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健康診断システムとは〜医療・健診機関向けのシステム概要〜

こんにちは。
札場(フダバ)と申します。

今回は、『医療・健診機関向けの健康診断システム』について説明していきます。

健康診断業務をより効率的に行いたいとう施設様のお声をよく伺います。紙での管理であり業務内容が煩雑であるなど、様々な課題があるかと思います。

本記事を通じ、健康診断システムの概要や、導入メリットなどをお伝えしていきます。
それではどうぞ!

※以下は『健康診断システム』を『健診システム』と記載しております。



健診システムとは

健診システムとは、医療機関や健診センターで行われる健康診断や人間ドック、特定健診などの業務を効率化するシステムです。

健康診断の診察業務のような患者に関わる業務はもちろん、予約や受付業務など、各業務工程をサポートしながら、効率的な業務が可能になります。

健診業務には医師、看護師、検査技師、事務担当者が関わりますが、健診システムに関しては、健診事務全般を担当される事務担当者も使用されます。健診の事務業務は医療事務業務とは異なる点も多く、専用の健診システムが必要とされています。



健診システムは何ができるのか

ここでは一般的な健診システムの機能を確認していきます。

契約登録・管理
健康診断は主に、住民健診と企業健診に分かれます。特に企業健診は企業との契約になり、企業の規模や条件に合わせて、登録作業が必要になりますので、契約登録・管理の機能があります。

予約業務・管理
通常、健診は予約を取ってから来院になります。受け入れる医療機関側でも検査の予約や、当日朝の絶食や服薬を止めていただくなどの事前のご案内(連絡事項)が必要です。健診の予約をソフトウェアで管理できれば、電話応対の際にも便利になります。

診察・健診業務・受診者管理
受診される方のお名前や年齢、ご住所(会社であれば所在地)などの情報登録が必要になります。また当日の健診業務の進捗や、受診者管理が可能になります。

報告書・帳票出力
受診者には健診結果を「報告書」として紙に印刷して渡す必要があり、報告書等の作成が可能になります。



健診システムのメリットとは

健診システム導入のメリットとしては、各工程の手間を省くことができます。特に『受付業務の効率化」と『事務作業の時間短縮』の2つがメリットになります。

受付業務の効率化
クリニックや病院などでは診療が中心業務となっており、健診業務にまで時間を割くのは大きな負担です。そのような中、健診システムを使うことで業務の負荷を軽減できるのはメリットになります。

健診システムの導入により受診者情報と予約情報の一括管理が可能となり、予約変更や受診案内の発行、会計情報に至るまで、様々な業務の効率化が行えます。そのため、現場の負担を軽くすることができます。


事務作業の時間短縮
手間がかかる健診結果の報告書も、受診者ごとに検査結果や判定内容、所見を入力すれば簡単に作成できます。検査データの管理をできるだけ自動化することで人的ミスを回避し、受診者に的確な結果が提供可能です。

また、作成した報告書や案内状の出力、郵送手配が可能となるシステムもあり、これまで紙運用で職員が行っていた作業も簡単になります。



価格の目安とは

健診システムは想定される受診者数にあわせた規模別のシステムが用意されています。月額料金も受診者数や運用規模によって金額が変わるため、注意が必要です。

1日の受診者数や各種連携機能、オプションや現在の運用方法に合わせたカスタマイズ開発の有無などにより、システムの価格は月額10,000円前後のものから、導入時に数百万円〜数千万円以上かかるものまで様々です。

見積もりの提出を受ける際には、年間の想定受診者や業務に合わせたカスタマイズなどを業者にお伝えする必要があります。

健診システムの比較に関しては、今後の記事にまとめていく予定です。



健診システムの選び方

様々な健診システムが存在している中で、自施設にあった健診システム選びが重要になります。
特に以下の点は注意や検討が必要ですので確認していきましょう。


健診件数に応じたシステム選び

 健診システムにはクリニックや小規模病院向きに開発されたクラウド型から、巡回健診バスを何台も保有するような大規模健診センター向けのオリジナルシステムまで、その種類は多岐にわたります。また、どちらも対応可能なシステムもあり、健診件数が対応でき、金額帯とも折り合いがつくシステムをおすすめします。

導入と運用の費用
 健診件数が数百件〜数千件のクリニックや小規模医療機関には、カスタマイズを必要としないクラウド型の健診システムが適しています。カスタマイズを前提とした健診システムの場合、初期費用だけは安くても、カスタマイズ費用やその後の運用にかかる費用も高額になります。

特定健診や法改定への対応
特定健診では受診結果をまとめて「XMLデータ」で保険者へ提出する必要があります。また、定期健康診断の内容を定めた「労働安全衛生法」や上記の「特定健診」は、その方法や内容がレセプトのように定期的に見直されます。そのため、健診システムは定期的な「法改正対応(バージョンアップ)」が必要となります。



まとめ

今回は、医療・健診機関向けの健診システムの概要について説明いたしました。

健診システムを導入することで、業務効率化を含めた多くのメリットが存在します。
また、多くの種類の健診システムが存在するため、自施設に適した選択が重要ですね。

次回は、クラウド型とオンプレミス型の健診システムの違いについて説明します。




弊社ALTURAは、健康診断を起点に医療体験の向上を目指しております。『健診結果web参照PHRアプリ』『健診システム』の提供をおこなっておりますので、気になる施設様や担当者様はお気軽にご連絡ください。

札場
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Email:m.fudaba@altura.co.jp


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