【スペシャルインタビュー #9】私たちの想いを汲み取って、一緒に最後まで走り抜けていただきました_株式会社mediba seasorizeカンパニー/長濱さん・兼城さん・岸本さん
KDDI グループの一社として、au関連サービス運営のほか、幅広い分野でサービスの開発や運営を手掛けているmedibaさん。2016年11月には沖縄支店に社内カンパニー制を導入。カンパニー名を「seasorize(シーソライズ)」と命名し、沖縄を拠点にインターネット広告やコンテンツにおける各種BPOサービスを提供しています。
沖縄で急速に成長を遂げたseasorizeさんは、人員増による組織拡大のためにオフィス移転を計画されていました。KDDIグループとは以前よりつながりがあったDE-SIGNグループ。今回のオフィス移転プロジェクトでは、入居先選定(不動産仲介)を株式会社FaMil、プロジェクトマネジメント(PM)を株式会社ディー・サインが担当しました。
seasorizeカンパニーにとっては初めてのオフィス移転。大幅な人員増があったことに加え、「オフィスにはスタッフ用の駐車場が必須」という沖縄の交通事情を踏まえた条件があり、かなり広大な用地が必要となりました。
そうしたなか、FaMilとディー・サインはどのようにプロジェクトを進めていったのでしょうか。seasorizeカンパニーのメンバーへのインタビューを通してプロジェクトの全貌に迫ります。
——現在ご担当されている業務内容を教えてください。
長濱さん:
沖縄支店の立ち上げ段階から携わり、移転プロジェクト発足時にはカンパニー長を務めていました。その後東京本社へ転籍し、現在はmediba全体の受託業務の営業を担当しています。
兼城さん:
入居先が決まった後に長濱の仕事を引き継ぎ、2022年からカンパニー長として全体の運営を統括しています。移転プロジェクト進行中は、岸本と連携を取りながら現場での進行を管理していました。
岸本さん:
BPOサービスの運用受託に従事し、管理部長として業務を推進しています。移転プロジェクトが進行していた当時は、受託業務の品質管理や運用構築の部門、コーポレート部門の両面を管理する部に所属していました。
——長濱さんは、プロジェクトが本格始動する前に東京本社に転籍されたのでしたよね。
長濱さん:
これからいよいよって時に、すみませんでした(笑)。
兼城さん:
そうそう。めちゃくちゃ大変だったんですからね!
——そもそも、FaMilとディー・サインをパートナーに選んでいただいたきっかけは何だったのでしょうか?
長濱さん:
きっかけは、mediba東京本社もディー・サインさんの既存顧客だった事もあり、seasorizeカンパニーの当時役員(mediba東京本社)を通じてご紹介いただきました。2018年から2019年にかけて、ディー・サインさんはmediba本社のオフィス移転プロジェクトも手掛けていらっしゃいましたよね。また、2019年にはFaMilさんが企画されている「FM会(ファシリティマネジメント担当者のコミュニケーション会)」の会場に本社を選んでいただきました。そうしたご縁がつながり、2019年2月ごろから、弊社の役員とFaMilの松丸さんとの間で不動産情報のやりとりを進めていたと聞いています。
——入居先選定については、具体的にどのように進められたのですか?
長濱さん:
まず困っていたのが「ビル探し」です。これまでは那覇市内の産業支援センターに拠点を置いていましたが、大幅な人員増につき、かなり広いオフィスが必要でした。ところが、私たち素人が探すレベルでは、求める広さのオフィスビルがなかなか無い。
そうしたなか、松丸さんの人脈で浦添市にできる新築ビルのオーナーと接点ができ、入居先候補として話を進めていったと聞いています。私が初めて松丸さんにお会いしたのは、オーナー面談を兼ねて現地視察に行った2019年8月のことでした。
——入居先が決まるまで、どのようにプロジェクトが進んでいったのでしょうか?
長濱さん:
それが、オフィス移転は初めての経験で、正直、何から手を付けていいのかまったくわからない状態で……(笑)。進め方も費用感も白紙の状態から松丸さんにご相談しました。「この場合はこう」など、いろいろなパターンを想定してくださり、さまざまな視点から助言をいただきました。
——一番大変だったのは?
長濱さん:
いろいろとありますが、一番大変だったのは社内調整です。国道に近く、IT環境も整った、しかも屋根付きの駐車場が設けられるという絶好の場所だったのですが、新築ビルなので当時はまだ影も形もなく、見せられるものは建設予定のパースがあるのみです。
そもそも、以前のオフィスは県が管理するビルだったのですが、それに比べると移転に伴って固定費などのコストは、大幅に上がってしまう。それでも、「事業成長のためには、このタイミングで絶対に移転すべきだ」と、土地とパースだけの状態でどのように経営層に伝え、納得してもらうのか。この材料集めに関しても、松丸さんに随分といろいろご相談させていただきました。
——松丸に当時の話を聞くと、「長濱さんの熱い想いに胸を打たれた」とのことでしたよ!
