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コロナ禍で、医療現場に真に役立つフェイスガードを届けよう!②: PROTECT始動!

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【承】

真に医療現場に役立つ製品を届けたい!
誰のために、どんな課題を解決するのか? 

■誰の、どのような課題を解決するのか

 その頃すでに、いくつかのコミュニティーから3Dプリンター製品の提供が開始されていました。しかし我々は、「そもそも、このフェイスガードを製作することで、誰の、どのような課題を解決することになるのだろうか?」という基本から議論を始めました。

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 いちがいに新型コロナウイルス感染症のためのフェイスガードといっても、その使用場所は、保健所、行政のPCR検査場、感染症疑い患者の診療を行う一般病院、重傷患者の治療を行う専門機関と多岐にわたります。それらの場所によって新型コロナウイルス感染のリスクも異なることから、必要なフェイスガードの製品クオリティーや供給数なども様々になるのではないのでしょうか?

■6つのチームに分かれて取り組み開始!

PROTECT組織図20200829.002

 東北大学未来型医療卓越大学院プログラム(FM卓越プログラム)には、医学・歯学・看護学・薬学・生命科学など医療系の人材に加えて、工学・経済学・教育学・文学など多様な人材が参加しています。分野の垣根を越えて、各々が背景にある様々な強みを生かしながら、医療現場の課題について学び、未来の医療について解決法に思いを巡らせてきました。このFM卓越プログラムでつちかったノウハウを生かし、PROTECTプロジェクトを推進して行くにあたって、

1)医療現場探索チーム 
2)製作ラボ 
3)フィードバックセンター 
4)物流センター 
5)連携hub 
6)広報チーム

という6つのチームに役割を分担してプロジェクトを進行していくことになりました。

■各チームの担う役割を紹介します!

01 医療現場探索チーム
東北大学病院医師を兼務する大学院生・教員が中心となり、主に東北大学病院や宮城県内の病院・行政と連絡を取り合うことで、新型コロナウイルス感染症の流行によりフェイスガードをはじめとした医療資源の不足が起きているかを情報収集し、医療現場で真に求められているニーズを探る。

02 製作ラボ
3Dプリンターに造詣が深い大学院生が中心となり、医療現場探索チームから提供されたニーズを受け、現在既に提供されている既存のフェイスガードの問題点を洗い出し、デザイン思考に基づいたニーズを満たすPROTECTオリジナルフェイスガードの設計・製作を行う。また学内の感染症の専門家から除染方法について助言をいただき、前面のフェイスシールド部の材質・除染方法について検討を行う。

03 フィードバックセンター
現在一般に出回っているフェイスガードの課題点を抽出するための方法、加えて今後PROTECTで供給するフェイスガードの改良にむけて、医療現場探索チーム・製作ラボと密な連携を取りながら有効なフィードバックを行う方法について検討する。

04 物流センター
製作したフェイスガードを「利用価値のあるモノ」として医療現場に提供するために、コスト面も考慮に入れながら、効率よく現場にフェイスガードを供給できるか。新型コロナウイルス感染症影響下キャンパス内での活動も制限される中、とかく忘れられがちな物流の課題を洗い出し、提供されるフェイスガードを、安全かつ円滑に行う方法について検討する。

05 連携hub
連携hubでは、多岐に渡る各チーム間の活動と連携が円滑に行えるよう様々なサポートを行う。PROTECTでは、情報の伝達・共有はSlack*を用いており、チーム毎のチャンネルで課題を議論する。連携hubは各チームで議論されている重要な情報をピックアップして全体に共有することにより、チーム間の情報を共有する。全体ミーティングの議事録作成も担当するが、FM卓越大学でつちかったノウハウを生かし、課題設定・解決方法・アクションリストなどデザイン思考に基づいた資料の作成を心がけている。
* Slack(スラック):アメリカのSlack Technology社によって開発されたチームコミュニケーションツール。チーム内のコミュニケーションと作業を集約でき、プロジェクトマネージメントにおいて作業効率を高める有用なオンラインツール。

06 公報チーム
我々のはじめたPROTECTの小さな試みを、より大きな力に変えていくために!我々が各チームで様々な方向から検討してきた課題と解決方法を広く共有し、SNSなどの広報ツールを介してPROTECTの活動を外部の施設やプロジェクトへ情報を提供する。

各チームに分かれて取り組みが始まります。「承」のつづきのをご覧下さい。


タイトル作成のコピー.001

PROTECT:PROactive To Emerging COVID-19 in Takuetsu

文章作成:FM卓越プログラム2期生 高橋健吾
文責:FM卓越ファシリテーター教員 植田琢也(プロジェクトリーダー)

「東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム」詳細は↓をクリック

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本プロジェクトにご興味のある皆様からご連絡をお待ちしております。

【ボランティア】
・本プロジェクトの活動に賛同していただける方
【プロジェクト運営者】
・新型コロナウイルス感染症関連のプロジェクトを立ち上げており、本プロジェクトと連携・協力して活動していただける方 (新型コロナウイルス感染症関連のプロジェクトではないが、本プロジェクトに賛同いただきご協力いただける方のご連絡もお待ちしております)
【資金援助】
・本プロジェクトの活動に賛同し、プロジェクト運営の資金援助をしていただける方 (企業・個人問わずご連絡お待ちしております)
【企業】
・本プロジェクトの活動に賛同していただける企業の方 (我々が現場探索・製作を行う上で得たノウハウや情報などをご提供いたします。まずはご連絡ください)

【お問合せ先】
PROTECT (PROactive To Emerging COVID-19 in Takuetsu)
E-mail: protect19_fmhc*grp.tohoku.ac.jp 
(「*」を「@」に変換してください)
代表:プロジェクトリーダー 植田琢也
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