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イギリス 小学校の大きさとPTAの関係

イギリスの小学校のサイズは、各学年最高3クラス、各クラス30人(私立は最高20人)となっているところが多いです。国で決められているのは、KS1(Year2まで)は、各クラス30人と決められていますが、KS2(Year 3-6)でも、30人を超えることはまずないと言っていいですが、状況に応じて、超えてしまう場合は、当然あります。

また、各学校は、クラス数が決まっていて、大きい学校と言われるところでは、クラス数は、3クラスで、一番大きい学校でも、最大5クラスです。学校のサイズが大きくなると、当然先生や、アドミンの数も増えます。校長先生には、かなりのマネジメントスキルが必要となること間違いないでしょう。

小学校までは、学校のサイズを気にする家庭が多いです。サイズが小さい方が、子供たちにも、先生たちのも匿名性がなくなり、統率を取りやすい、つまり、学業も、行動もよくなりやすくなるし、親の協力を得やすいからです。学校としても、全体の風通しがよくなり、残業の多い校長先生の負荷が少ないほうが、先生への負荷も減り、いい循環ができる傾向があるからです。

一学年1クラス、または、2クラスですと、やはり、生徒たちもお互いに顔見知りになり、各ステージごとに知り合いが増え、親も知り合いになります。また、制服があるので、放課後、公園で遊ばせている間に、なにげに会話の中に入っていくので、上の学年の状況も聞けるようになるので、親としても助かります。

しかしながら、これができるのも、国が十分な財源を学校教育に割いてこそのこと。負債が増えていくなかでは、当然配分カットがあり、Teaching Assistant数が減らされ、生徒数は最高先生がなんとかできると言われている30人以上になる、または、クラス数を、其の学年だけ増やさせられる、等々はあります。

親同士が知り合いになると、PTAの活動が気楽になります。得意なことを生かしてもらい、感謝してもらうからです。園芸が好きなら、園芸を。バザーな vc どの店を出すのが得意なら、そこを任せるのであって、係にしません。責任感、報告義務がさほどがないと、やれることをしよう。自分はあまり参加していないから、今回のはやろう、という自主性が生まれて行われるからです。

基本、両親とも働いているのが、前提ですので、ミーティングも気楽なものです。パブ(レストラン)で行われ、一杯飲みながら(飲まない人もOK!)30分ほどで終わり、その後交友を深めたいなら、そのまま残って飲み会になることも多いですが、断っても後腐れありません。

都市部の学校は、校庭がない場合もあり、その場合公共の広場を借りて利用します。大きい体育館もない場合があるので、冬の体育は、室内でできることとなり、バスケットなどはできません。プールなどもないところは、公共のプールを借りたり、他の学校のプールを利用させてもらったりします。

3クラス以上あるところ、また教会系の学校ですと、きっちり組織化されてている場合もあります。

人間心理を考えると、小さい学校というのは、実は自治が円滑に進むよい方法なのだな、とは思います。が、公立中学校では、平均、各学年5クラスになるので、大きなジャンプとなることになります。(もちろん、学校の先生も、各学科ごとになりますから、先生の数も必然的に増えますので、生徒の精神年齢的にも、効率もよくなるわけです。)










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