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ぬか床のきもち

 中途半端ですがなんか好きな文が書けたので、中途半端なままここに出します。

※熟成と発酵の定義やぬか床について調べたら色々おかしいところがあるっぽいですが、気に入ってるのでそのまま出します。優しい目で見てね。


 夫から、「ぬか床としての自覚が足らん」と言われた。
 私はぬか床だ。すぐにこの事実を忘れてしまうのだが、そういえば私はぬか床だったのだ。

 悩みを一人で持って発酵させて熟成させて別の大きい何かに変質させてしまうのだ。何かを突っ込んだら必ず自分一人で育ててしまうのだ。

 その性質について私が自分のことを「発酵マシーン」と称したら、「いや、ぬか床だ」と夫から断固として言われた。
 発酵マシーンにはスイッチやタイマーがある(のかもしれない)が、ぬか床にそんな便利な機能はない。突っ込んで放っておいたら、“問答無用で発酵する”のだ。微生物が常にワイワイしていて、勝手に悩みを変質させて臭いを生み出しそれが私の中に充満するのだ。

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