見出し画像

心臓を修理する(10) 弁膜症+胆のう炎治療記 ー入院・手術へ

6月、入院が近づく

自分のコロナが明けた頃から職場で流行り出した。タイミング的に私のせいじゃない・・・と思う。免疫があるとは思うが、まじめにマスクをかけて過ごす。仕事をこなしながら、何となく不安も感じつつ、それなりにいそがしく過ごす。今年は梅雨入りが遅く、6月だというのに夏のような日が続く。

幸い、胆石の発作が出る気配はない。心臓手術の後、お酒をやめているので、居酒屋メニューを食べることがないのも良いほうに効いているのだろう。ちょっとさみしいけど・・・。

6月下旬、入院の準備など

5月末の仕切り直しで入院の準備、といってもそれほどのことはない。一人暮らしなので、食材を無駄にしないように計画的に消費、日持ちするものは退院後も考えて事前に買いそろえておく。持っていくものは下着と歯磨き用のコップくらいなのでたいしたことはない。

入院時に使うタブレット型パソコンのセットアップを済ます。本は重くなるので、電子書籍を多めに購入しておく。昨年と違うのは、病院にフリーWi-Fiが飛んでいること。これで携帯のデータ量を気にせずに済むので、ありがたい。

7月2日(火) 運命の入院前PCR検査

午前中、仕事を休んで大学病院に行く。2度目の入院前検査、何度やっても鼻の中に綿棒を入れられるのはつらい。激しくくしゃみをする。病院の帰りに郵便局に寄って、入院期間中の郵便物の配達停止のため不在届を出す。
これで郵便は止まる。ネット販売やネットオークションは気を付けて使わないようにしているので大丈夫だろう。

不在届 止めた郵便物は不在期間の翌営業日にまとめて届く

午後から出勤、大丈夫と思ったが病院からの電話がないことを祈りつつ仕事を済ます。16時45分を過ぎても電話がないので今度は大丈夫だろう。予定通り4日から入院できる旨上司に報告して定時で帰宅した。

7月3日(水) 入院前日

午前中はいつも通り出社、切りの良いところまで仕事を片付けて、簡単な引継ぎを済ませて午前中で帰宅する。もう準備をするほどのこともないが、持ち物などをよく確認しておく。別に特別なこともなく、いつも通り食事を済ませてテレビを見てから早めに休む。胆のう炎の症状の再発もなく、平穏に過ごせるのがうれしい。いつもの血液サラサラの内服薬は今日までで休薬する。念のため、照明やラジオの電源が入るようにタイマーをセットする。

7月4日(木) 入院

朝、大学病院に向かう。梅雨のはずだが良い天気で暑くなりそう。1階の入院受付で手続きし、指示された病棟に向かう。心臓手術の時の1階下のフロア。ナースセンターに行き、3号室に案内される。当然だが4号室はないが、4階にも病棟がある。どうやら、命にあまりかかわらない産婦人科などが入っているらしい。

一度入院しているので大体わかっているが、説明を受けて寝間着に着換える。早速ヘパリンの点滴を付けられる。滴下量が少ないので、精密点滴の輸液ポンプが付いている。充電式なので、移動するときは電源コードの抜き差しが必要なのがわずらわしい。設定が重要なので看護師さんのダブルチェックが徹底されている。

輸液ポンプ これとは少しタイプは違ったが、形は大体同じ

充電器を準備し、スマホとパソコンをフリーWi-Fiにつなぐ。これでラジオやテレビは自由に楽しめる。看護師さんの紹介と同時に点滴をつながれる。1回目は血管に当たらず失敗、ベテランが呼ばれてやっとつながった。大学病院は練習台になるのも覚悟の上ということ、この点は同意書にサインしている。一気に入院患者らしくなる。

点滴をぶら下げているといっても、ただ内服薬を抜いているだけでやることはない。寝ていてもしょうがないので、できるだけパソコンを持って談話室で過ごす。ネットが自由に使えるのがありがたい。メールや新聞のニュースなどチェックする。高台にあって眺めは良いが、窓が広すぎて部屋が少し暑い(冬は寒かった)。女性の患者さんたちが集まって話している。会話に不自由がないのか、循環器/呼吸器の病棟よりにぎやかである。院内の移動や食事は自由なので、1階の売店にエレベータで降りて売店でおやつとコーヒーを買う。

