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フリーランスの業務関係は雇用主と従業員ではなく、業務上の仲間

  深夜のエッセイで書こうかとおもったのだが、どちらかといえば仕事の話なのでフリーランスの歩みの方で書きたい。

 今回は1年ぶりに専門学校時代の知人とお茶をしてきた。前回は12年ぶりの再会だったので、何だかんだで交流が復活した珍しいパターンである。正直な話として、12年も会っていなければもう二度と交流を持つ事はないだろうというのが通常の流れだと思う。音楽配信用のnoteで当時の事を語ったので割愛するが、何だかんだ今でもフリーランス且つ音楽制作を行っている人はもう同期ではほぼ見かける事はない。だからこそお互いの近況報告というか、付き合いを見直すきっかけになったのが前回のお茶会だ。それから1年が経ち、再び今回は都内でお茶をする事になった。

 あくまで今回はお茶をするのが目的で、気分転換にさえなればそれで良いと思っていた。事実、最近は金欠だったり、仕事が減っていた事もあって、精神面がだいぶやられていた。やる気もだいぶ無くなっていた。メンタルにダメージを受けてしまうと、どうしても人はやる気がなくなるし、仕事に影響が出てしまう。はっきり言って良くない流れになっていた。しかし、内容は違えどやはり悩みは相手にもちゃんとあった。

 前回の時点で仕事が失わないように今でもポートフォリオの作成を行っており、営業が出来るように準備をしているそうだ。仕事を貰えるようになって、それで生活が出来るようになっても、ポートフォリオは別に作成をしている所を見ると、フリーランスとはこういうものだと教えられた。私と違って、フリーランス歴が10年のベテランだ。それも音楽一つでここまでやってきたフリーランスなので確実に私よりも上だ。

 そんな私より上の方の悩みとしては、キャパシティーを超えることがあるようで、そうなると断る仕事が出てきてしまう。別にそれでいいじゃないかと普通のフリーランスは思う。出来る仕事をやればいい、余計な仕事はやらない方が良い。

 しかし、その通りに仕事をしてしまうと蹴ってしまった側の仕事は戻ってこない。つまり、優先した仕事を終えた後に、ブランクが発生したその時に、蹴られた側が再発注をする確率は下がってしまう。それなら仕事を受けてしまって、横に流しちゃえという考えだ。

 横流しっていうと何処か聞こえは悪いものの、チーム戦という考え方をしたら決しておかしいやり方とも言い切れない訳で、実際誰かが代表になって取って来た仕事をチームで受けて行うっていうのはよくやる話。というよりそもそも論それが社会というか、会社の仕事そのものじゃないか。それを個人がやってはいけない理由なんてある?ないよね?って事だ。

 実際、個人事業主でも報酬を払う事はあるし、実際確定申告でも事業に関する支払いの項目は存在している。よくよく考えてみたら、私に来ているミックスの仕事は外注ととらえる事も出来るのである。

 つまり、チームを作ろうとしていて請け負った仕事の出来る内容のものを私が手伝うような形で仕事を受けようと思っている。

 こうして考えると私は今までフリーランスといえば一人で仕事を行う事を前提に考えていたし、全て一人で片づけなければならない事を前提に考えていた。だが、請け負った仕事を仲間と一緒に行うっていう発想は持っていなかった。だから仕事を獲得するのが難しいというか、クライアントに対する考え方がお客と店員という考え方になっていたように思う。

 パートナーでも、クライアントでも、その仕事を行う仲間だと思ったら、仕事って恐らくだけど少しだけ取りやすくなるんじゃないのかな?と思ったり思わなかったり。

 一つ言えることがあるとすれば、誰かと組むという考え方はフリーランスにとってかなり心に余裕を産むのではないだろうか?

 最近正直な話をすると、テレアポの仕事を減らそうと考えており、実際に減らしていく方向へ持っていく事にしたのだが、それはそれとしても今の仕事に対して考え方を間違っていたように感じる。対等じゃないのだ。フリーランスとして付き合いをもっているにも関わらず、雇用主と従業員という感覚になっていた事を思い出す。違う、雇用主と従業員ではなくて、あくまで業務を行うパートナーであり、仲間であり、その業務に関しては同じ志で仕事をしていたはずである。それが気が付けば気分として雇用主と従業員という感覚に陥っていた。それは間違っている。これは明日から私の働き方を見直さなければならない。
 
 勿論、業務量は私の考える通り減らしていく方向で考えてはいるが、あくまでその仕事はその業務に関して一緒に作っていくべきなのだ。

 今回のお茶会では仕事の姿勢、考え方を見つめ直す良い機会になったなと思う。そして、仕事を私はこれからもっと取っていかなければならない。収入だけはちゃんと考えないといけないから。

 しかし、フリーランスとしての根本的な考え方が間違っていた事にも気が付けたので、これからは雇用主と従業員という考え方を捨てて、業務遂行に関して協力関係を築く考え方にシフトしていきたい。

 もし、音楽制作、ミックス、ライティング等、仕事の依頼を考えている方は、お客とスタッフではなく、ちゃんと一緒に仕事をしていくという考え方で業務に関わっていけたらと思う。

 それはそうと、専門時代の友人から仕事を振られるようになったら、私はいよいよ様子を見ていたインボイスに登録をしようと思う。正直インボイスに入る必要のない立場ではあるものの、覚悟を見せなければならないとも思っているので、友人から仕事を振ってくれるようになるタイミングまでにはインボイスに登録しようと思う。

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