長濱さん:
お恥ずかしい……。当時は良い人材がどんどん集まっていて、「環境を整えられれば間違いなく事業はスケールアップしていく」という確信に近い予感を、私だけではなく内部のスタッフ全員が抱いていたと思います。
そうした想いに加え、私たちが求めている条件や直面している課題をふまえて入居先を選定してくださった松丸さんの存在は本当にありがたく、かなり頼れる存在でした。
——入居先が決まり、いよいよプロジェクトのスタートです。進行役を、松丸から高井へバトンタッチしました。
岸本さん:
長濱同様、私もオフィス移転は初めての経験でゼロからのスタートでした(笑)。本社やグループとの調整も大変でしたが、高井さんにその都度ご相談しながら伴走していただきました。専門的なこともわかりやすくかみ砕いて説明してくださいましたし、私たちの実現したいことを理解したうえでメリットとデメリットをちゃんと提示してくださる。おかげで、主務との両立で時間がないなかでも、常に適切な判断ができたと感じています。
——東京と沖縄の「距離感」が気になったことはありましたか? 物理的な距離や仕事の進め方も含めて。
岸本さん:
高井さんたちは、私たちのことを「(いい意味で)沖縄っぽくない」と言ってくださっていましたが、実際に入居工事現場では「沖縄時間」が流れているので、工事が遅れるなどいろんなイレギュラーが起こりました(苦笑)。
そうしたさまざまなことが重なって余裕がなくなると、焦りを隠せていないシーンもあったと思うのですが、高井さんは私たちと現場、双方の立場に寄り添って「まあまあ」となだめてくれて。どんな時も、プロジェクトを前に進めるために適切な提案やアドバイスをくださっていたなぁ、とありがたく思います。
——特に印象に残っているエピソードはありますか?
岸本さん:
普段は、東京と沖縄(現場)オンラインで繋いでミーティングをされていたのですが、モニター越しだと現場には的確に緊急度や温度感が伝わらないこともあったそうです。
そんな時は高井さんたちが沖縄(現場)に足を運んで工事業者さんたちと直接コミュニケーションを取ってくださり、計画通りにプロジェクトが進むよう後押ししてくれました。
兼城さん:
岸本と一緒にプロジェクトを進めるなかで、私はバックオフィス的な動きが中心でした。日々、さまざまなことを検討し、判断していかなければいけないので岸本は大変だったと思いますが、高井さんたちのフォローアップのおかげで、私は自分の役回りだけに専念できたと感じています。
——オフィス移転後、2023年1月のレセプションパーティーには松丸と高井をお招きいただきました。
兼城さん:
高井さんにはトークセッションにご登壇いただき、seasorizeカンパニーの社員や関係者も含めて、プロジェクトの経緯を全体に共有しました。進行中のことを振り返りながら、大変だったことや楽しかったことを思い出したりして。FaMilさんやディー・サインさんの存在やプロジェクトに込めた想いを社員全員に伝えられてうれしかったし、思い出深い一日となりました。
——プロジェクトを終えて、外部パートナーとしてのFaMil、ディー・サイン、あるいは松丸・高井の魅力はどんな点だとお感じになりましたか?
長濱さん:
松丸さんは、経営者の視点でいろんな相談に乗ってくださいます。幅広い人脈をお持ちで、実は仕事のマッチングをしてくださったこともあります。「人脈を生かしてキャッチアップしていく」と、言葉にすると簡単に聞こえますが、それって本当はすごく大変なことですから尊敬しています。
高井さんは、一見淡々としているのですが(笑)、必ず物事をうまく運んでくれる調整の達人。うちのプロジェクトメンバーは納得いくまでとことん突き詰めるタイプが多いので、正直に言うと始まる前は「高井さんの役回りは大変だろうな」と心配していたのですが、参加したメンバーたちの満足度がすごく高く、目に見えて喜んでいたのを見てありがたく思いました。
兼城さん:
FaMilさん、ディー・サインさんの組織力も他社にない魅力だと思います。しっかりと意見を聞いてくださり、悩みに寄り添いながら対応してくださいました。現地に何度も足を運んでもらい、関係者と信頼関係を築きながら、同じ気持ちでプロジェクトに向き合ってくださるスタンスが素敵ですね。
岸本さん:
最後に私から、松丸さん、高井さん、そして長濱に向けて、ぜひ伝えさせてください。このプロジェクトは「死ぬほど」大変でしたが、本当にいい経験になりました。もう一度言います。「死ぬほど」大変だったんです(笑)。
でも、改めて振り返ってみると、予算管理や関係者とのコミュニケーションなど、これまでの自分にはなかったさまざまなスキルや経験が培われたと実感できました。これほどの規模のオフィス移転は、これまでもこれからも、めったにない貴重な経験だと思います。
特に高井さんには、私たちの想いを汲み取って一緒に走り抜けていただきました。最初は「夢」だったイメージがひとつずつ形となり、つくりあげられていく過程は、プロジェクトチーム全員にとってかけがえのない経験となりました。
長濱さん:
大丈夫、これからもっと、大変なことが起きるはずだから(笑)。その時も松丸さんや高井さんに相談できれば助かるんですけどね!
——オフィス移転は、ほんのスタートライン。ご相談はいつでも大歓迎ですよ(笑)。seasorizeカンパニーのさらなる飛躍を、私たちも楽しみにしています。今日はありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?