなかったが。 最初は詩の朗読とそのバックグラウンドとしての音楽というよくあるタイプのもので目新しいものはないかもしれないと思っていたが、中盤よりその浅はかな考えがひっくり返った。 テーマとなっている小野十三郎という詩人は、不勉強で全く知らなかった。 今回は著作権の関係で小野の詩

    • 精華大学でのシンポジウム「京都音楽シーンの変遷ーこの街で何が起こったのか?どんな音が鳴ったのか?」で使用したレジュメ

      先日の精華大学でのシンポジウム「京都音楽シーンの変遷ーこの街で何が起こったのか?どんな音が鳴ったのか?」で使用したレジュメを公開します。 レジュメというより進行表みたいなものですが。 何をどう話すか、最初なかなか絞り込めず何回か要点をまとめながら、なんの形にもならない粘土をこねてるうちに徐々になんらかの形を勝手に作っていくような感触があって、それがなかなか快感でした。(その「形」作ったと思ったものが本番では不十分であったのですが ) ーーー 京都(関西)におけるエクスペリメ

      • 澁谷浩次関西二日間

        一昨日の3/16は拾得へ澁谷浩次、ふちがみとふなと。昨日の17日は音凪での澁谷さんのサイレント映画会。 久しぶりのふちふな、知らない曲もあった。澁谷さんとの共作曲なんてあったんだな。何年も実演されなかったらしく、でもどちらもすごくいい曲なのでそのまま埋もれてしまうとしたらもったいない。 澁谷さんの曲は、いつも思うがワイアットに歌ってほしい。澁谷さんの歌に満足していないということではなく、あの素晴らしい数々の曲から別の表情をワイアットが見出してくれたら、と聴くたびに思う。

        • sara(.es)×藤本由紀夫×宇都宮泰@ギャラリー・ノマル

          はsara(.es)×藤本由紀夫×宇都宮泰@ギャラリー・ノマル。 宇都宮さんが自分の楽曲解説をSNSで行ってるかもしれないけどそれを読む前なので大外れしてるところもあるかもしれないが。 宇都宮さん、音を変調、というより音の成分を編集してるという方が当たってる。なので月並みな電子音とは全く違うあまり聴いたことがない感触の音。その成分配置を変える過程をモニターで見られるのも楽しい。 saraさんはアンプリファイドはされてるけどほぼPAは通さず自分の位置から聴こえてくるほぼ物

        日野浩志郎(作曲),池田昇太郎(詩・構成)「歌と逆に。歌に。」@クリエイティブセンター大阪

        • 精華大学でのシンポジウム「京都音楽シーンの変遷ーこの街で何が起こったのか?どんな音が鳴ったのか?」で使用したレジュメ

        • 澁谷浩次関西二日間

        • sara(.es)×藤本由紀夫×宇都宮泰@ギャラリー・ノマル

          明後日ミングルでno chagedeモノラル盤特集

          明後日ミングルで特殊音楽酒場モノラル盤特集、モノ針も用意していただきました。ヴェルヴェット、レジデンツ(再発のモノラル盤)CCR(モノシングルbox)を。 ヴェルヴェットのモノ盤、sundazedのboxものですがそれでもシスターレイの音は凶暴凶悪。ジョン・ケイルのオルガンの音がぶっとい。 こんな音のバンドをもしベアーズ(が一番合う)で見たら人生変わるだろうな、と思うわせる。 こんな音、ホールで椅子に座って楽に聴くよりギュウギュウのスタンディングで身体にも負荷をかけなが

          明後日ミングルでno chagedeモノラル盤特集

          石橋英子×濱口竜介「GIFT」

          昨日は石橋英子×濱口竜介「GIFT」@ロームシアター。終演後トークもあり。 濱口監督の「悪は存在しない」と二卵性双生児(監督談)にあたる映像に英子さんがライヴで音をつけるというもの。 「悪は存在しない」制作のきっかけになった、英子さんからの映像制作のオファーでできた作品がこれ。 映像はイメージ的なものではなくきっちりした「映画」だった。無声でセリフは字幕で生での演奏とまるで昔の無声映画の現代版みたいな感じ。 ストーリーはあるけどあの突然で不条理な終わり方に頭が混乱した

          石橋英子×濱口竜介「GIFT」

          ボーはおそれている

          「ボーはおそれている」アリ・アスターはヘレディタリー/継承もミッドサマーも最悪の状況を奥底で笑うようなところがあってコメディではないかと思うことがある。実際ヘレディタリーでは笑ってしまった。 ゲラゲラ笑うようなもんじゃないけど冷や汗だして「こんなんなったらわらわなしゃーない」という感じの笑い。 ミッドサマーの「太陽と花」の中でのホラーというのは一種の発明だったと思う。 今作も中盤までの不条理劇は面白くてしょうがない。後半はこっちの方向の話だったのかと意外に思え、しかもち

          ボーはおそれている

          INU/メシ喰うな!リマスターアナログ盤ライナー日本語版公開

          昨年、アメリカのMESH-KEYからリマスターアナログ再発になったINUの1stアルバム「メシ喰うな!」でライナーを書きました。 日本のロック、punk/new waveの大きな変革点、出発点でもあり歴史に残る名盤がリマスターにより生まれ変わりました。 しかし郵送費の高騰や円安のため日本ではなかなか手に入りにくい状況です。(時折4000円代で日本のレコード店に並んでいるようですが。) そこでレーベル側のご厚意により日本語のライナーをここで公開します。レーベル側の要望により、

          INU/メシ喰うな!リマスターアナログ盤ライナー日本語版公開

          NOTE始めました。

          NOTE始めました。 今までライヴや映画の感想、雑感等々Xやfacebook等のSNSで書いていたけれどこれからはここを中心に書くことにします。 というのもSNS(特にX)だと読解力のない人の誤読に悩まされることがままあって、世の中には白か黒か、○か✖️か、敵か味方かの二択でしかものを考えられない人が多いのだなと思うことが増えました。(誤読されるような文章しか書けないことも問題なのだけど。) しかし140字程度の文章も最後まで読まない人も多く、投稿がそんな人達の目に触れ

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