今回も部屋では私が最年少。やせた人が多い。どうやら、抗がん剤や放射線治療で入院している人が多いらしい。寒く感じる人が多いらしく、少し部屋が暑い。シャワーの予約時刻の前になると、看護師さんが点滴の管を外して(外さないと上着を脱げない)、点滴の針の周りをビニールでカバーしてくれる。これなら針をつなぐ前に浴びておけばよかった。

点滴の確認、検温、血圧測定が時々あるだけで、夕方までゆっくり過ごす。18時過ぎ、最初の病院食。味が変わったのか、こちらが慣れたのか、以前よりは口に合う感じ、完食する。木曜日に翌週のメニューを選べるようになっている。パン食を中心に選ぶ。

元々寝つきが良いほうではないが、やはり眠れない。周りのいびきのせいでもあるが、こちらもかいているかもしれないので文句は言えない。

入院は続く

翌日以降も入院生活が続く。いわば待機状態なのでやることはない。医師の回診もあいさつ程度でかんたんなもの。この note の続きを書こうかと思ったが、あまりにリアルすぎるためか、やる気が起きない。やはり不安があるのかもしれない。本格的に暑くなって冷房の調整が効いてきたのか、部屋の温度がちょうどよくなってきた。梅雨時の避暑だと思うようにしよう。考えてみれば、不自由なようでこんなにフリーな時間はそうはない。1日1冊程度のペースで読書。

7月7日(日) 手術の説明を受ける

今日は七夕、病院のロビーに笹が飾られていて短冊がたくさんかかっている。たくさんの子供が書いているが、願いが深刻過ぎてあまり読む気になれない。それはともかく、今日は手術の説明を受ける日。兄夫婦が来てくれる。執刀医は小柄な若い女医さん。医師の格好をしていなかったら「女の子」と言われてしまいそうなかわいい女性だが、そこはプロ、しっかり説明してくれる。

同意書の余白に書いてくれた、体の前から見た内臓の図解、絵がうまい

胆のうは、肝臓にくっついるひょうたんを横にした形の小さな臓器で、肝臓から出る胆汁をためておいて、脂っこいものなどを食べた時に、一気に出して消化を助けるためのタンクのようなものとのこと。石ができると詰まって炎症が起きる。胆のうがなくなってもそれほど生活には困らないため、胆石性の発作が出ているので、胆のうごと石を取ってしまうのが手術の目的。

手術は全身麻酔で「腹腔鏡」という道具で行われる。おへその上下を2cmほど切ってカメラ(ハイビジョンだそうだ)を入れて、炭酸ガスを注入しておなかを膨らませ、他に開けた1cmほどの小さな穴2個から電気メスなどの道具を挿し込んで、肝臓から胆のうをはがして、胆管から切り離しておへそから取り出すのだという。
手術はテレビモニターで拡大した画像を確認して行う。切除した後の傷は電気メスでふさぐとのこと。カメラは3次元画像ではなく、2次元の画を見ての手術なので医師には高い技能が必要だが、現在、90%の胆のう摘出術は腹腔鏡下で行われていて危険はほとんどないという。
(参考:日本胆道学会サイト)

経過に問題なければ集中治療室に行く必要はなく、病室から運んだベッドに寝かされて部屋に戻り、麻酔から覚めればその日のうちに意識が戻るという。合併症のリスクや開腹手術の可能性などの説明を受けて同意書にサインした。術後、確認用に手術室内でレントゲンやCTを撮るそうだ。

摘出した胆のうの病理診断によってがんが見つかる可能性が1%ほどあるという。がんが見つかった場合は、胆のうが接していた肝臓の壁を一部切除する再手術が必要とのこと、できればこうならないでほしい。

