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(ネタバレ注意!)ネトフリ「グッドライアー」感想

ネトフリで「グッドライアー」鑑賞。
主役2人の演技が素晴らしい✨
特に、イアン・マッケラン(男性)の方は、「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」「CATS」「X-Menシリーズ」などで好きだったので、楽しかったです。

また、この作品には何度も主題テーマ曲が流れるのですが、哀愁を感じさせ、長い年月を流れてゆくような雄大さがあって非常に良かったです。

脚本も、エッジの効いた物になっており、驚かされました。
2人の主役がいて、一方が詐欺師だと、「これはもしかして…?」と勘ぐってしまうのがミステリー好きの素直じゃない性かも知れませんが(笑)
それを疑いながらも、構造そのものや登場人物たちの心理を追いかけていくことだけでも、見応え十分の作品になっています。

思い返すと、オープニングとエンディングの差と、繋がりが面白いですね。

お互いが、お互いのことを全く知らずに嘘をつく、コミカルでピュアな高齢の男女。
そんな微笑ましいドラマから始まったはずなのですが、視聴者我々は、2人の人生のうち、ほんの一部を切り取ったところだけを「オープニング」として観ていた訳です。
これは面白いですね。

そしてそう…誰にとっても、トラウマは「思っているより深い」のです。
意味深なラストのセリフ、重さと哀しさを残しますが、彼女のやり終えた行動の「動機」そのものと言えるでしょう。