決戦は10月

決戦とは、彼の親に挨拶に行くことを指す。

本来なら付き合って一年目に入籍の予定でした。
それまでにダイエットをして挨拶を済ませるつもりで、でも全部うまくいかなかった。
言い訳をすれば、職場の人間関係で心身が病んでいてそれどころじゃなかったというのもあるけれど。

結局は言い訳だ。私にはその勇気がなかった。

一つ悔やんでいることがあって、先月の末に彼の母親が亡くなってしまった。
長く病気をしていて、最期は昏睡状態のまま心臓が止まってしまったそうだった。
予定通りにことが進んでいれば私は生きている彼の母親に会うことができた。
命は永遠じゃない。いつでもいいは甘えなんだと、痛感した。

そしてもうひとつ、私がその気になるまで待つよと言ってくれていた彼も内心は不安を感じていたことがわかったことが大きい。
私なりに色々考えていたつもりだったけど、彼との話で確信に迫ることはなくて、いつもなあなあだったことに気づいてた。当たり前の話だ。

正直それまでにダイエットできる気がしない。
本当に減りにくくなってしまった。
でも痩せられなかったらそのときは潔くその姿で、結婚させてくださいとお願いをしようと思う。

こんな普通のことが当然のことが、当たり前にできない自分がひどく情けない。
でももう、逃げるのをやめたい。
がんばる。覚悟を決める。

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