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アクサガ後記プレイヤー編

正直に書くことが正解かわからないけど正直に書くことにした。

良くも悪くもプレッシャーMAXだったBチームのMCの枠が終わり1時間程して再集合だった自分のプレイヤーのターン。

その日はエネルギー増し増しにする為に
封印していた松乃家のロースカツ定食をご飯大盛り二杯で食べ、最近ハマってるエナジードリンクのZONEの赤をがぶ飲みしていたが、MCで全てを使い果たしてしまっていた。

之如何にと、エネルギー源を探した。
そう言えば行けなかった稽古で
「パーソナル」を使ったシーンを使った稽古をしたという話を思い返し、しかもそのシーン達が頗るよかったという話しもついでに。
過去の自分に出会う旅を1時間ほどしていた。

卒アルを広げてみたり、過去にもらった寄せ書きや手紙を見つめ返したりしてみた。
けれども何だかピンと来なくて今度は懐かしい曲を片っ端から聞いてみた。

高2の頃ハマってたGacktのmarsというアルバムの「アスランドリーム」を聴いた。
暗かったから帰りの道すがらの通学路を思い出した。

小6でハマっていたORANGE RANGEの「step by step」を聴いた。
何も思い出さなかった。

大4でやった赤鬼で使用した朝崎郁恵さんの「おぼくりええうみ」を聴いた。
就職したく無かったのを思い出した。

一昨年くらいにハマってたkoochewsenの「ヴィーナスの恋人」を聴いた。
インプロのワークショップに一杯行ってた事を思い出した。

公開までほぼ毎日見ていたJOKERのトレーラーの曲を聴いた。
信じられないほどの屈辱を受けたその足で観に行った三回目のラストで何故か号泣した事を思い出した。

デュエルリンクスのDSODのクライマックス曲を聴いた。
自分が決闘者である事を思い出した。

次団体で公演した2.9次元舞台田工節花のテーマ曲を聴いた。
こんな俺でもと思いながらそれでも挑戦したいんだという事を思い出した。

おっと、恋愛にまつわる曲が無い事がわかった。まあそれはそれでいいだろう。

こう1時間部屋を薄暗くして、色んな自分と向き合った。
未来に行くことはできないけれど
過去に行くことはできるとはこの事なんだな。
多くの気持ちを思い出し、再体験した。

別に思い出を使いたかったのではなく
動く心にしておきたかった。

実は真剣に言葉のやり取りで一瞬一瞬息が詰まらせながらのシーンは稽古を含め殆どやれた事がなく、多くの場合「変」なシーンを作る人であった。
好んで自ら其方に進んでいるつもりでは無く
何だかわからないが結果的にそうなってしまうのだ。何故だかは本当に分からない。

ただ一つ明確なことは「恋愛シーン」がほんっとうに苦手なのだ。振り返れば演劇を始めて今年で10年目になるが舞台で恋愛をした事が無い。「好意」という形を持つ事はありつつ、主題として恋愛に向き合った事がない。何故なのだろうか。本当に。

だからか、根底に苦手意識がある事に最近気がついた。インプロで恋愛シーンをしようとすると、必ずふざけてしまうのだ。いや、ふざけるなんて可愛い言葉ではない。「気色悪く」なるのだ。

これも真剣なシーン作りが出来ない一要因としてあるだろう。
だからこそ、「パーソナルを使ったシーン作り」の話を聞いてから僕も自身のパーソナルを使えばちゃんと受け止め心を動かせるのではないかと思い先のタイムスリップへ至った。

正直、他チームとは違い1ステージしかない事と、優勝したとは言え昨年の幻の1ステージのみのTチームであったことからステージとしては2回目である事もあり不安であった。
1番怖いのは何もできなかった時だ。
せっかく挑戦するなら楽しみたかったし
パーソナルを使って「ちゃんとした」今まで自分が作らなかったようなシーンが作りたかった。

ウダウダ言ったがここからが具体的な振り返り。自分視点なのでかなり素直に書きます。ごめんなさい。

1stシーン
【ホストの派遣会社の解決社長】
解決社長のゲームは2回くらいやった事があった気がする。【ホストの】さらに【派遣会社】という二重わからん構造でありきたりなオファーをしてしまったなぁと後悔。

2stシーン
【役者の悪夢】
稽古で何度がやった事があった。確か視聴者役がその場から退場するという形式だった。その場から離れようとする視聴者役を見て、パフォーマー役もあの手この手と手を替え品を替え視聴者役の気を引ける間があった。
オンラインだとオンかオフしか無い為、よりハードルが上がったように思えた。
すごく正直な事を書くともっと早くに切りたかった。しかし、人が居なくなっていく事によりパフォーマンスに良い影響が出る事を考え、待った。何が正解かはわからないが、シーンが連携プレイならば、パフォーマーに影響を与えるのも視聴者役の役目だと思ったからだった。
このシーンは後悔が多い。最初にパフォーマー役を募ったときに手をあげるのを渋ってしまった。折角3回しかインプロを披露する場がないのに自分がここで何かしたかと聞かれれば全くしていないと答えられる程には割りかし虚無だった。
どうせならこの前一人で思いついた無職ミュージカルでもやればよかった。

3stシーン
【同棲してるバカップル】
点数よりも、ここまで本格的に不完全燃焼であった事に強い不安と焦りを感じていた。マジで泣きそうだった。クッソ入念に前準備したのがフラグだったかと落胆していた。
あやけと選ばれ、「バカップル」のシーンが始まった。
自分の中で「バカップル」といえば言葉でのやりとりと言うより身体的なアプローチで表されるイメージが強かったから一緒にいる設定だが画面越しである事にハードルを感じながらどうバカップルに2人でなれるか模索していた。
結果的にテンプレートのバカップルではなかったが、お互いが見合って好意を表にするこっぱずかしいスタートになっていたので僕的には十分バカップルのつもりだった。
実はここから先の状態について事細かに書いてみたのだが解説するのは無粋なので代わりにパーソナルに触れられた話だけ。
1つだけリアルを織り交ぜた。「父親が居ない」事だった。実際には再婚したが、本当の家族だけの時間は記憶にない。そのパーソナルから「家族を作りたい」「父親になれるか不安だがなりたい」「写真を撮りたい」「母も入れて家族になりたい」という思いが溢れてきた。凄くいい体験だったし。相方のあやけが凄くちゃんと聴いてくれたから心から話せた。画面越しだと言葉が強くなるが、表情というノンバーバルの領域も十二分に通用する事を証明してくれた。
ふざけずに自分にも、相手にも向き合えた本当にいい時間であった。恋愛シーンは苦手であったが特別な言葉なんていらないんだなぁとつくづく感じた。
シーンが終わる直前のやりとりは本当に好きだったなぁ。

結果的に5点を頂いたが、別に何点でもよかった。
「あー、ちゃんとインプロしたなぁ」久々にそう思えた。

何の為に自分はインプロをしているのだろう。
最近強く思っていた。
少しだけ明るくなった気がする。

纏めようとしながら書くけど思いが大洪水を起こして纏まらなくなってくるのでこの辺りに。

楽しかった。

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