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私が杉並に来た理由④-鬱がくれたもの-

 ※本投稿を読む前に、「私が杉並に来た理由③」をご覧ください

 2回自殺を図りました。 

方法はあえて言いませんが、実行する前は無心で死ぬための道具を探していたと思います。
もはや、そこに感情はありません。

自殺を図った直後、祖母が見つけてくれました。
2回とも祖母が助けてくれたのです。
必死に私を助けようとする祖母の声、あの叫び声は一生忘れることはないでしょう。

自殺を図ったのは、2回とも祖母が家事をしている昼間の実家。
今、思えば、誰かに見つけてもらいたかったのかもしれません。

2回目に自殺未遂をした日の夜、ただ状態が悪化するだけの私に対して、母がこんな提案をしてきました。

「騙されたと思って気功を受けてみない?」

翌日、気功療法が受けられるという整体院に母と行きました。
いまだに、上手く説明することはできませんが、なにやら体内に流れる気の流れを整えるのだとか。

私は疑心暗鬼なまま施術を受けました。
明るくて暖かい部屋にある施術台に横になり、体に触れることなく施術が進むこと40分。
施術後は、不思議と心も体も軽くなっていました。
もう「死にたい」という気持ちも無くなっていたのです。

気功療法を受けた日の夜、私はある夢を見ました。
それは、神様らしき何者かにお告げをもらう夢でした。

神様「お前はもう少し世の中の役に立ってから死ね」
私「分かったよ、その代わり俺のやりたいようにさせてもらうからな」
神様「楽しみにしているぞ」

私は、あの時死んでいるはずでした。
正直、あの時死んでいた方が良かったなと思うことはあります。
でも、祖母や母など色んな人に生かされたのです。
言うなれば「第二の人生」を歩んでいる感覚でしょうか。

「せっかく生きるなら世の中の役に立ってから死のう」

私が、杉並でコミュニティラジオをやろうと思い立つ1年半前の出来事でした。

※気功療法に関する記述がありましたが、それを推奨している文章ではありません。

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