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健常者の時は気づかなかった特別な日

こんにちは。
激痛とおともだちのIkukoです。

今日は珍しくclubhouseの事ではなく、久しぶりに私の日常についてボチボチ書いていこうと思います。

実は私…

そう、実は私。

1ヶ月前に何と2年10か月ぶりに美容院に行ってきました!!

そして、私…。

今日また美容院に。
と、いうのは、先月の時にパーマのかかりに左右差があり電話で相談したんですよね。
そしたら、無料でかけ直してくださるとの事ですが、1ヶ月はかけない方がいいとの事で今日また行ってきました。


お姫様ごっこorスターごっこ


プロフェッショナルのシャンプーは気持ちがよく、たった数分の事が何時間もの間夢の中にいたかのよう。
そして大きな鏡の前に案内され、私は全てをスタイリストさんに身を委ねる。自分の髪の毛を触られるのってくすぐったいような、気持ちよさがある。みんなが私の事を見ているのではないか?ガラス越しに外を通る人までもが、

「ねぇねぇ、あの人って今を時めくIkukoさんよね?

と言っては指さしている(ここでは、辱めを受けているのではなく憧れの対象として)ような、そんなバカみたいなことを考えているうちに、カットはどんどん進んでいく。

今回行った美容院では、一応こんな感じというヘアカットのアプリをひとつ見せただけで、すぐに納得してくださった。いつもなら、いろんなヘアスタイルの雑誌を見せられて、自分がどうしたいのかちょっと迷子になるところ。その素早いやりとりに不安さえ感じるくらいこちらの要求は短い時間だった。
私は加えて左側頭部が脱毛している事と、肌が弱い事、パーマがかかりにくい旨を伝え身を委ねた・・・

♪回る、回るよ、時代は回る


この2年10ヶ月の間に美容業界に革命が起きていたよう。今日はカット+パーマだから2時間半はかかると思っていた。しかし、その革命のおかげでなんと今回は1時間半で終わってしまった!
私のお姫様ごっこが終わってしまう...笑。

美容院ほど自分を「特別」にしてくれるところはないと私は思います。

冒頭に、あんなにもったいつける程の事ではないと思う方が「普通」なんだと思います。だから、たかが美容院に行ってきたというだけで特別な日なんてそんな私が「異常」なのかもしれないですよね。

前置きが長くなりましたが、ではなぜ私たち障害者が「異常」になってしまうのでしょうか?
その事についてお姫様ごっこの話の後に少しだけ触れさせてください。


入れる美容院がない!


なぜ、こんなにも長い間美容院に行けなかったか?その理由のひとつがコロナ禍あでった事でもあると思います。でもこれは私に限った事ではなく、世間一般的に外出を控えていましたよね?

ではなぜ私が2年10か月もの間、自分の行きたいと思える美容院に辿り着けなかったのか?

それについて触れていきたいと思います。

お城の中はバリアフリーとは言えない


私たちが美容院に行くときに必要な歩行器、車いす、杖にしろ、入り口にまで階段があったり、飛び石のようになっていたり、入り口の床がビー玉をまき散らして固めたような場所だと私たちの膨らんでいた夢は途端に破れてしまいます。

しかし、それはそのはず。美容院は私たちをお姫様にしてくれるお城なのだから。美容院のオーナーさんも自分の城を築くのに自分の夢を詰め込みます。すると完成するのが、夢いっぱい技術も確かなオシャンティー空間となります。


美容院はオーナーさんの城でもある


さて、果たしてそんな自分の城にわざわざスロープをつけたり、シャンプー台に向かう柱と柱の間が車いすが通れるように設計するだろうか?

もし私が健常者で逆の立場でも、せっかく建てる自分の城は他のどこにもない物にしたいと思うし、自分のこだわりを詰め込むと思います。

だからこそ、スロープをつけてデザイン性を失いたくないだろうし、ここまで酷い考えの美容師さんはいないと思いけれど、柱が邪魔でシャンプー台に移れなくても知ったこっちゃないのかもしれない。
デザイン性という考えではそんなの工夫のしようはいくらでもあるのだろうが、正直思い至らないのだと思うのです。


思い至らないと言えば…


思い至らないでつくづく思うのが、美容院のお手洗いに多目的トイレがある美容室なんて日本に存在するのでしょうか?ね?ね?
みなさん見た事ないでしょ?モール内にある美容院は別として。

私もモール内にあるバリアフリーの美容院に行っていましたが、往復2時間にカット+パーマで...
後期高齢者の母にお願いするのも申し訳ない
と思い、今回もっと近いところにないか探していたら、私の施設のワーカーさんの通っているところが大丈夫…かも!?との事で電話で聞いてみたり、母が運転しながら偵察してみたり、で何とか大丈夫そうとの事で決行して参りました

母はもちろん反対


今回のかけ直し、母はもちろん反対でした。
近いし、美容院で過ごす時間が短くなったとはいえ負担なのだとか。

気持ちは分かるけれど、これから通うことになるところであれば、最初に言いたいことが言える人間関係にしておいた方がいいのでは?とワーカーさんの後押しもあったので決行させてもらいました。

私は母の大変さを尻目に、「またお城に行けるわ」と上機嫌。


二度目の正直


二回目だったので最初より詳しく話を聞いて下さり、でも私もポイントはこれ!というものしかなかったので、どんどん作業は進み…。
今回は納得のいくスタイルにして頂きました!

姫の完成です!


遠くを見つめ思う事


次3年弱経つと母は80を越えます。
さすがに厳しいかな?と思いつつ、でもせっかくいいところを見つけたので、次また姫になりに行きたいなと思っています。

しかし、何故病気でなくても、お年だったり怪我だったりでを突いている人、足元が平らでないと不安定になってしまう人なんてそこら辺にたくさんいらっしゃいます。
私の状態で外出するのはまたもう二つ、三つほど特別な例ですが、先ほどの方々が行ける美容室があちこち探し回らないとないのはおかしな事です。

誰かこの文を読んだ人が今度美容室に行った時に、

「こういう人もいるんだって」
「こういう想いで切ってもらったりしているらしいよ」

と言った事を話してくださればいいのかな?
ちょうど隣で聞いていた方が美容業界の主で、美容室の店内基準が変わっていったりしたらいいなぁ(空想です)笑。

何だか私の妄想でとっ散らかってしまいそうなので、この辺で失礼します。
みなさんも物理的なバリアフリー、心理的なバリアフリー考えてみるきっかけになれば幸いです。

それでは。

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