昼食まで兄夫婦と談話室で雑談などして過ごす。引き続き、待機の日が続く。翌日、指定された手術用品を売店で買う。ふんどし状のTパンツと腹帯(お産の場合は伝統的に「はらおび」というが、この場合は「ふくたい」というようだ)の2つ。手術前日の夕食まで待機が続く。

7月10日(水) 手術前日

午後、看護師さんがおへそのゴマを取ってくれる。専用のクリームと綿棒でこするとたくさん取れる。深いところまで自分でやることはできないそうだ。切る場所が小さいので、下の毛は剃らなくてよい。ほっとする。
清潔にするためにシャワーを浴びる。夕食後、下剤を飲む。それほどきついものではなく、少しトイレが近くなる程度。以後絶食で、点滴が追加される。やはり不安なのか、よく眠れない。

7月11日(木) 手術当日

手術は2番目に呼ばれることになっている。貴重品などの荷物をロッカーにしまい、着換えて待つ。11時ころの予定だったが、前の手術が順調だったのか、少し早くお呼びがかかる。兄夫婦がぎりぎりで到着する。心臓手術の時は部屋で麻酔がはじまってストレッチャーで行ったので何も覚えていないが、今回は徒歩で手術室に入る。手術室があるフロアにエレベータで降りると、なんとも殺風景なガラスと金属の大きな扉がある。家族とはここで別れる。自動ドアではなく、ドアの横にある穴に足先を入れると開くようになっている。勝手に開かないようにするためだろう。

病棟の看護師から手術室の看護師に引き渡されてすぐ手術台、ではなくて、少し殺風景なナースセンターがある。ちょっとしたロビーになっていて、名前の確認があって、腰かけて待つ。呼ばれて手術室へ。徒歩で手術台に向かい、執刀医と向き合う。診察室で見る彼女とは全く雰囲気が違う。大きなマスクで表情はわからないが、短い専門用語で指示を飛ばす様子は頼もしい。外科医には職人に通じるプロの迫力がある。上着を脱いで手術台に横たわり、名前と生年月日、手術ヶ所の確認がある。麻酔医によって酸素マスクが付けられ、点滴で麻酔薬が入る。ここからは意識がなく、何も覚えていない。

部屋のベッドで意識が戻る。鼻に酸素のチューブがつながっている。2時間くらいで順調に終わったらしい。心臓の時にもおなじみだった心電計が胸に、酸素飽和度のセンサーが指先に付けられている。正直うっとおしい。それ以上に、血栓予防のために両足に付けられたフットポンプが重い。明日の朝まで絶対安静である。

それはともかく、痛い。本当に安静にしていれば何とかなるが、少しでも腹に力を入れるときつい。腰を動かすこともできないし、もちろん寝返りなど打てない。心臓手術の時に、骨があるので胸を切るほうがおなかを切るより痛くないといわれたのは本当だった。小さな傷のはずなのにこれほど痛いとは・・・。腹だけでなく、なぜか左の肩が痛い。

7月12日(金) 手術翌日

痛み止めの点滴で少しは楽になったが、フットポンプやセンサーが手かせ、足かせになって身動きが取れず、まったく眠れない。ほとんど眠れずに朝を迎える。

早朝、血圧測定、検温とともに採血される。結果が良かったようで、昼前には酸素のチューブ、心電計とフットポンプが外される。心臓ほど全身に影響を与えないためか、消化器のほうが管理は緩い感じだ。相変わらず腹に力を入れると痛いが、体はだいぶ楽になった。それにしても、とても後2日で退院できるとは思えない。だいじょうぶだろうか。スマホで勤め先に手術が無事成功した報告を入れた。

昼からおかゆの昼食・・・早い。自力で起き上がれないので電動ベッドに頼る。痛みはあるが完食できた。午後からリハビリ・・・そんな。看護師さんに見守られてベッドから立ち上がる。痛みでかがんだ姿勢になる。立ち上がると、かなりふらふらする。部屋の出口まで歩くが、ふらつきがあるので廊下を歩くのは中止してベッドに戻る。とりあえず立って歩けた。まだトイレに行くときは看護師さんを呼ばないといけない。トイレに行ったらひどい下痢だった。胆のうを取ると必ず出る症状で心配はないとのこと。人によっては2-3か月続くこともあるという。夕方には、だいぶふらつきが収まってきたため、単独での病棟フロア内の移動が許可された。

