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書店からの革命

拙著「まなざしの革命」を一人でも多くの方にお読み頂きたいと、書店を巡っては店員さんに話かけて、ポップを置いてもらえるようにお願いする日々。

多分タイトルからは何が書いてあるのかさっぱり分からないであろうし、置いてある棚もバラバラだからだ。書店のどの棚に置かれているのかを観察すると興味深い。

旭屋書店なんばシティ店では「ビジネス」に、ジュンク堂なんば店では、「時事評論」に、八重洲ブックセンターでは「日本現代思想」に、丸善丸の内ではなんと「デザイン」の棚に置かれていた。

丸善高島屋大阪店では「社会時事」、紀伊國屋本町本店では「哲学」、文教堂フェスティバルプラザ店では「文芸」、ジュンク堂大阪本店では「時事」。大阪ルクアのTSUTAYAでは、「社会」、グランフロント大阪の紀伊國屋は「現代思想(日本)」にあった。

紀伊國屋書店梅田店では「新刊・話題の本」と「日本思想」に、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店でも「ビジネス」の話題書と、「その他社会問題」に置かれている。

ジュンク堂書店三ノ宮店では「日本人論」と「都市論」の二つの棚に「まなざしの革命」が置かれていた。でも都市論の棚には「まなざしのデザイン」は無かった...

ということは良くも悪くもカテゴライズ出来ないということか。

帯にランドスケープとか入っているんで、景観工学に置かれることがあるけど、書店員さんが本の内容を見てくれているか、プロフィールを見て判断しているか書店ごとによく分かる。

書店の入口近くの棚に置いてもらえるのは本当に嬉しい。あと二週間もすると引き上げられる可能性もあるので、この間に読み始めた方々が、口にしてくれるようになることを期待する。

多くの人は専門が決まっていて、その専門について書く。そしてその専門の棚に置けば読み手と大体マッチングされる。だが、それは一方でまなざしが固定化されることを進める。本当に大事なことは専門の棚には回収されるべきではないのだろう。ちなみに僕の本は誰が読んでも良い内容にしているし、誰にでも関係する。

だからどこに置かれても良いのだろうが、専門を読みたい人の目には留まらないだろう。タイトルからして何が書いてあるかさっぱり分からないからだ。自分とは関係ない本としてスルーする。多くの人はわかりやすいタイトルでないと目を留めることはない。

万が一、これが売れるようなことになれば、棚が変わるのだろうか。その反対に、棚を変えれば売れるのだろうか。棚を変えるには書店の目利きが多分に左右する。多くの書店員は毎日50冊も入る新刊本に目を通す時間はないのだが、その中には目利きの書店員がいるものだ。そこを信じたい。

1日に回れる限界があるが、これで大阪-神戸の13店舗、東京の10店舗に「まなざしの革命」の革命旗のポップが立つことになる。今回は全国講演が難しいので、各書店を地道に回り、書店員さんの声を聞きながら、文言をその場で手書きで書いている。それぞれの店の雰囲気や置かれている棚の特性などを考えようとすると、やはり現地に行くのが大事だ。

おそらく、今の社会に違和感を感じて悶々としながら孤立している革命家の卵が全国にいるはずだ。その方々にあなたは一人ではないと訴えたいと思い、今回はこういうスタイルを取った。

僕の本は出来るだけ書店で買ってもらいたいと思っているのだ。Amazonは便利だけど、街で頑張っている書店の利益には全くならないし、実は出版社としても赤字になることがあるという。書店での本との出会いはとても大事だ。だがこんなに沢山ある本の中で何を読んで良いのか多くの人は分からない。

各書店では最大で50冊ぐらいの本が毎日のように入ってくる。書店員さんは売り場を工夫して、求めている人に適切な本を届けたいと思っているが、そんな膨大な量をさばくには限界がある。書店員さん達だって売れれば何でもいいというわけではないのだ。

書かれている内容は読むまで分からない以上、名前が知られている人の本を手に取りがちな中、書店員さんも出来るだけ意味のある本とお客さんをマッチングしたいと思っている。だからその後押しをしたいと思い、書店巡りをする。

この社会の現状をどう考えていいか分からない中で、ヒントをみんな求めている。だから僕の本を読んで、少し自由になれる人が増えるといいなと、切に願っている。だが、僕自身の力不足でそれは全然届かない。自分がもっと著名で、お金を持っていてマーケティングに注力できるくらいチカラがあればといつも思う。

自分に無いものを見つめるよりも、自分に出来ることを見つめる方が大切だ。今、自分に出来るのはこうして書店員さんの声を聞きながら、メッセージを直接届けることぐらいなのだが、それでも全国の書店を回れないのが歯痒い。

だからもし僕の本をお読みになった方々や、放送をお聞きになった方々で、内容に共感してくれる想いがあるのならば、どうか助けて欲しい。革命旗が立っている本屋には僕が書いた全部違ったメッセージがある。本を読んでほしい身近な方に、革命旗の立つ本屋さんを是非進めてもらえれば嬉しく思う。

そして拙くても、まとまっていなくても、整理がついていなくても、いい。自分の言葉で本のメッセージを是非伝えてもらえれば嬉しい。全てを理解していなくても、心が動いた部分を素直に表現すれば、きっとあなたの言葉は誰かに伝わるはずだ。

#まなざしの革命を探せ
でどの本屋のどの棚に置かれていたのかをレポートして下さる方も出てきた。
Amazonに書評を書き込んでくれたり、ブログやSNSで書評を上げてくれる方も出始めている、

一人一人の出来ることは限られている。でも一人一人から始めなければ何も動かない。本の最後の「解放」の章にもメッセージとして込めたが、皆さんは無力ではない。それぞれが自らのまなざしの革命家になる可能性を秘めているのだから。

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