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ケアンズ1人鳥見旅②1日目ケアンズ墓地

前回のnoteはこちら↓

 2022年7月30日~8月6日の7泊8日の日程で一人でケアンズ鳥見遠征に行ってきました。1日だけ『ケアンズ探鳥図鑑』の著者である松井 淳さんの車に同乗して野鳥を見ましたが、それ以外はタクシーやレンタカーを一切使わず、バスと徒歩のみで鳥を見ました。ケアンズの探鳥といえば、多くの方はずっとガイドを雇ったり、レンタカーを借りて鳥を見ているかと思います。もちろん、その方が効率的に鳥を見ることができますが、頑張ればバスと徒歩だけでかなり多くの鳥を見ることができました。実際に旅の行程をnoteに書いたので、僕と同じ金欠学生バーダーの同志にとって有益な情報があれば幸いです。

~2022年7月30日~

 19時35分発のケアンズ行きJQ26便に乗るために、余裕を持って16時半頃に成田空港に到着。しかし、どっかの高校の語学研修旅行とちょうど被ってしまったようで、すでにカウンターには長蛇の列があった。自分が言うのも何だけど、このご時世に海外研修をするなんて、チャレンジングな素敵な高校だな。しかしジェットスターはLCCなので、カウンターの人数は相変わらず少なく全然進まず...。結局、1時間半も待たされることになりました。その後、出国審査にも手間取って出発ゲートに到着したのは割と出発ギリギリに。本当は両替して豪ドルを持っておきたかったのだが、まあ明日ケアンズ国際空港で両替すればいっか。

 ちなみに2ヶ月前にベトナムに行ったので、今回がWithコロナ時代初の海外遠征ではありません(その時の話は気が向いたらnoteに書きます)。前回利用したベトジェットでは、日本人観光客は多分僕だけで他はベトナム人技能実習生?だったのでちょっと異様な雰囲気でしたが、今回のジェットスターの機内は普通に日本語が飛び交っており、安心できました。コロナ関連の出入国規制の感じとかも大体分かっていたこともあり、今回は気持ちに余裕をもってのんびり旅ができました。

 というのも、前回のベトナム遠征はテキトーな理由でっち上げてゼミをサボり、大学に届け出を出さず、外務省の感染症渡航情報を無視してベトナムに1人で渡航したので、終始緊張して旅してました笑。しかも、陰性証明書とか出入国規制とかのコロナ縛りのある海外遠征自体、その時が初めてだったので本当に不安でした。それと比べると今回のケアンズ遠征は何と気楽な事か。

~2022年7月31日~

 定刻よりも遅れて午前5時過ぎにケアンズ国際空港に到着。まあ、遅延しまくることで有名なジェットスターならほぼ定刻といえるでしょう笑。

 その後は入国審査に進みますが、事前情報でちょっと心配だったのは食料と医薬品の持ち込み。今回の旅では円安対策で日本からカップラーメンを1週間分と、万が一コロナに罹ったときに自力で治せるように、コロナに効きそうな薬やら解熱剤やらを大量にスーツケースに詰めていたので、これをどう税関に説明するか...。オーストラリアはここらへんが厳しいと聞いていたので、それぞれの薬を英語で説明できるように頑張って覚えました。が、いざ職員に申告してもスーツケースすら開けられず「No problem」の一言であっさり終了。あれれ、なんか拍子抜け笑

 コロナ関連の規制もほぼ撤廃されていたので、特に問題なく入国審査は終了しました。

 そして空港の到着ゲートを抜けて遂にオーストラリアに入国成功!!!人生初の南半球の空気を思い切り吸い込んで肺を満たす。憧れのケアンズについに来たぜ!!最高だ~♪

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ケアンズ国際空港

 ケアンズ国際空港には公共交通機関が乗り入れておらず、市内まではタクシーで行くのが一般的らしい。しかし、金欠学生バーダーには当然そんな金銭的余裕は無いので、4km離れたバス停「Sheridan St Cairns North」を歩いて目指すことに。

 空港を出てマングローブ林を一直線に通る道路を歩き始める。真冬の少し肌寒いケアンズの空気を感じ、徐々に明るくなる東の空を見ながら1人進み続ける。鳥の声はうるさいぐらいに聞こえるのだが、識別できる声が一つも無い。ああ、本当に未踏の地オセアニアに来たんだな~と改めて実感。これからどんな鳥と巡り会えるのだろう…期待と少しの不安を抱きながら黙々とバス停を目指して進んだあの時間は至福でした。これぞ一人旅ってかんじだな~

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 さて、ようやくバス停に到着。ここである衝撃的な事実が判明する。

あれ、僕今オーストラリアドル全く持ってないやん!!!!!!