起き上がるときに腹に力を入れると、おなか全体に痛みが走る。咳やくしゃみをすると、傷が裂けてしまうのではないかと思うほどの痛みが走る。恐怖である。それでも歩くことはできる。スマホを持って談話室に行ってみる。情けない歩き方だが、無事たどり着く。腰かけてスマホを見ている分には痛くない。少しは回復しているようだ。夜もおかゆ、完食する。

ほぼ徹夜状態だったのに、昼間うとうとしていたためか、やっぱり眠れない。夜中、トイレに起きるときにベッドから起き上がるとき、痛くてつらい。

7月13日(土) 手術後2日目、退院前日

朝から普通食がはじまる・・・早い。完食できた。医師の回診の時に、下痢が続いていることを説明して整腸剤を出してもらう。肩の痛みは、手術の時に十字はりつけの姿勢で左肩を下にして1時間固定されていたためとのこと。湿布を出してもらう。肩に張ってもらうとすぐに効いてきた。傷に貼っている絆創膏がはがされる。経過は問題ないとのこと。点滴の針が抜かれ、朝から飲み薬に戻る。痛み止め(ロキソニン)と胃薬を飲む。まだ起き上がるときの痛みがきつい。

午後には下痢が収まってきた。院内の移動が許可されたので、売店でコーヒーとおやつを買う。歩き方が情けないのは仕方ない。少しずつ良くなってきた感じはある。退院できそうな気が・・・してきた。昨日までは何もする気がなかったが、今日はテレビや本を楽しむことができた。退院を前に夕方、シャワーを浴びる。

看護師から退院後の生活についての説明があった。下痢がしばらく続く可能性があること、脂肪が少なめの食事をとること、シャワーで傷の周りを清潔に保つことなど。退院後、次の外来まで約1月は禁煙、禁酒とのこと。タバコは吸わないし、心臓手術の後、酒は飲んでいないので関係ないが。

7月14日(日) 退院

早朝に採血、この結果が良ければ退院できる。朝食が最後の病院食、なぜか口に合うようになっていた。おいしくなったのか?血液検査の結果は問題なく、退院が許可された。荷物を整理して着換えて請求書を待つ。昔は日曜日は退院できなかったものだが、最近はベッドの回転をよくするためか、できるようになった。窓口が閉まっているので、救急窓口で精算した。兄の車で帰宅。10日間の入院が終わった。

だいぶ暑い日だった。さすがに10日間閉めきっていたので、屋内も蒸し暑く、室内の空気が悪い。エアコンをつけて窓を開けて空気を入れ替える。洗濯物を洗濯機に放り込んでスタートさせる。体が動く感じなので、涼しいところに落ち着く前にコンビニに行く。背中を伸ばせない情けない姿勢でゆっくり歩く。サラダ、牛乳などを買う。とりあえずだいじょうぶそうだ。

昼はカップラーメンを食べる。やはり濃い味が染みる。自宅で入れるコーヒーを飲んで、帰ってきた実感がわく。午後はテレビを見てゆっくり過ごす。夕食はおでんにした。季節外れだが脂肪分が少ないのでよいだろう。賞味期限が近かったし。

咳をするのがこわい。のど飴をなめるようにする。笑うのもつらい。笑いを取るテレビは避けるようにする。どの番組にも芸人さんが出ているので選択肢がかなり減る。早めにベッドに入る。静かなのは良いが痛みがあるのでよく眠れない。

7月15日(月) 退院翌日

今日は祝日、暑いが天気が良いので駅まで買い物に行ってみる。歩くのは遅いが何とかたどり着ける。駅前のスーパーで買い物。少し重いかなと思ったが、荷物を持って休まずに帰れた。明日からはリモートで仕事を再開する。

