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[エアライン就活]CAは夢の仕事?

雨がしとしと降って、来年まではもう「暑いー」とか言う日は来ないんだな、秋と冬の訪れを感じます、さやです。

今日は私のお仕事についてお話しします。
これまでの記事を読んでいただいてるみなさんは既にご存知かと思いますが、オランダの航空会社でCAとしてあれよあれよと10年働いています。
時が経つのは実に早い。
だって今年ももう10月。街はだんだんと電飾のかざりが点きだすころです。
まさかこんな長く同じ会社で働くとは思ってもいませんでした


最近色々な人と話していて
「夢だったもんね、CAになるの。よかったね」とか
「夢の仕事に就けてよかったね」とか言われるんです。

「....う、うん」

と言った感じなんですが、
「あれ?私ってCAになるの夢だったんだっけ?」と自分自身で困惑する様です。
今日の記事は自分自身の気持ちをまとまるためと、忘備録なので


「あたしゃどんな会社でもいいからCAになりたいんだよぉぉぉぉおおー」とまさに「CAを夢のお仕事」にしてる人向けではありません。
むしろその逆を書くので気を害す可能性もありますし、「信じられない、こんな考えの人もいるの?」って思うかもしれません。
(ここで読みやめてくださいな)


もちろんCAと言う仕事は「なりたくない仕事」と言うわけではなく....じゃなかったら10年もやってないよなと思うので、ある意味あっているのかもしれませんが。
たまたま充てがえられた職種が自分に向いてた....そんな感じです。

「幼少期に飛行機に乗って、その時優しくてかっこいいCAさんに憧れて♡」なんてのは全くなくて(笑)
綺麗な派手なお姉さんが合コンとかして華やかだけど私には無縁の世界(若干馬鹿にしてる)でした。
ええ、偏見のかたまりです(爆
(私はその偏見真逆ww 綺麗で派手でもないし、合コンは行っても人数合わせのため参加型w ただいろんな人出会わせてもらえたキラキラ世界でした)

初めて飛行機に乗ったのは中学3年の夏で、その後は高校の修学旅行、カナダ留学、オランダ留学とそこからは定期的に乗るようにはなりましたが、機内でトローリーを押している人よりも(上記の偏見もあるw)、チェックインカウンターでパソコンいじって仕事に取り組んだり、「お客様ーお客様ー」言って空港を駆け回っている人にどちらかと言うと憧れました。

ちなみに長く、1番なりたかったのはスキポール空港のGSです。(今は色々経験して、今はなりたいとは思いませんが。夢は叶えました)

スキポール空港で留学生時代に、ゲートでアナウンスしている日本人GSを見て,、「これが私のしたい仕事!」と夢に見たのです。
(10数年の時を経てこの日本人GSさんとは“同僚”になり一緒に今は仕事をしています)

いつも家から出勤して家に帰るのもGSのいいところだったよなぁと思ったり 
知識の面でもCAよりもGSの方が豊富だと思います。(それも憧れポイント)

ただGS-CAと、ここまで完全に航空業界で働いているんですが、何が言いたいかと言うと夢だったのは役職じゃなくて「今働いている会社で働くこと」だったんです。

外資系航空会社のハンドリング会社のGSとして働いたのも今の会社の担当(地上業務を委任されてやっていた)。
ただ当時、今の会社の「社員」になるのは日本に住んでいる人からすると「有期限契約社員:現地ベースのローカルクルー=日本人客室乗務員」というポジションしかなかったのです。
チェックインやゲート業務は、委託してハンドリング会社にお願いしているわけだし、営業職やオフィス勤務はポジションが早々空かない。
手取り早かったのが「客室乗務員」だったのです。

どんな仕事でも「◯◯◯航空会社の者です」と名乗りたかった。それが夢でした。
元々は契約社員として、日本をベースにCAとして入社しましたが、現在は現地採用の正社員となりました。役職は置いておいて、私は夢を叶えました。

なのでCAという肩書きありの会社じゃなくて、私にとっては会社ありきのCAなのです。
これが根底にあるので、CAスクールなどにも通わなかったのかもしれません。


ちなみに色々経験してGSとしての夢を叶えましたと言うのは
一時期、乗務できず療養を必要とする期間があり、その時にスキポール空港の地上職員(お手伝い)の仕事をしました。
その時はトレーニングフライトで初めて飛行機に乗った時よりも興奮しました。


なのでCAになりたくてなりたくてというわけではないので「夢のお仕事CAになれてよかったね」に非常に違和感を感じてしまうのです。
間違いではないけどピッタリ正解というわけではないという感じです。

ただ知っているんです。
この世界には「CAという仕事」を夢にしている人が(非常に)多いということを。
そうやって夢見ている人からしたら、私は贅沢なことを言ってるし、何であんたなんかが!と思われてしまうと思うんです。

それから世間的に「CAになった人はCAを夢見てた人(に違いない!)」という思い込みがあるのも事実。(まぁそれくらい“なりたい人が多い”ということなんだなと実感)だから私そう声を掛けてくる人がいるのも理解しています

ただ、本当に私はこの今の会社で働けてることは夢であって、夢が叶って、感謝しても仕切れない。もちろん自分で努力できることは色々しましたが。
だから夢は絶対叶えられると誰にでもお伝えしたい。

肩肘張らなくても、リラックスして
自分の目標を見据えて、遠回りにその時は思えても、絶対足を前に進めれば夢には近づくから。

私は
(2008)オランダ留学中にスキポール空港のGSになりたい、この会社で働きたいと夢に見る

(2010)ビザ切れて日本に戻る(神奈川の実家)

(2010)派遣会社からGSの仕事(関西空港)

派遣会社から会社直契約社員に

(2012)関空の会社から成田に会社に転職(成田空港)

(2013)成田ベースのクルー←契約社員になって

関空ベースのクルー(短期間)

成田ベースのクルー

(2017)妊娠・出産

(2018)オランダベースの採用試験

(2020)オランダベースのCAへ異動←正社員に!

療養中

(2021)スキポール空港のGS(手伝い) ←一番最初に願った夢が叶った瞬間!

乗務復帰

こんな感じで1番最初思った夢が叶ったのは13年後。
干支一回りしてますやん!驚

スキポール空港のGSとしての夢は短期的に叶いました。
もちろん楽しく働けましたが、この夢の役職を続けたいとは思いませんでした。
思い描いていたのとは違ったからです。13年も経ってしまったからかもしれませんが。

私はずっと「GS>CA(なりたい指数)」でしたが、GSからCAに転職した時に、関空時代の先輩に「CAの方がGSより向いてるね」と言われました。
その時は納得したくなかったのと、なんでかわからずでしたが、私の性格などを考慮して13年経って、今は「GSよりもCAの方が向いてるのかも」と自分自身納得しました。

むしろそれをすでに見抜いてた関空の先輩はすごいなぁと思いましたが。
(どんなところが向き不向きなのかはまた別の記事で書きたいと思います)

CAは元々夢のお仕事ではなかったけど、
なってみたら実は向いてて、
こんなにたのしい仕事を夢の会社でできてる自分は最高にラッキーなんだなと実感しています。
これからも「夢のCAになれてよかったね」発言に戸惑うのでしょうが、
ここに記事として書いて、自分の中で整理がつきました。
また夢に思っている少年少女の夢を崩さないよう 、そして誰かの「憧れのCAさん♡」となれるよう精進したいと思います😊


週末はまたフライトです。
それでは、また!Doei!

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