コロナ禍で、医療現場に真に役立つフェイスガードを届けよう!⑥: PROTECTフィードバックセンター
【承】 フィードバックセンターの取り組み
真に役立つフェイスガードを届けるために
新型コロナウィルス感染症治療の医療現場の声を聞こう
はじめに
私たちの活動に興味をもってくださり、ありがとうございます!この章でフィードバックセンターのとりくみについて紹介させていただきます。
チームの発足と役割
フィードバックセンターは、PROTECTプロジェクトで製作したフェイスガードに対して、実際に使用した方々からフィードバックをもらうことを目的として創設されました。
いくら現場を想定して製作しても、実際に使用してみなければ気づかない点は必ず存在します。フィードバックを受けて改善していくことで、より現場や個人に適したフェイスガードを製作することができると考えました。
具体的には物流センターとフィードバックを受ける先との連携を確認し(時期・個数など)、フェイスガード配布後に医療現場からフィードバックを回収し、製作ラボに伝えることでフェイスガードの改良を目指します。
チームの目標
私たちの目標は2つです。
1)このプロジェクトと実際の医療現場を結びつける架け橋になること。
2)フェイスガードの改良を通してより性能の良いフェイスガードを作ることです。
・フィードバック方法
まずは、フィードバック方法について検討することにしました。
対面、電話/PHS、メール、アンケートなど様々な案が出ましたが、最終的には2つの案に落ち着きました。Googleフォームを用いたアンケートと、Zoomを用いたオンラインヒアリングです。これらはソーシャルディスタンスが必須とされる今の時世に適した方法です。
それぞれ次のような使い分けができると考えました。
Googleフォーム アンケート → 大人数向け・概要調査
Zoom オンラインヒアリング → 少人数向け・詳細調査
Googleフォームアンケートは、QRコードを用いれば気軽に回答してもらえそうです。QRコードを印刷したシールをフェイスガードに貼ろうかと考えましたが、シールが洗浄に耐えられなさそうなので、QRコードを印刷したお願い用紙を配布することにしました。
Zoomのオンラインヒアリングは、協力していただける方を相手側に数名選んでいただき、質問に答えていただくという形式を想定しました。相手の顔が見えるので、文章や音声だけでは伝わらない内容までスムーズに調査できそうです。
手段が決まったので、具体的な内容について考えることにしました。
・質問内容
ここがいちばん重要です。何はともあれ、まずは作ってみよう!ということで、チームの皆で意見を出し合い、実際に質問を挙げてみました。下に載せたのはオンラインヒアリングで聞きたい事項です。
Googleフォームのアンケートでは、記述よりも段階評価の聞き方にすることで、回答のハードルを下げるとともに、改良の成果がわかりやすくなるような形式にしようと考えました。
・誰から聞くのか
次に考えなければならなかったのは、誰から意見を聞くのかということでした。そもそも最初の段階では、フェイスガードを供給する対象がはっきりしておらず、どのくらいの範囲の、どの程度の人数に聞けばよいのか曖昧な状態でした。
しかし、その後の全体ミーティングでフェイスガードの供給範囲を東北大学病院のICUに絞り、数より質を重視することで他のフェイスガードとの差別化を図るという方針が決められました。
全体として、まずはプロトタイプとなるものを1つ完成させることが当面の目標となりました。2, 3名のICU勤務の方にフェイスガードを使用していただき、フィードバック・改良のサイクルを回すことでプロトタイプの完成を目指しました。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、フィードバックセンターとしては次の事項を決めました。
・フィードバック方法・形式
・フィードバックしてもらう内容
あとは実際に調査対象となってくださる方を決めて、スケジュールを合わせることができればフィードバックを集められそうです。初めてのことなので緊張しますが、フェイスガードの改良に活かせるような意見をたくさん回収していきたいです!
ひきつづき、物流センターより、製作したフェイスガードや部品を効率よく流通させる取り組みについての報告をご覧下さい!
メンバー紹介
<学生>
・吉田 直記 (医学系研究科)
・國富 葵 (生命科学研究科)
・チョウ カキ (経済学研究科)
<ファシリテーター教員>
・志賀 卓弥 (医学系研究科)
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PROTECT:PROactive To Emerging COVID-19 in Takuetsu
文章作成:FM卓越プログラム1期生 國富 葵
文責:FM卓越ファシリテーター教員 植田琢也(プロジェクトリーダー)
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