おそるべし!父の状況分析
こんにちは。でじぐまです。
ふだんの生活の中で、のんびりきままに、英語の練習(と使うこと)を楽しんでいる大人です。
今回は、私の父の英語がらみのエピソードです。
父の英語力ですが、ほんとうに基本的な英単語を2つ3つ、ぽつん・ぽつんと並べて話すのが精一杯。読み書きは一切しません。リスニングは、ごくごく簡単な内容を、ゆっくり話してもらえるのであれば、なんとなくわかるようです。
そんな父が、なぜか? 街中で英語でよく話しかけられます。
一番よく声をかけられるのが駅のホームで、目的の駅までどうやって行ったら良いのか聞かれるのだそうです。意外なことに、父の話しっぷりからすると、父はその状況にまったく困っていない様子なのです。
(いったいどうやって、父はその場を切り抜けているのか?)
不思議に思った私は、父に聞いてみました。
「ねぇねぇ、お父さん、英語で言われているのに、よく(相手の)言っていることがわかるね。それに、駅での(英語での)説明、けっこう大変じゃない?」
すると、
「何を言っているんだ、おまえ。簡単なコトだろう。俺には英語で話しかけてくるような知り合いはいない。知り合いでもない俺にわざわざ話しかけてくるということは、だいたい困っているからだろう。
それが駅だったら、状況的に言って、何番線に乗ったら良いか、とかだろう?
相手の言っていることはわからないが、その中に”池袋”とか駅名が出てくる。駅名なら、お父さんでもわかる(←自慢げ)。
もし、そのホームの電車で行けるなら、線路を指さして”ディス(This)!”だ。別のホームなら、そのホームを指しながら、ホームの番号を言う。”サーティーン(Thirteen)!”とかな。
相手もバカじゃないんだから、これでわかる。」
と、キッパリ✨
びっくりでした!
実際に、これでほぼ大丈夫なのだそうです。"Thank you!"と、相手はにこやかに立ち去っていくそうです。
用件が済まない場合もあるようですが、父に言わせれば、
「大丈夫だ。わからないときは”アイ ドント ノー(I don't know.)”と、ハッキリ言う。そのほうが、(用を成さない)俺に関わっている時間が無駄にならなくて、相手にとっても親切だろう。」
(はい。そうですね。)
妙に、納得の私でした。
父のこの応対で良いのか・悪いのかはさて置き、父の状況判断というか、英会話でいう”コンテクストを読む(察する?)力”というか、そのスゴさと、2つ3つの単語で応対しようとする度胸に、身内ながら感服してしまいました。
英会話において、いわゆる英語力(単語や文法、リスニング・スピーキングの力とか、ふだん私が練習しているものでもありますが)は、もちろん大切だと思います。
ただ、それだけで英語のコミュニケーションが走るものでもない、というのが面白いトコロでもあるなぁと、あらためて思いました。
今回はこのへんで。
最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
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