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1.星の王子さまを朗読してみよう!

さて、前回の決意(「星の王子さま」を上手く朗読できるようになりたい)を実行に移そう

やみくもに声を出しても、上手くはならないだろう。なにしろ、ここには私1人しかいないのだから。

まずは、ダメ出しからはじめてみよう。

これは以前、私が朗読したものを切り出したものです。

キツネのシーンが好きですと言いながら…キツネの良さが全く伝わってこない。なんかチャラすぎて、友達になりたいと思えない。ただの擬人化されたキツネとして読んでしまっている。

星の王子さまと出会ったキツネは王子さまより大人な存在。だけど、人の大人と違って、子供の頃の素直に喜んだり、悲しんだりすることを忘れずにいるキツネ。このキツネと仲良くなれば何かわかるかもしれないという期待が持てるような芝居でなくてはダメだ。

あと、王子さまと仲良くなった後の気持ちが全然ちがう。明らかに、出会った頃のキツネと同じテンションで話してしまっている。もっと、純粋にさみしい気持ちをもらさなくては…

直したい所だらけで、キリがないので今日はいったんキツネに焦点をしぼってやってみよう。

・キツネは純粋
・初めて会った時と、仲良くなった後の距離感

とりあえず、この2つを意識して録音し直してみました。

うーん、もっとキツネが魅力的だったらオイラはもっと嬉しいな。距離感は近くなった気がするし、何が言いたいのかは聞き取れるようになったけど、泣いているのかがわからない。

泣くって難しい。声を出して、わんわん泣いているシーンなら音にしやすいけど「グス」って泣いている場合は…どうすればいいんだろう。実際にグスって泣いている時は無音だよね…

課題
・わかりやすい表現を探す
・純粋な気持ちを忘れない

ダメ出しして、撮り直しても劇的に良くなることはないのね…芝居って難しい…気持ちが上手く乗ってきても、聞取りやすいセリフになるとは限らないし、伝えたい事を意識しても、伝え方をしらないと、話にならない。

また、落ち込んできた…全編撮り終えた時も、ずどーんって気持ちでいっぱいだった。自分はもっと上手いと思っていたから。現実を耳にして、立ち上がるまで時間かかった。だから、今回はそれを吹き飛ばしたくて、新たな試みをしてみたのに…下手が上手くなる日はくるのだろうか…

なんだか、早くも行き詰った感があるけど…

「自分の芝居と向き合う事を私はやめない!」

「星の王子さま」を朗読できるようになるその日まで。


毎週木曜日に更新予定。

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