銀座山野楽器。
こんにちは!
フルートの保坂です。
先日銀座山野楽器へ楽器の調整へ行ってきました!
今メインで使っている楽器を購入したのもこちら銀座山野楽器。
楽器を選ぶときに決めていたのは、メーカーにはこだわらず、とにかく沢山のフルートを吹いて良い音色のものを選ぶ!ということでした。
楽器屋さんをいくつも回って、沢山のメーカー、沢山の型を吹きました。恥ずかしながら知らないメーカーもあったし、メーカーが持っている技術、型によっての音色の違いなども知らない事ばかりでした。
楽器を選ぶ時には実際に試奏してみた吹奏感や音色が頼りになります。
今の楽器を選ぶ時には、信頼する友人フルーティストにも試奏に立ち合い&吹いてもらい、客観的に聴いた音色も選ぶ要素の一つとなりました。
もちろんフルートの師匠にもお世話になりました。
さらに楽器屋さんの知識も頼りになりました。
メーカーの職人が素晴らしいからこそ、私たちはフルートを相棒にして音楽を楽しめます。職人の長年の研究、磨かれた技術、伝統、信念、革命が現在のフルートに生きています。しかしその職人の素晴らしい功績に実際に触れることは無く、既に完成されたものを手にしています。
銀座山野楽器に伺うといつも、メーカーの歴史や技術を教えてくださります。これは楽器演奏にも役立つ情報であり、職人の信念を大切にして演奏しなければいけないなと感じさせられます。
今の楽器を選ぶ時には、楽器屋さんの情報も頼りになりました。
楽器調整に行ったこの日もそうでした。
予約した時間に楽器を預け、受け取りの時間まで有楽町まで買い物へ行こうかなあなんて考えながらも、ショーケースの中の頭部管に目が行きました。
頭部管って恥ずかしながら知らないメーカーが多いです。山野楽器の頭部管はものすごい数があって、お店の方にどのような違いがあるのか色々質問しまくりました。話は盛り上がって(私だけ?)さらに私が今使っている楽器の話になりブランネンについても質問しまくりました。
ブランネンフルートのことを知れば知るほど好きになります。
【ブランネンブラザーズ】はその名の通り、ブランネン兄弟によるフルートメーカーです。【パウエルフルート】の工場長を務めていたブランネン氏とその弟によりアメリカボストンに設立されました。
フルート製作家として偉大なイギリスのアルバート・クーパー氏が技術顧問としており、【クーパースケール】【クーパーカット】などを採用し【ブランネン・クーパー・フルート】となったそうです。
私の楽器にも【ボストン】と【ロンドン】の都市名が書かれています。
その他、【ブローガー・システム】という技術や、私の頭部管を製作した【エリザベス・ワトソン】についても、たくさん聞くことが出来ました。
その際お店の奥からわざわざ資料を持ってきてくださり、資料に載っているブランネン製作陣の写真の中で、フルートのどの部分を作っている職人なのかなども教えてくださりました。ブランネン兄弟やクーパー氏の写真を初めて見て感動!!実際にボストンの工場へ見学に行った際の資料だそう。
なんて貴重なもののでしょう・・・。
するとなんと!なんと・・・!
その貴重な資料を頂きました!!!
お忙しい中丁寧に説明してくださった上に、貴重な資料までいただいてしまい感謝しかありません。嬉しすぎる!!!
ブランネンフルートもっともっと大切にして、もっともっと良い音を出そう、と改めて感じた瞬間でした。
山野楽器さん、本当にありがとうございます。
そうしている間に楽器調整が完成しチェックも完了。
あっという間の時間、だけれども濃い時間でもありました。
フルートは各スペシャリストによって私たちの手元にあるのだなと感じました。
皆さんもフルートを買う際は実際に楽器屋さんで試奏してからにするべきです。私が選定することも可能ですので、お問合せください。
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