【レビュー】10年ぶりのシンオウ地方『ポケットモンスターシャイニングパール』
殿堂入りしてひとまずメインストーリーは終えたので改めまして『ポケットモンスターシャイニングパール』のレビューを投稿します。
ストーリー:★★★☆☆
やりこみ要素:★★★★☆
簡単さ:★★☆☆☆
音楽:★★★★☆
グラフィック:★☆☆☆☆
操作性:★☆☆☆☆
総合:★★☆☆☆
私がリメイク前のダイパをプレイしたのは今から10年ほど前(ちなみにプラチナプレイヤー)。ルビサファやリメイク金銀も同時期にまとめてプレイしていましたが、他世代リメイクのタイミング的にも自分の中で最終プレイが最も古く、最も記憶から消えかけている世代でした。今回アルセウスが昔のシンオウ地方というのもあって記憶を掘り起こす目的もあり、気合を入れて挑んだソフトになります。
※ひこうタイプ縛りでプレイ
※比較的評価低めのためあまり読んで気持ちいいことは書いてないかもしれません。ダイパリメイク最高!!って思う人は読まないほうがいいかも…。
ストーリー:★★★☆☆
神話や伝説がたくさんあって考察が捗りそうなところが面白いです。さすがシンオウ地方。アルセウスに通じる話だと思うと意識して聞いてしまいます。図書館の本で『食べたポケモンは…』とか『ポケモンと結婚』という文章を見たときはほぇー……とちょっと考え込んでしまいました。
しかし、剣盾を経た私にはストーリーが薄く感じました。サンムーンや剣盾のように主人公がジムやポケモンリーグに挑む理由が明確ではないのです。
初期のポケモンは本作のように「図鑑集めのついでにジムも行っておくか!」みたいなノリで確かにやってたと思うのですが、近年のポケモンはストーリーがしっかりしていて、特に剣盾はガラル地方の年一の名物イベントとしてジムチャレンジを競技化していたのが面白かった。つまり完全にポケモンのストーリーに関して舌が肥えてしまったんだと思います。ナナカマド博士は他の博士と比べると特別そっけないけどことあるごとに出てきては保護者ムーブしてきて、いまいち信頼関係があるようには感じられませんでした。ジュンは一回ギンガ団に負けて「ただ強いだけじゃだめだ」と言ってたわりにはせっかちは終盤まで変わらずで、作品内で目に見えて心身が成長したホップと比べると見劣りしてしまいます。ギンガ団の世界を作り変えたいアカギの動機は作中でははっきりとは語られていませんでした(ナギサシティに伏線はありましたが薄味)。それらが積み重なって全体的にキャラクターに愛着が湧きにくいかなぁと感じました。
これはおそらくポケモンが世代を経るごとにストーリーの重厚さを増しているため、いざリメイクしてみると昔はそうでもなかったな、というだけだったのかもしれませんが、それならそれでもう少し大筋を保ちつつテコ入れがあっても良かったかもしれない。(博士とちょっとしたイベントがあったり、ジュンが努力しているところが見られたり、アカギの幼少期エピソードを追加したりetc.)
やりこみ要素:★★★★☆
ポケモンはやりこみ要素がたくさんありますよね。図鑑コンプやバトルタワー、コンテストだけでも結構時間がかかると思います。加えて今作は地下大洞窟がありますので、目当てのものが出るまでひたすら化石を掘ったり、マップを埋めたりするのも要素の1つだと思います。あとは他作品より色違いや夢特性を手に入れやすそうだなと感じたので、そのあたりこだわっている方は相当やり込めるかと思います。
簡単さ:★★☆☆☆
これはタイプを縛った私個人の感想かもしれないのですが、バトルが過去イチ難しい気がしました。というのも、リメイク前を覚えてはいないのですが、今作は弱点タイプをカバーする技を覚えていたり、とくせいを活かす持ち物をもたせていたりするのです。単純にせんせいのツメもたせたり、効果バツグン技を弱めるきのみをもたせたり、状態異常で強くなるとくせいの子にかえんだまをもたせていたり…。難しかった……。攻略見ちゃった………。これはひょっとして縛らなくてもちょっと難しいのでは?
音楽:★★★★☆
ハードマウンテンあたりのクリア後に行けるエリアの曲が好きです。他にもリメイク前を覚えてる人なら懐かしいと思うところもあるかもしれません。シロナ戦の曲はかっこいいことで有名ですね。クリア後にDSver.のBGMに切り替えられるアイテムを貰うことができ、新旧を聴き比べながら、また新鮮な気持ちで冒険することができるのはすごいなぁと思いました。でもswitchで聴いても全然聴き劣りしないBGMでした。
グラフィック:★☆☆☆☆
まず、これは面白いと思ったのはトレーナーのモーション。ポケモンを出すときや技の指示を出すときのモーションが見ていておぉ、と思うような面白い動きが多かったように感じました。
イマイチなところは……多方面で言われていることなのですが、このグラフィックをわざわざリメイクとしてswitchで出す必要があったのか?と思ってしまう質感。全体的にツヤツヤっとしていて指人形みたいな感じです。重要なシーンでもデフォルメ化されているせいかいまいちシリアスになりきれないところがありました。
この等身でリメイクをするなら『ゼルダの伝説夢をみる島』みたいにジオラマチックにしたり、今流行りのHD-2Dにするとかなにかしら新鮮味を感じたかったです。上の画像のように水のグラフィックはとてもきれいでした。さらにバトル中ライバルやジムリーダーがセリフを入れてきますが、表情とセリフが一致してないことが多く違和感を感じました。
操作性:★☆☆☆☆
アナログスティックでの移動がBボタンを押さずに走れて便利……と見せかけてかなり不便でした。自分はまっすぐ倒して入力しているつもりでも、実際は微妙に斜めに入力されていて壁際に体を擦りながらゆっくり移動するハメになったり、狭いところを通り抜けるのが難しく木や岩にたくさんぶつかって詰まることもありました。地下大洞窟の隙間で引っかかった方も多いのでは。
総合:★★☆☆☆
ポケモンっていつも新しく出る物は新しい工夫がされていて、確実に前作より面白いものを作ってくれるイメージがありました。今回は開発が他社で、本命スタッフがアルセウスメインだったこともあるとは思いますが、これならリメイク前のものでも全然肩を並べられるのではないかなと思いました。特にダイパリメイクは発売が発表される前からポケモンダイレクトの度にファンにまだかまだかと期待されていた名作のリメイクだけあって、期待値も相当高かったと思います。そこから製品とのギャップがあまりにも大きすぎた、それに尽きるかなと…。幸いSNSでよく言われていたようなひどいバグに遭うことはなかったのでプレイしていて困るようなことはありませんでした。
面白いなと思えるところもあるにはあったのですが、それよりイマイチだなぁと思うところが多くて総評は低めとなってしまいました。
そういえば「自分は図鑑コンプまで」と豪語していたのですが、図鑑コンプをしていたのは剣盾のみでした(今思い出した…)。剣盾はこれまでで唯一イベント配布限定のような幻のポケモンが図鑑に載っていない地方で、対のソフトと通信することさえできればコンプできるというシリーズではかなりレアな地方だったようです。ダイパリメイクにはシェイミやセレビィのように入手方法が現時点でない子がいるのでコンプは不可能のようです。ということで、できる限り本ソフトで捕まえられる子をゲットして終了しようかと思います。ポケトレ、地下大洞窟、進化、孵化、復元…もう少し頑張ります…!
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