ASDとアスペルガー症候群,そして誤算と弊害

はじめに

私は,自閉スペクトラム症という考え方が大嫌いです.
おそらくは再構築されることでしょう.
カナー症候群とアスペルガー症候群,または類似した自閉症の症候群に再構築(再分類)されると予想します.

注意1:自閉スペクトラム症をはじめとした神経発達症を批判するものではありません.差別の意図はありません.
注意2:「とりあえず書こう」という乗りで書いたため,詳細を省いている部分が多くあります.DSM-4,DSM-5,DSM改正版,ICD-10,ICD-11等を確認して注意深く書いたわけではないことにご留意ください.
注意3:勢いで書いたため,誤字脱字があるかも知れません.気にしたら気にしないでください.つまり,気になる部分だけ気にすれば良いということかも知れませんね.どうでしょう.

広汎性発達障害(PDD)

広汎性発達障害(PDD)では,Kanner,HFA,AS,NOSの4つに分けることができます.ここでは,NOSには触れません.
略語
Kanner:Kanner Syndrome.
HFA:High Function Autism.
AS:Asperger Syndrome.

これらを簡単に説明していきます.
・Kanner:知的障害を伴う自閉症です.いわゆる'自閉症'であり,またクラシカル自閉症に基づいた考え方です.
・HFA:知的障害を伴わない自閉症です.明らかな知的障害を伴わないという点で,Kannerとの違いが出てきます.
・AS:誤解を恐れずにいうと,Kannerと真逆の自閉症です.知的障害を伴わず,また言語発達の遅れもありません.

ASの言語発達

言葉を覚える,形式的な言葉及び文章を理解する読解するといった面では発達の遅れは見られず,ヒトによっては定型発達よりも優れている場合があります.
心の理論等が関連してくるような文脈や事柄などに於いては,言語発達の遅れが見られることもあります.

PDD 自閉症 障害の度合いについて

PDDの障害の度合いは,Kanner > HFA > ASという順になるわけではありません.それぞれ障害の度合いがあり,前述の繰り返しですが,Kannerだから重症でASだから軽症というわけではないことに注意してください.
(ちなみにですが,これはNOSも同様です).

自閉スペクトラム症(ASD)の弊害 (?)

自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けているヒトの中には,それなりの割合でクラシカル自閉症の診断基準に該当しない,または裁量を持ってしても診断を下せないようなヒトが混ざっているのではないだろうかと思っています.
私は,ASD(特にグレーゾーン) equal クラシカル自閉症だとは思っていません.そう認識していません.
現時点(2024年01月30日),あくまでも個人的に思っているだけです.何か具体的に示せる資料等が有るわけではありません.

上述した「それなりの割合でクラシカル自閉症の診断基準に該当しない…云々…」が正しいと仮定しましょう.
それにより,カモフラージュ自閉症の診断が増え,本来ならば福祉サービス(生活,金銭,その他)を受けれるはずのASが支援を受けることができず,苦しむような状況が作られていくのではないだろうかと危惧しているのです.
私は,そこに対して"ASDの弊害"という言葉を強く持ち強調したいです.

ASは軽度に見られがち

"ASは…"と書きましたが,ASに限った話ではなく全ての自閉症に言えることかも知れません.

そもそも…
ヒトという非常に不思議な生き物は,不利な状況下であればあるほど,自身の体力や知力を一気に集合させ解き放ち,その場を無理矢理でも乗り切ることができてしまう,そういう生き物です(?).不利な状況下や慣れない環境等では,劣っている能力を優れているであろう能力で補てしまうものです.勿論,それが続けば続くほど心身共に死ぬはボケがよ…  少なくとも私はそう思っています.
(故に) 一見すると障害者には見えない(見られ難い)ASでは,仮に自閉症の度合いが高くても軽度の自閉症だと思われて適切な支援を受けることができずに,非常に困った状況に陥りかねないわけです.

うん〜,やっぱり書くの飽きるね.終わり.


【追記】