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さふしゃ
2019年3月26日 13:00
十分あったまったし、体も動くようなので下山を決心した。頂上に着く苦労を知ると非常に名残惜しく、後悔を残さないよう、あらゆるところを写真に収めた。下山の道は驚くほどやさしかった。なだらか!岩がゴツゴツしてない!登りの道よりも明らかに整備されている。階段になっていたりして、岩はあまりなかった。筋肉痛も和らいでいて、どんどこ進むことができた。道端に、土にまみれた白い鉱石を発見した。誰も気づいて
数々の岩を乗り越えて、数々の「あともうちょっとですよ」を聞いた。登山道で聞く「もうちょっと」ほど信用ならんものはない。果てしなくもうちょっとは続く。もうちょっと信仰はその場しのぎの気休めに過ぎず、すぐさま「ちょっとじゃないじゃん……」と絶望させる。どうであれ前に進まなきゃいけないことは変わらないのに、罪つくりな言葉だ。しかしなんだかんだで無事、山頂にたどり着いた。みんな、リュックやシートを敷い
少し違うことに取り組まなくてはならなくて、最後のが書けてなかった。あとで、しかも何ヶ月も過ぎて振り返り書くのは旅の最中に書くのとまた違うね。他の旅の話はリアルタイムにスマホに打ち込んでいたから、こんな風に何ヶ月も後でパソコンに話しているのがなんだか不思議。ここから先は、思い出話です。長いので、三日目後半は登山、山頂、下山と分けています。「あけましておめでとうございます」と声をかけられ、足元の