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2.星の王子さまのヘビって意地悪だよね?

「1.星の王子さまを朗読してみよう!」の続きです。

はじめてましての方はよかったら、いちから読んでね↓

ヘビは何を考えている?

全部をリテイクする前に違和感が強い場所から直していこう。ひとつひとつのシーンの解釈が深まれば自然と芝居も変わっていくはずだから。

自分の朗読を聞き直して一番違和感を感じたのはヘビ!星の王子さまが地球に着いて、一番最初に出会った生き物。謎めいたことばかり言う、謎めいた存在であるはずのヘビなのに…ウェルカムな感じになってしまっている。これは頂けない。

でも困った事に、星の王子さまの黄色いヘビの解釈は1つではない!ただの毒蛇かもしれないし、子供時代の終わりを知らせる死神かもしれないし、逆に救いの神に感じる人もいる…

色々な見方があるけど、物語の意図は別にして、私はヘビはヘビで本当に思った事をそのまま言っていると思う。生きずらい地球に来てしまってかわいそう…死は恐れるものではなく、肉体からの解放だから、辛かったら噛んであげるよと。

性格はいじわるだろう。キツネが友好的に分かりやすく話しているのに対して、ヘビは単純な事も難しく言って、理解できないようにしているから。むしろ怖がらせようとしているのかな?いや、ヘビ自体は怖がらせるつもりはないけど、いきなり死なせてあげるよと言ってくる存在は怖いよね。必死に地球で生きている人間だったら尚更。王子さまは別の星の生まれだったから怖がるまで時間がかかったけど…

王子さまの返事について

最初はヘビを理解していなかったはず。だって、王子さまがヘビの話が終わらない内に言った「うん!わかったよ」は、きっとわかってない時に言うセリフだから。子供ってよく大人の難しい話を早く終わらせるために、わかってないのにわかったって言うからね。(今回の台本では「そう、覚えておくよ」と訳されているけどね)

今回の朗読課題

よし!今回のリテイクのポイントは
・ヘビの意地悪さ

うん!今回はだいぶ変わった。台本だけじゃなくて、原作(日本語訳)を読み返したのが大きいかな。ヘビが王子さまをどう感じて見ていたのか、前回はただただ旅の子供に対して話してる奴だったけど、今回はかわいそうな奴だなって上から目線で話ているように聞こえるようになったのが良かったと思う。(ダメ出しばかりだと凹むからほめて伸ばそう作戦中)

最近ずーーっと星の王子さまを読んでる。あたたかい気持ちになったり、苦しくなったり、切なくなったり、怯えたり…前回読んだ時よりも感情がくすぶられる。これを音にしたい。この作品が持つ、読むタイミングによって印象が変わる感じ…それって音にできるのかな?へたに自分の解釈をわかりやすく表現してしまうと薄れてしまうような…うん…出てくるキャラ達の言葉をまっすぐ言えばいいんだろうけど…

そんな感じで、うーん、うーん、唸る日々を送っています。最後まで読んでくださってありがとうございました。それでは、また。

毎週木曜日更新予定。

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