【FLOWERレター】北の大地から花束を。
こんにちは。フローリストの小室です。ブーケの企画や仕入れ、品質改善を担当しています。今回は人気の産直企画、北海道・留萌(るもい)のスターチスとトルコキキョウについて。留萌の花たちの魅力と、生産に関わる方々の想いをお伝えします!
今回この企画が実現したのは「JAるもい」の菅原さんからお声がけいただいたのがきっかけ。もともと私たちが留萌のトルコキキョウを販売していたこともあり、FLOWERの産地直送の仕組みに興味を持っていただきました☺️
留萌の花の生産・販売を管轄しているJAるもいには、15名以上の農家が集まりお花を生産しています。日本海に面してるので海風が強いですが、そこにはメリットが。風が当たることで、光合成がたくさんでき、硬くボリュームのある花が育つのだそう。さらに、真夏でも30℃を超える日は数日しかない花の栽培に適した環境です。
ということで行ってきました、北海道!
たくさんの花が咲く広大なビニールハウス。その面積はなんとサッカーコート3枚分!さすが北の大地。スケールが違います。
作っている品種はニュアンスカラーのスターチスをはじめ、トルコキキョウ、大輪アスター、八重咲きのデルフィニウム、つぼみひまわりなどなど、こだわりが詰まったお花がたくさん。
絶妙なくすみカラーがおしゃれなスターチスは、全国にファンがいるほど。ブーケに添えるだけで、今っぽい雰囲気に仕上がります。
他にも、一輪に仕立てたトルコキキョウ「モノシリアン」、花びらがないひまわり「サンフィルパープル」、めずらしい色合いの葉牡丹「ソニックケール」は、FLOWERでも大人気!あまり見かけない、ユニークなお花が多いのが魅力。
JAるもいの花作りのこだわりは「留萌にしかない花を作ること」。担当者・菅原さんの行動力が、JAるもい独自の流通を生み出しています。
「めずらしい品種はもちろん、ここでしか作れない栽培方法を追求してお花屋さんにとっては使いやすく、お客さんが長く楽しめる花を作っていきたい」と菅原さんは話します。
「いろんな生産者が集まっているからこその強みがあります。購入いただいた方からのご意見や感想はみんなで共有して知見を集めて改善することで、さらに良いものが作れるとも思うんです」「農協の強みを生かしつつ、いい意味で農協らしくない、こだわりが詰まった生産地として成長していきたいんです」。お話をうかがう中で、菅原さんと生産者との間の強い信頼関係を知る
ことができました😭
そして、今回は生産者さんにもお会いすることができました。ご家族でトルコキキョウを育てている安田さんは、出荷で大忙し!菅原さんが訪れると「このトルコどう?」「前回のはどうだった?」と、すぐにディスカッションがはじまります。娘さんがおんぶする赤ちゃんをみて「大きくなったね〜」「うちの子もさ〜」と会話も弾み、まるで家族のようなあたたかい関係性が素敵でした。
そのあとは、留萌を代表する生産者の中原さんのハウスにもお邪魔しました。ハウスの入り口にはなんとトマトやナス。「パートさんが持ち帰るように育ててるんだ〜」とほっこりエピソード。その横で、菅原さんは慣れた手つきでトマトを丸かじりしていました(笑)
トルコキキョウの葉っぱは肉厚。表面にほんのり白い粉がついてる状態が高品質の証だそう。花びらの状態や茎の色、葉の厚みなど、ひとつひとつを目で確認しながら、一番美しいタイミングで採花しています。
お花のビニールハウスを出ると、なんと横にシカの骨が〜〜!「これね〜、気づいたらあったんだよね〜」と笑いながら紹介してくれました。豊かな自然に囲まれた北海道ならではの光景かもしれません。
弾丸で訪れた留萌。ただただ「花を出荷する」のではなく、1人のJA職員さんが情熱とこだわりを持って生産者を巻き込みながら花を届けているのが印象的でした。
北の大地から届くこだわりのお花たち。ぜひお試しを!
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