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ぬいぐるみと私の歴史

2022年春、ぬいぐるみの会社をはじめました。
会社名はFluffy Communicationsと名付け、キャッチコピーは「みんなが幸せになるぬいぐるみの会社」です。

なぜ、ぬいぐるみの会社なのか。

私は遺伝子に「ぬいぐるみ好き」遺伝記号が組み込まれています。
両親も、ぬいぐるみが大好きでぬいぐるみと会話したり、ぬいぐるみを出張や旅行に連れて行くのが当たり前でした。

幼ないときはもちろん、おませになってくる小4のときも、ぬいぐるみ型くまのプーさんリュックが宝物で、いつも背負っていました。
小5、小6のお泊まり合宿にもぬいぐるみを1つカバンに入れて連れて行きました。

中学になってからは、校則がやや厳しい学校で、スクールバッグに1つだけキーホルダーを付けて良いというルールでした。
私は、「カバンに紐やチェーンでぶる下げられればキーホルダーである。」と勝手にキーホルダーの定義をつくり、手のひらサイズのまぁまぁ存在感のあるぬいぐるみを、スクールバッグに紐でぶら下げて、キーホルダーに扮したぬいぐるみと一緒に通学していました。

高校になると、ぬいぐるみ型のペンケースを愛用したり、ぬいぐるみが付いたトレーナーを着たり、ぬいぐるみをこっそりカバンに入れて出かける生活を続けていました。

大学に入ってからも、ケアベアのなすびちゃんを毎日大学に連れていっていました。
なすびちゃんは例えるなら、私の最高のバディ。辛いとき、悲しいとき、勇気がほしいとき、嬉しいとき、あらゆる瞬間の感情を共有し、ときには勇気づけで背中を押してくれるお守りのような存在でした。
初恋や初めての彼氏との思い出もぬいぐるみと一緒です。

しかし社会人になって、ちょっと状況が変わります。

就職した会社の新入社員研修の宿泊先は3人部屋。ぬいぐるみと寝ている私に対して、周囲の反応は否定的でショックを受け、自信を無くし、悲しくなりました。

広告代理店に勤務して間もない頃、男性の先輩から「ぬいぐるみが好き」とカミングアウトした私に対して、連日の人権否定がはじまります。

ぬいぐるみが好きなキャラってきもい。
お前の見た目でぬいぐるみが好きだと言われると30歳になったとき、この会社で生きていかれない。
キャラつくってんの?
キャラ変しろ、キモい。
黙ってれば可愛くてもてるのに。

26歳の時でした。
ショックだし、広告代理店で市民権を得ることに必死だった私は、それから6年間、ぬいぐるみが好きなキャラを控えめにして生きました。
むしろ、女性らしさ、広告代理店らしさ、港区女子らしさを意識しまくって
お料理、ヨガ、シャンパン、ニコライバーグマン、、、こんなことが好きで生きているようなキャラを作っていました。

しかし、転機が訪れます。
32歳のとき、結婚しました。
主人は天使のように優しい人で、ぬいぐるみにやや抵抗はあるものの、ぬいぐるみを結婚式に飾ることに了承してくれて、私の相棒ケアベアのなすびちゃんに白い蝶ネクタイを付けて、結婚式に参列させました。

その頃、雑誌の読モとブロガーをやっていました。
インスタ映えという言葉が流行って世の中はインスタブーム。
雑誌のブロガー企画で、連日華やかで港区っぽい写真アップを強いられてた私は、正直つかれていましま。

そんな時、出会ったのがスヌーピーの弟オラフです。

2016年新婚旅行にて

まんまるのわがままボディ
一生合わない視線
愛嬌のある表情

オラフに一目惚れして、翌日横浜のスヌーピー タウンで買ったオラフにオラたんと名づけてその日から可愛がりはじめました。

オラたんは、私と主人の長男。
お調子者でおぼっちゃまというキャラ設定です。ママが大好きで、パパにはちょっと厳しい。
そんな愛おしいオラたんとの生活が始まって、私の人生は明るく楽しい日々となりました!

オラフの好きなところは、スヌーピーの公式プロフィールにもあるのですが
オラフのことを周囲は、醜くてブサイクで食いしん坊でいつも寝てるやつって扱いますが、オラフ自身は自分のことを全くネガティブに思っていないところです。
オラフは、僕は他の犬よりちょっとふっくらしているだけで、みんなが言うほどブサイクじゃないと思うんだけどな、、、

まさに幸せをもたらす4因子のひとつ「ありのままに」ありのままの自分を受け入れるオラフに共感しています。

そして、オラたんが来てから私のインスタは、インスタ映えから、ぬい撮りに移行しました。
オラたんとご飯にいったり、旅行に行ったり、オラたんがいろんなことにチャレンジしている写真に、あっという間にフォロワーが増えていきました。

つづく

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