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世界大会②~ワシントンDC~

世界大会は

トーナメント形式で

3日間にわたって開催されました。


各国の国内大会を勝ち抜いてきた

精鋭たちが

自分達が、自国で行っている

地域ビジネスの内容と成果を

プレゼンテーションで発表します。

ビジネス内容はもちろんのこと

プレゼン技術も審査され

総合的に勝敗が決まります。

その予選を勝ち抜いた国だけが

最終日に大ホールで行われる

各国チームを目の前にした

決勝戦にコマを進められるのです。


日本からは

国内大会で優勝した大学の

チームメンバーのほか

第二位、第三位の大学の視察員

そして、日本事務局などが

参加していました。


プレゼンテーションは

もちろんのことながら、英語です。

それだけでも大変ですが

プレゼンテーションが終わると

英語による質疑応答時間も

設けられていました。

出場チームのメンバーは

前日の夜、ギリギリの時間まで

英語の発表原稿の暗記と

英語の質疑応答への

シミュレーションを行っていました。


結果は。

残念ながら、予選敗退。

その時、日本チームは

今まで一度も予選を勝ち抜けていない

という事実を知りました。

ビジネス内容というよりも

英語力の乏しさ、そして

プレゼンテーションによる魅せ方が

欧米、アフリカ各国に比べて

劣っているのが原因だったそうです。


しかし、私が一番感じたのは

パッションの違いでした。

特に、アフリカ各国チームの

パッションには

目を見張るものがありました。


聞くところによると

この大会に出場できている

アフリカ各国のチームメンバーは

国の相当なエリートで

将来は、この中から

大統領が出ると言われていました。

それほど優秀な人たちが

国を背負って

大会に出場していたのです。

意気込み、パッションが

桁外れでした。


また、チームの団結力も

とても高かったのを覚えています。

アフリカ各国は

プレゼンテーションが始まる前には

必ず、チームで円陣を組んで

自国の歌を歌い

時にはダンスも交えながら

チーム一丸となって

士気を高めていました。


日本人は、こういう時

どこか周りの目を気にして

歌ったり踊ったりなど、できません。

欧米諸国のように

大声を出す、ハグをするなど

感情をあらわにすることも

得意ではありません。

これは、文化の違いなので

どちらが良いも、悪いもありません。


日本チームも日本流に

心を落ち着かせて、厳かに始め

厳かに終えるのなら良いのですが

焦りと不安から

押し黙ってしまうような

そんな張り詰めた空気がありました。


私が逆の立場だったら

どうするだろう。

どうなるだろう。

私も、不安と焦りで

押しつぶされそうに

なっている姿が想像できました。


試合前の気持ちの持ちようが

試合結果に大いに

影響することは周知の事実です。

試合前には

思考が、不安と焦りで固まらないように

声を出す、体を動かすなどして

チームの士気を高めることが

大切だと学びました。

そして、自国を愛すること

自分達の活動に誇りを持つこと

愛を持って聴衆に伝えること

も、プレゼン技術云々の前に

重要であると感じました。

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