カッコいい人～タイ～

カッコいい人に会った。

自分を生きている人だった。

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彼は、誰かに媚びへつらうところがない。

それは、一番良く思われたい

好きな人の前でも、だ。

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彼女に嫌われようとも、関係ない。

これが、自分なのだから。

そういう真っすぐな気持ちが

ひしひしと感じられた。

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きっと、彼は

誰かに受け入れてもらおうだなんて

思っていない。

自然と、受け入れられる人とだけ

一緒に居られれば良いと思っている。

そして、そんな人が居ることも知っているし

そういう人と生きていきたいと思っている。

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自分の信念や個性、本質を隠してまで

自分の好きな人といる必要はないと知っている。

だって、自分を隠して付き合わなければならない人って

本当に好きな人じゃないはずだから。

自分にとって、必要な人じゃないはずだから。

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だから、彼は常に彼。

媚びへつらうことも、偽ることもない。

常に、本音。

自分が愛する人、愛し合いたい人に対してこそ

本音で向き合う。

気になったことがあれば

迷わず質問する。意見を言う。

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なんで？どうしてそう思うの？

それって本当にそうなの？

俺は違うと思うな。

俺はこう思うんだけど、どう思う？

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それで嫌われても、合わなくてもいい。

悲しいけれど、いい。

だって、これから先もずっと

一緒に生きられる人ではないのだから。

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実際、彼はたくさんの人に愛されている。

互いに、信念や個性、本質を

認め合える者同士、同志たちに。

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その空間に居て、気持ちがいいなあと思った。

何も偽りがないから

空気が透き通っていて、綺麗だったからだ。

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ああ、いいな。

やっぱり、こうでなくっちゃ。

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自分を生きている人は

いつだって、カッコイイのだ。