 いやいや何黄昏れてたのよ自分。空港で両替するつもりだったのに、すっかり忘れてたわwバス乗れないww

 さすがに今から空港まで往復8km歩くのは面倒なので、どうしようか調べてみると、バス亭からホテルまで2kmほどしか離れてないことが判明。あ、そもそもバスに乗る必要なかったのか笑。そして、宿はクレカで決済済み。日本から円安対策でポカリとカップラーメンは大量に持ってきたので、今日は飲食に困ることはない。さらに、今日は宿から徒歩圏内で鳥を見る予定。ということは、今日一日は豪ドル全く必要なしw

 じゃあ、あとで市内のテキトーな場所で両替すればいっか~

 ということで豪ドル一文無しのまま2km歩いて今回の旅の宿である「Aspect Central Cairns」に到着。ここは一泊4000円弱で泊まれるケアンズ屈指の安宿。日本だと全然格安感無いけど、物価高いオーストラリアだとこの値段設定はありがたい!

 宿に荷物を預けて晴れて自由の身に。さあ、鳥見に行くぜ!!

 気合いを入れて最初に向かったのは、ホテルから1kmちょっとの所にあるケアンズ墓地。雰囲気的には多磨霊園や八柱霊園みたいな場所でケアンズでは有名な探鳥地。墓地に鳥が多いのは世界各国共通らしい笑。墓地に入ると早速ズグロトサカゲリがお出迎え。

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ズグロトサカゲリ(Masked Lapwing)
旅行中うっかりテリトリーに入ってしまい、よく怒られた

 その後も次から次へと大量の鳥が出現。テリオオウチュウ、ムギワラトキ、オーストララクロトキ、オーストラリアイシチドリ、キバタン、オーストラリアツカツクリ、ケープヨークハゲミツスイ、オーストラリアチョウショウバト、オーストラリアツバメ、メガネコウライウグイス、ハチクイ...もう何から撮ったらいいか分からなくなるほど。鳥の密度やべえ汗

楽しすぎる!!

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オーストラリアチョウショウバト(Peaceful Dove)
笑っちゃうぐらいミニマムサイズのハト
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ツチスドリ(Magpie-lark)
このシルエットでまさかのサンコウチョウと同じカササギヒタキ科。なんで!?!?
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ケープヨークハゲミツスイ(Hornbill Friarbird)
クイーンズランド州の沿岸部のみに生息する地域固有種
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オーストラリアイシチドリ(Bush stone-curlew)
ケアンズ墓地に多くいたやつ。わりとデカい。常に眠そうな顔してた笑
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サメイロミツスイ(Brown honeyeater)
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オーストラリアツバメ(Welcome Swallow)
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ムギワラトキ(Straw-necked ibis)
構造色が美しい…
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キバタン(Sulphur-crested Cockatoo)
よくペットショップにいるあいつ

 鳥の密度が濃いうえに視界に入る鳥は全部ライファーなので、墓地の入り口から全然進まない汗。とりあえず基本種の姿と鳴き声を把握しつつ、ようやく墓地の中に足を踏み入れると、1羽のKingfisherを発見!双眼鏡を覗くと、これがヒジリショウビンでした!!!

ヒジリショウビン(Sacred Kingfisher)
ケアンズ初のKingfisherを見れてテンションぶち上がりました!もっとも、ヒジリショウビンはこの後いくらでも出てきた普通種なのですが笑

 その後は新たな鳥を求めて、ケアンズ墓地のすぐ隣にあるFlecker Botanic Gardensに行ってみました。

続きのnoteはこちら↓


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