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[フライト日記]機内での環境保護活動とサービス

今日はちょっぴり真面目で、だけど結局のところ愚痴になりそうな...そんな予感な記事です。


数年前から飛行機は環境破壊に加担していると言われていますが、この世の中から飛行機の需要がなくなることなんてあるんでしょうか?

船や電車で移動するのはもちろんできないわけではないけど、もし外国へ行こうとなればとてつもなく長い時間がかかるわけで....。
でも環境破壊は絶対いいことではないので、世界中の航空会社が環境問題に配慮して頑張ってるわけです。

私の働いてる会社も例外なく、サステナビリティ、サステナビリティと謳って頑張っているのです。(動画参照)
入社した頃に比べればいろんなものが軽量化されて、その分燃料を使わないようにしているし、大好きな747も結局はエンジンが4個も付いてて早く飛べるけど、燃費が悪い子だったから引退しちゃったわけだし

⚖️軽量化

軽量化を進めるために重たいものを載せないわけだから、サービスもその分減ってしまったのだけど、それもこれも全ては環境のため(と言う名目でケチってるのかもしれないけど)

うちの会社はチェックインのカバンを預ける預けないはオプションになっている(公式サイトからチケットを購入した場合)ので、
会社の考え方としては

「荷物預けるってなったら高くなる!」じゃなくて「余計なものを持ってこないなら安くしますよ」

定食のご飯少なめで20円引きと同じ感覚です。

しかーーーし!こんなに会社をあげて軽量化に努めているのですが
お客様の機内持ち込みの荷物の量がなんてたって多いのなんのって!
皆様を機内でお迎えする時に、白目剥きそうな時あります。もう14時間のフライトの前、この搭乗時間1時間が何よりも辛いときがございますww結果、その時点で汗だくです。

基本ビジネスクラス、プレミアムコンフォートクラスは2個、エコノミークラスは1個(+1つアクセサリー)となっていますが、まーお構いなし、無法地帯です😑
そしてカバンにレンガでも詰めてきたんでっしゃろか?!っつーほど重い。万が一頭上の荷物入れが開いて、それが落ちてきたら...と思うとホラーです
もちろん機内に持ち込みたいという気持ちは理解できるのですが(荷造りの最終段階であれもこれもってなっちゃうんですよね、私もそうw)、航空会社の日頃の軽量化努力が無意味になるので、本当に重さはある程度は守っていただきたい。本当に、マジで。本気と書いてマジで。

♻️リサイクルにも積極的に取り組んでいます。

働いている身からすると、お客様からゴミを受け取った時に分別するので、まー大変なんだけども、頑張っているのです。
とりあえずオランダに向かう便に於いては絶対リサイクルと決まっていています。
ただ残念なのはオランダから出発する際の便は話が違うんです。
その就航地がリサイクルに積極的かそうでないかで変わるんです。例えばですがアメリカに向かう便はこちらが機内でどんなに分別したところで、ケータリングで全部まとめてポイされます(分別の意味なし!)
悲しいです🥹

🇯🇵日本路線は?

日本路線に関してはリサイクルステーション(成田、関空とも)なので機内でのリサイクルは意味をなしています。(ペットボトル、缶、プラスチック、瓶を分けています)
あとは日本人のお客様はそもそも荷物がそこまで多くない(重くない)と思います(みんな綺麗にまとめてらっしゃる!)
あとは私は関空、成田のGSとしても働いていたのでよく知っていますが。GSさんたちの荷物取締りも本当に素晴らしい。(当時は私も荷物パトロールしてました!)
日本空港出発で手荷物が無法地帯なんてことはほぼありません
ちなみに
ラテンの国、アフリカ便は無法地帯で荷物の制限が無制限化されてる気がします。
北米便は手荷物の基準がちょっとズレているのか、荷物の数は制限ないだけれども機内持ち込みサイズのバッグ(トローリー)が2cmくらい大きいので荷物棚の扉が閉まらないこと多々=嵩張るし、目一杯詰め込んでる傾向あり
扉閉まらない、閉めれない。

お客様の立場からしたら「そんなの細かすぎる!いいじゃない」って思うと思うんですが(実際カウンターでよく言われたなぁ...懐)
でもみんながそう思って1kgずつ多く持ってくると、飛行機って400人くらい乗るので400kg増っすごくないですか?
燃費悪くなるんです。
それでその重さを元に燃料って計算されてるから、燃油サーチャージがそりゃーどんどん高くなるのです。
ミニマリストとか流行ってるし、大体荷物なんて現地で調達できちゃうし、お土産だって帰りは増えるんだから、最小限でケチケチ荷造りやって燃料代をみんなで稼いでいってもらいたい。(半年に一度燃油代は見直しがされるので、みんなが頑張って荷物ダイエットできたら、安くなるんではと期待している)

もう、なに言ってんの?って話ですが(笑)

自分で持てない、荷物入れに持ち上げられないほどの荷物はご遠慮ください。
あなたが持ち上げられないもの、私にだって持ち上げられません(子供やご年輩者は除く)

ちなみにオランダ人の同僚たちは背が高いので
バッシンバッシン言わせながら頭上の荷物入れを意図も簡単そうに閉めていくのだけれども、
それでも重たい時は容赦なく「なにこの荷物めちゃくちゃ重い!誰のよ?!コンクリートでも詰めてきたの?」って荷物の持ち主を見つけ、冗談混じりに軽くディスります(いいのか悪いのか、正直すぎる。)笑

🈂️サステナビリティとは

「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。

持続可能とは、何かをし続けられる、ということです。SDGsは、私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために進むべき道を示した、つまり、ナビのようなものです。

unicef ホームぺージより

SDGsと叫ばれだした今、
きっと手っ取り早く簡単にできることは
「無駄をしない」にだと思うんです

飛行機旅行において
1番環境に影響をあたえてしまうのは燃料で
バイオ燃料とか飛行機の機体自体を軽量化するための素材の開発などが挙げられますが、そんなん言うてもすぐにできひんわけですよ。
もちろん大きなプロジェクトなので、成功すれば素晴らしい効果が、開発期間なんて全無視できちゃうレベルで上げられるんでしょうけど。
だけどきょうもあしたも、今も飛行機はガンガン飛んでるのです。
なので今できること。

燃料代最小限=荷物の最小限
(無駄に燃料を排出しない=無駄な荷物を持ってこない)

重い荷物は腰も痛めます

これ個人がちょっとの心がけですごい効果をだすのですよ。上にも書きましたが、みんなが1kg少なく持ってくれば400人乗りの飛行機で400kgダイエットに成功!

以前、スカンジナビアのどっかの国に飛んだ時、満席のフライトで「荷物棚閉まるかな」と搭乗開始、そんな心配をよそにみんなパスポートと携帯、ちっちゃいハンドバッグで搭乗してきてびっくり!
もう荷物の棚がガラガラ!
もちろん荷物が入らないーなんて問題も起こることもなく、サッとと乗ってサッと着席、ちゃちゃーとオンタイム出発です。
(そうそう、荷物問題は遅延にも繋がるよ)


なんか熱く語ってしまいましたが、この記事を読んでくださった方が次回海外に行く時、荷物のパッキングで悩んでいる時に、
迷ったら置いていく、荷物最小限で環境に優しく、そして結果お得に旅行ができますようにと、そのヒントになって欲しいなと思って書きました。
決してわたしの愚痴ではないですよ(汗) 決して.... 念のため


それでは、また!doei!



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