見出し画像

【目からウロコ】圧倒的に仕事の生産性上がる本/『イシューからはじめよ』

本の概要

『イシューからはじめよ』は、知的生産の本質を解説し、圧倒的な生産性を実現する方法を体系的にまとめた本です。
フレームワークや仕事の考え方などの局所的な方法論ではなく、生産性の高い仕事をするためのより本質的な実現方法に言及しています。

この本では「バリューのある(生産性の高い)仕事=イシュー度と解の質が高い仕事」と定義しており、イシュー度と解の質についてそれぞれ下記の様に定義しています。

イシュー度・・・自分のおかれた局面でその問題に答えを出す必要性の高さ
解の質・・・そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているか

上記に基づいて、バリューのある仕事を優先してやらないと、価値の低い雑多な仕事をひたすらしてようやくバリューのある仕事に取り掛かれるという、「犬の道」を通ることになってしまいます。
それではバリューのある仕事に取り掛かる時間がとても少なくなってしまいます。


では、どうすればバリューのある仕事をすれば良いのか?
それを、4つの流れを追うことで実現する方法を説いています。

①イシュードリブン
②仮説ドリブン
③アウトプットドリブン
④メッセージドリブン

概要の説明はこのくらいにしておきます。
詳しくは本を読んでみてください。


本を読むまでの自分

この本を読むまで僕は、「犬の道」をひたすらゆく、超生産性の悪い労働者でした。

具体的には、「上司や先輩から振られたタスクに優先度を付け、優先度の高い順からこなし、たまに改善したいと思ったことを提案して実行する」という感じ。

当時の僕には次の視点が足りませんでした。

・その振られたタスクは、部署やプロジェクトに対してどれくらいのインパクトなのか?
・そのタスクを完了することによって、その後の検討方向性に大きく影響を与えるのか?

この視点がなかったので、例え話で言うと
「コンビニで『売上を上げるために商品のラインナップを見直す』ことがイシューなはずなのに、商品の並べ方やポップの見栄えばっかり気にする」みたいな感じでずっと仕事をしていました。


本を読んで学んだこと

①仕事の進め方

そもそも、この本に書いてある仕事の進め方そのものが勉強になりました。
こういう順番で仕事を進めていけば、確かにバリューの高い仕事ができそうだなと、過去の仕事を反省しつつ感じました。

②タスクを「見極める」視点

特に学びになったのは第1章「イシュードリブン 解く前に見極める」です。

タスクに対してまずとりかかる前に、「そもそもそのタスクは本質的な課題なのか?」という見極めの視点に立つことが、バリューのある仕事に取り掛かるためのスタート地点であることを学びました。

見極めで失敗すると、その後のアウトプットがどれだけ良かったとしても、そもそも生産性が低い仕事であるため努力が水の泡になってしまいます。
そうならないために「見極める」というスタートが本当に重要だなと身にしみました。

②仮説ドリブンで最低限のデータを集計する

もう1つは、データのとり方です。
具体的には「『どんなデータが取れそうか』ではなく、『どんな分析結果がほしいのか』を起点に分析をイメージを作る。」という考え方です。

今までは本書で書かれていたことと全く逆の「どんなデータが取れそうか」で仕事を進めていました。
しかもデータを取る前段階の「バリューが高いかどうか」の見極めも甘く、さらにそのタスクを完了させるためのストーリーラインの作りも甘かったので、ただひたすら軸のない集計をしていました。

本書では、取るデータに対しても「どのくらいの大きさの数字がどういう軸で描かれるグラフになってほしいか」と物凄く細かくイメージを固めてからデータ集計に移れ、という教えだったので、今までできていなかった自分を反省しました。


次から実行したいこと

次からは、まずこの「イシューからはじめよ」の内容を1から10まで順番にこなしてみるところから始めたいと思います。

今持っているタスクを見極めて、最もイシュー度の高いタスクを本書を読み返しながらでも完遂する。
その成功体験を1つ積み上げたいと思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?