7月16-19日 リモートで仕事

連休明けからリモートで仕事を再開する。といっても最初はメールをチェックする程度。腰かけてパソコンを扱っているだけなら何とかなることがわかった。少し短時間勤務にさせてもらう。週末は部屋の掃除や洗濯などの家事をこなしながら、読書やテレビなどでゆっくり過ごす。日々回復していることを実感する。1週間くらいで痛みが取れるといわれたのは本当だった。
咳やくしゃみをすると地獄の苦しみだったのが、日曜日にはちょっとつらい程度になった。

7月22日(月) 出勤

この日から出勤した。痛みは少し残るが、かなり回復した。咳やくしゃみで痛みが走ることもなくなっていた。退院後すぐは痛み止めを飲んだが続けて飲む必要はなくなった。下痢が続くことがあるといわれたが、すぐに回復した。逆に便秘気味になったので、数日で整腸剤をやめていた。早めに切り上げて帰ろうと思ったが、会議が続いて結局定時まで勤務した。勤め人はつらいが、猛暑だったので遅めに帰ったほうが良かったかもしれない。

7月26日(金) 循環器科外来受診

いつもの循環器科の診察、血液検査、レントゲン、心電図の結果は問題なく、いつもと同じ量の薬を処方された。2ヶ月に1回、これがずっと続く。次の通院は9月末だ。

7月27日(土) 消化器科外来受診

翌日、消化器科の外来の日、病理検査の結果を聞く。胆のうとご対面できる日だ。久しぶりに執刀医に会う。メガネをかけているので印象が違う。
病理検査の結果、悪性のものはなく、良好だったとのこと、ほっとする。
摘出した胆のうの写真を見せてもらう。半分腐っていた。たしかに、右半分はお肉屋さんで見る赤っぽい色だったが、左半分は茶色くなっていた。長年の慢性胆のう炎で細菌が繁殖して腐ったのだという。ということは元々切除する前から胆のうがほとんど機能していなかったということだ。それなら切除しても下痢が続かなかったはずだ。なくなっても元に戻っただけなのだから。

このまま放置して破裂して細菌が体内に出たらかなり危険だったという。心臓手術から日をおかずに起きていたら、感染性心内膜炎の危険もあった。今、手術しておいて正解だった。

本当なら、取り出した石を記念に?もらえるはずなのだが、私の場合はなかった。長年の炎症のせいか、石ではなく、粘土のようなものが詰まっていたという。検査のために洗い流したらなくなってしまったらしい。まあ、記念品にするようなきれいなものではなかったようだ。

おへその周りに少し腫れが残っているが、自然に治るという。絆創膏や軟膏は使わないようにして、シャワーで清潔を保つように指示された。

とりあえず治療を終えて

還暦目前の健康診断で心雑音を指摘されたのが2023年5月、11月に心臓弁膜症の手術を受けて、2024年の年明けから復帰、と思ったら、1月末、前から抱えてきた慢性胆のう炎が急性胆のう炎の発作となって現れて救急搬送、2月中ほとんど働けず、2月中に大学病院で切除手術の実施が決まった。

5月末入院、6月初め手術のはずが、まさかのコロナ感染で延期、7月4日に入院、11日に手術、14日に退院した。社会復帰は翌週の22日から。27日に問題がないことが確認された。

これでひとまずは完治、循環器科の受診はこれからも続くが、懸案はひととおり解決した。循環器の医師からは、手術後半年くらいで治った感じがする人が多いと聞いた。確かに、GWのころには、歩く速さが以前より早くなったような気がしていた。胆のう炎での入院があったので、またちょっと体力が落ちた感じがして本調子ではないが、明らかに心臓手術の前より良くなっているように感じている。

とにかく大変な還暦前半だったが、家族や同僚、友人の助けがあって何とか乗り切れた。お医者さん、看護師さんはじめ多くの医療スタッフによって、せっかく大変な思いをして治してもらったのだから、この闘病記の続編を書かないで済むように祈って、健康に暮らしていこう。

この日記風の記録が、心臓弁膜症や胆のう炎に悩む方の参考に多少なりともなれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?