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イギリス 中学受験を考えはじめた理由 其の4

Year 3の最後の学期の中休みも終わり、Google Classroomが始まりました。

先生たちも、使うのがなれていないせいか、問題が多々ありましたが、毎日課題があり、特定の時間までに提出すれば、添削してもらえるとのこと。

この時期もまだ、試行錯誤中で、しっちゃかめっちゃかでした。
さらに、先生の添削も、相変わらず、見てないのバレバレ。期待するほうが間違っているのかもしれませんが、期待は裏切られました。

ここで、学校で普段何を習っているのか、親も見ることになります。印刷物もあれば、ビデオ再生で、新しいコンセプトを学ぶことも時折あります。そこに問題があったり、質問があると、Google Classroomで質問ができるのですが、返事がありません。というのも、キーワーカーの子供達は、学校に行っているので、先生たちは、交代で、リモートの生徒と眼の前の生徒の面倒を見ていたようです。

先生達は先生達で大変だったのは、よくわかりますので、間違ったことを繰り返していると良くないと思い、結局、学業まで面倒を見ることになりました。

学校は学校で、どうしたら良くなるか、何をどうしてほしいかを学期末くらいにアンケートをとっていましたので、なんとかしようとしていたことは明らかですので、あまり文句を言ってはいけません。短い期間で新しい技術を使いこなすには、向き不向きがありますし、今までと全く違う環境ですから、やってみないとわからないものです。

この国のいいところは、「やってみる」ということです。問題を潰し込んでからやるのではなく、「やってみて」問題を洗い出して、改善できるところを改善し、できないところは、今後更に検討する、という考え方で物事を勧めます。

3年で学ぶ内容は、大したことないですし、イギリスの小学校の教育は、コンセプトの導入は早いうちに、簡単なものから初め、毎学年そのコンセプトのレベルを上げていく、というものですので、今年しっかりわかっていなくても、次の学年でまた復習してから次のコンセプトに進んでくれるので、学業の遅れは、気にしなくてよいと感じていました。

しかも、小学校の内容は、時間の長短あるとはいえ、必ず理解できるもの、と考えていますので、焦りはありませんでした。

ですので、市販の問題集で、フォローアップすれば、それで十分だろうと、本人が好きそうな本を購入し、趣味の読書、趣味の習い事の練習を、気分転換に入れてやっていけばよい、という感じでした。

とはいえ、読解問題が苦手なのがわかったことは、儲けものでした。読書ができて、読書した本の内容もよくわかるから、すっかりできるものだと思っていましたが、考えてみれば、問題集などは、やったことがなかったので、こういうものは、『慣れ』もいるんだな、と思いました。

こうして、他ができないことに目を向けるより、自分たちで何ができるかに注目して、3年生の単元の復習も、足りないところの補充も十二分にできて、自宅学習、自宅勤務、自宅飲食になれていきました。

そんな中、7月にはロックダウンも解除になり、学校も最後各日でクラスを半分に分けて出席するということにもなりました。逆に送り迎えが面倒だな、と思いましたが、子供が友達と会えることはいいことだと思いました。

そして、予定通り夏休みに入りました。

ちなみに、学業の遅れは、次の学年で取り戻すということになっていました。が、実際のところ、イギリスでは、Unionという労働組合が強いので、夏休みを短くして、教師がコロナパンデミックの尻拭いをする必要はない、ということになったのです。全く其のとおりで、日本のように、何でもかんでも学校で面倒を見ていると、教師の幸福度が下がるので、これくらいスッキリ切り分けできているほうが、子どもたちが、幸福度の高い先生に指導されて、よりよくなる気がします。

まだ、この段階では、受験は念頭においていませんでしたし、受験しないから、学業の遅れについて心配する必要もなかったのです。

其の5につづく


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