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[フルートのお手入れ]管の中の水滴の掃除と音の関係

フルートだけでなく管楽器は吹いているうちに管の中に水滴が溜まってきますね。

練習中、皆さんはどのくらいのペースで管の中を掃除していますか?

わたしは中学時代、吹奏楽部でしたが、クラリネットパートの皆さんが頻繁にスワブを通しているのを見て、なぜなのだろうと思っていました。

その後、クラリネットは楽器の素材が木だから、こまめに水滴を拭き取る必要があるということを知りました。

フルートも木管楽器ではあるものの、現代で銀や金などの金属でできているものが多いため、木製の楽器ほど神経質にはならなくて良いかもしれません。

しかし水滴を管の中で溜めてしまうと、楽器の持ち方などにより、水がキーのタンポにまで浸透してしまうことがあります。そうなったらすぐにクリーニングペーパーをキーとトーンホールの間に挟んでで優しくキーを押し、水を吸い取るのが良いと思います。水が残ったままだと、カビてしまったり、タンポの寿命を縮めてしまうので、そうならないためにも管の中に水滴が溜まってきたらこまめに掃除をするのが良いですね。


さて、今回のテーマは管の中の水滴の掃除と音の関係です。
それはどういうことか。

例えば練習が熱が入ると、気づいたら何十分も吹き通しになっていることがあります。そんな時、「なんだか音が鳴りにくくなってきている」と感じることはありませんか?

唇が疲れてきている場合もあるかもしれませんが、音が鳴らなくなってきているのは、管の中に溜まっている水滴が原因なのではないかと、ある時思いました。

その後、掃除をするたびに自分の出す音を掃除の前と後で比較してみると、「やっぱり音が良くなっている…」と感じました。
正確には掃除前よりも音色がまとまっている。

管の中を掃除したからなのか、あるいは掃除のために数分吹くのをストップしたことで口や指を休めることができたからなのか…

どんな原因であれ、理想的ではない音で練習を続けるのは良くない癖をつけることに繋がってしまうかもしれないですね。

ちなみにトラヴェルソの場合、木製なのでこまめな掃除は必須です。水滴の放置は割れやカビに繋がってしまいます。

その他にも長時間吹き続けると管が膨張して、楽器のジョイント(頭部管・胴部管・足部管のそれぞれのつなぎ目の部分)がだんだんきつくなってしまいます。

またトラヴェルソは現代のフルートよりも内径が狭いため、音の面でもやはり管の中の水滴が音色に及ぼす影響は大きいように感じます。

ということで、楽器を大切に扱うためにも、音のためにも、フルートの管の中の水滴はこまめに掃除したいという話でした!

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