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姫川明原画展に行ってきました

今日は、ゼルダの伝説シリーズのコミカライズでおなじみの姫川明先生の原画展に行ってきました。

私と先生の作品の出会いは小学生時代に遡ります。近所の友達の家で時のオカリナを初めてプレイし、世界観やゲーム性に一目惚れしたものの、自宅には64がなく、持て余したゼルダ欲を、本屋で見かけたコミカライズ版時のオカリナを読み込むことで発散していました。私が時のオカリナをちゃんとプレイできたのは大学生になってwiiのVCを購入してからでした。

原画展は京都の烏丸御池にある、『京都国際マンガミュージアム』にて12月26日まで行われています。開催当初は緊急事態宣言が発令されていたので、解除されてようやく行けたかんじです。

この施設には初めて入ったのですが、昔の学校を利用していろんな漫画を所蔵している施設のようで、入場料はかかりますが、図書館のように中で漫画を読みふけっている人や、古い校舎を利用してコスプレ撮影をしている人などなかなかオタクには嬉しい施設でした。時間もないので原画展スペースへ直行!

原画展のパネルが廊下の突き当りにドーーーン!あまりに緊張して入口近くのトイレで一旦準備を整えていざ入室。残念ながら原画展自体は撮影不可のため写真はありません。

展示物は姫川先生が過去に連載していた作品の一部の原画、カラーイラスト、海外で実際に発売された書籍、時の聖獣の像などがありました。

特にゼルダとして初連載の時オカの原稿は枚数が多く、現在は手元に単行本を持っていないのもあり、思い出を噛み締めながらしっかりと見てしまいました。小学生の頃に読み込んだ作品の生原稿を大人になって、そして実家から遠く離れた関西の地で見れることになるなんてとウルッときてしまいました…。

コミカライズには、ゲームで語られていない裏設定や、オリジナルエピソードが入っていました。例えば時オカのボスの1体、ヴァルバジアはゲームではダンジョンに入って倒すだけでしたが、コミカライズでは子供時代に幼竜の状態で実は出会って仲良くなっていて、大人時代でガノンに暴走させられた状態で再会、説得するもついには思い出してもらえず、時の勇者の使命を全うし、倒すことになるという少し悲しいお話になっています。他にもサブエピソードみたいなものがたくさんあるので、未読の方はぜひ読んでほしいです。泣けるものもあります。

こうして作品を通して眺めてみると、各ゲームのリンクの見た目やゲーム自体の雰囲気が違うので、それに合わせて作風を変えてらっしゃるのかなと感じました。もちろん連載誌の違いもあるかもしれませんが、トゥーンリンクが出てくるものはなんとなく手塚治虫先生のような雰囲気で、絵柄が可愛いめでコメディなノリがあるのかなとか、最新作のトワイライトプリンセスはシリーズで最もダークな作品なので、絵のタッチもすごく濃くて、全体的に重いイメージだなとか……。

また、ファンのくせに、この原画展のお話が出てから姫川先生が女性の二人組であることを知りました。CLAMP先生やゆでたまご先生もそうですが、わりとグループの漫画家っているんですね。

物販も僅かですがあります。図録とクリアファイルとポストカードがあります。他にも現在連載中のトワイライトプリンセス全巻と、過去作の完全版が全シリーズ、あとは姫川先生のゼルダ以外の作品のグッズが販売しています。完全版の存在は知っていましたが、収納スペースやトータルの購入数のことを考えて足踏みしていたので、今回の感動を忘れないためにも時のオカリナだけ先に買っておきました。

展示スペースや量はお世辞にも広くて多いとは言えませんでしたが、思い出の詰まった作品だったため濃厚な時間を過ごすことができました。もっと大規模でやってくれ………!!!年表で確認もしましたが、先生がコミカライズされていないゲーム作品もまだまだありますので、今後もぜひ追いかけていきたいと思います。

ブレワイのコミカライズもいつかすることがあったら、きっとリンクのたくましさ、ゼルダの人間らしい感情の葛藤、かつての英傑達の生き生きした姿を描いてくれるのではと、今から楽しみにしています。

先生のこれからの益々のご活躍をお祈りしています。


ちなみに私のゼルダ作品への愛はこちらでも語っていますのでよかったら……↓↓

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